「この人がこんなにもダメ男だったなんて……結婚するんじゃなかった!」あなたは今、そう思っているのかもしれません。
けれど好きで結婚した彼は、本当にそこまでのダメ男ですか? この先の未来は、本当に修正不可能ですか? 未来に絶望しそうになったら、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
筆者もかつてはダメ男ばかり好きになって、毎回痛い目を見ていたクチです。べつにダメ男好きを自称していたわけじゃないのに、なぜか気づくといつもダメ男とばかりつき合っていたんですよね。
さて、ひと口にダメ男といっても、いろいろなタイプが存在します。よく聞くのは、
・暴力タイプ
・ギャンブルタイプ
・借金タイプ
・マザコンタイプ
・優柔不断タイプ
・浮気タイプ
このようなところでしょうか。どれか1つの特化型タイプもいれば、いくつかの特徴を併せ持つハイブリッドなダメ男もいます。
ダメ男を渡り歩く女の子の場合、ちょっと気になるところがあっても、すぐに別れようとはしません。良くも悪くも優しくて、相手に尽くしてあげよう、彼をもっといい男にしてあげようと考えてしまいます。
しかしズバリ言うと、この考え方は間違っています。残念ながら、人間そう簡単に変わりません。変われるとすれば、それは自分自身で「このままじゃダメだ」と気づいて行動を起こした場合だけ。外野にブツブツ言われて直る性格だったら、とっくに別人になっているはずです。
「今はダメ男だから不幸だけど、彼がここを直してくれたら幸せになれるのに……」という淡い期待は、バッサリ捨てましょう。
とはいえ、ダメ男との結婚のすべてが不幸かと言えば、必ずしもそうとは言えません。傍目(はため)から見て明らかに不幸に見えるケースでも、本人たちが納得していれば問題はないわけですからね。
たとえばギャンブルばかりの夫でも、それ以上の収入があり、生活費も充分すぎるくらいに入れてくれるから気にならないとか。優柔不断で何も決断できない夫だけど、自分に決定権があるからかえってやりやすいとか。それは人それぞれです。
つまり、ダメ男と結婚して不幸になるかそうでないかは、自分の考え方によるところも大きいんですね。
と聞くと、ダメンズウォーカーの女の子は「じゃあ、わたしが耐えれば幸せになれるの?」と考えてしまいがちですが、我慢はダメです。それはダメ男のダメっぷりを助長させるだけで、幸せにはつながりません。
彼のダメっぷりは、我慢せずに許容できる範囲かどうか? それを、胸に手をあててよく考えてみてください。「無理!」と感じたら離婚も視野に入れて行動すべきですが、そこまでではなければ、明るい未来へ続く道もまだあるはずです。
現状を変えたければ、相手に変化を望むのではなく、自分が変わる方がよほど簡単で近道です。自分自身の考え方や行動を変えてみましょう。変わっていくあなたを見て、もしかしたら彼にも何かしらの変化があるかもしれませんよ。
ダメ男と結婚してしまった……そう思うと、まるでこの先の未来が真っ暗になったように感じるかもしれません。しかしあなたが選んだ夫は、本当にそこまでダメダメなのでしょうか。
どんなに素敵に見える人にだって、欠点はあります。どんなにうまくいっているように見える夫婦だって、1つの問題もないなんてことはありえません。
暴力などの明らかにNGな場合を除けば、まだ幸せになれる道は残っているかもしれない。そう考えてみてください。もちろん、無理は禁物。自分を押さえつけて我慢したところで、幸せにはならないと覚えておきましょう。
何かを変えたいなら、真っ先に自分の考え方や行動を変えましょう。人が動かせるのは、所詮自分のことだけ。「彼が変わってくれれば」という他力本願を捨て、もっと自由に、幸せに生きましょう!
Written by 七尾なお