結婚には、向いている人と向いていない人がいます。結婚に向いてない人が無理をして結婚生活を続けても、お互いに大変な思いをするかもしれません。
今回は、具体的な例を挙げながら、結婚に向いている人と向いてない人の違いについてお話しします。
結婚に向いてない人は、結婚に過剰な期待や理想を持っている人ではないでしょうか。恋愛期間は「理想」の時期ですが、結婚は「現実」の始まりです。
恋愛状態が、結婚後もそのまま続くと思っている人は、結婚に向いてない人かもしれません。
結婚すれば夫婦となりますが、夫婦は一心同体である必要はないのかもしれません。むしろ、夫婦それぞれが個性や自分の心を持ち、お互いの個性を認めた関係になる方が結婚生活は長続きする可能性が高いのです。
一心同体という言葉は、同じ志を持った同志には適した言葉ですが、結婚は必ずしも同志になるとは限りません。相手の個性や心が好きならば、自分自身は別の個性や志を持っていてもいいのです。
結婚に向いてない人は、自分と同じ志を持つことを相手に求めてしまいます。結婚は、独身時代よりも生活や経済面で、どうしても相手に合わせなければならないことが増えるのです。さらに心までも一心同体になることを求められては、負担が大きすぎます。
結婚に向いている人になるためには、相手の心をそのまま受け入れる器を持つことではないでしょうか。
結婚に向いてない人は、常に仲がいい関係であることを求める人です。結婚には現実の生活が必ず伴います。
ときには意見の違いから夫婦喧嘩になることもあるでしょう。夫婦喧嘩は、お互いが自分の意見を素直に言える関係だからこそできることなのです。
夫婦喧嘩がない夫婦は、二人のうちのどちらかが自分の意見を我慢して抑えているのではないでしょうか。
「夫婦喧嘩することは仲が悪い証拠」と思っている人は、夫婦喧嘩を一度でもすると「この人とはやっていけない」「この人とは合わない」と思ってしまうことがあります。
しかし、結婚に向いている人は「夫婦喧嘩は結婚につきもの」と思い、喧嘩が終われば普段の夫婦に戻ることができるのです。
結婚は恋愛とは違い、相手の良し悪しを判断する段階ではありません。時と場合によっては、夫婦で意見が食い違い、喧嘩になることもあります。
しかし、喧嘩ができることは、お互いにそのままの自分をぶつけられるいい関係の証拠なのです。
結婚は「幸せにしてあげること」でも「幸せにしてもらうこと」でもありません。一人でも生きていけるけれど、二人の方が幸せになれると思うから結婚するのです。
結婚に向いている人は「一人でも生きられる人」で、結婚に向いてない人は「一人では生きられない人」なのかもしれません。
結婚に向いている人は、一人でも生きられるため相手に頼ることなく自立しています。そのため、相手が負担を感じることもないのです。
一方、結婚に向いてない人は、結婚した途端に「私を幸せにしてください」と相手に寄りかかってしまいます。
一人でも一生を生き抜くことは大変です。それなのに、もう一人の人生も背負い込まなければならない結婚は、幸せよりも負担の方が大きいのではないでしょうか。
Written by 幸寿