結婚をすると、独身時代では気づかなかった変化が起きるものです。生活スタイルの変化はもちろん、物欲、将来の夢などいろいろあるはず。具体的に、どのような変化があるのでしょうか。
生活スタイル、物欲など、変化のあったものについて既婚女性に聞いてみました。
「10年以上一人暮らしをしていたため、いまさら生活スタイルを人に合わせるようにするなんてできないだろうと思っていました。誰かと暮らすことは苦痛になると思ったけれど、それでも意を決して結婚。
すると意外なことに、苦じゃありませんでした。お互いに話し合って生活ペースを決めれば、多少めんどうなことがあっても許容できる範囲内だったんです」(36歳/IT)
一人暮らしをしている人から「人と一緒に暮らすなんて無理!」という言葉をよく聞きます。一人暮らしは自由な生活ができる分、それに慣れてしまうと人に合わせるのが大変だと思うのでしょう。
とはいえ、大変かどうかは相手とどれだけ歩み寄れるかによるのかも。また、一人ではできなかったことも、二人ならできます。二人での生活のほうが楽しくなることもありそうです。
「独身時代はバッグに化粧品に服にエステに旅行に……と、買いたいものややりたいことの欲求がかなり強かったです。だから結婚してその欲求を我慢しなきゃいけないなんて耐えられないと思った。
正直、結婚した友達を『これから我慢生活か、可哀想』なんて思っていましたが、いざ結婚したら物欲がなくなりました。物欲がないので何も我慢しなくて済むんですよね」(30歳/金融)
結婚すると貯金も本格化して、周囲からすれば「我慢」しているように見えるかもしれません。服は百貨店ではなくファストファッション、食事はお高いレストランからファミレス……そんな変化が嫌な独身者もいるでしょう。
でも、それはあくまで物欲があるからです。物欲がなくなればもともとそういったことを求めないのですから、何の問題もありません。むしろお金を使うことにストレスを抱えるようになるかも?
「前は少しのことでもイライラしていたし、彼氏(現在の夫)にも腹が立つことはけっこうありました。それが結婚をしてしばらくすると、落ち着いてきたんです。
恐らく結婚してそばにいられる人ができた安心感と、夫の親やご近所との付き合いを適当にすることで性格が穏やかになったんだと思います」(32歳/専業主婦)
嫁・姑、そしてご近所付き合い。普通なら人間関係でストレスを抱えてしまいそうですが、こちらの女性は逆に「人付き合いなんて適当でいいわ! 几帳面に考えていたらやってられないわ!」と思うことで、人間関係のストレスが減ったそう。
実際に適当にやるかどうかは別として、そのくらい気を抜いているほうが、心に負荷がかからないのでしょうね。
「将来の夢といえば、独身時代は『老後のために1,000万円貯金する』『貯金しつつも海外旅行をする』『仕事に役立つ資格をとる』『痩せる』など、自分に関するものばかりでした。
それが結婚すると、『夫においしいものを食べさせてあげたい』『子どもを遊園地へ連れて行ってあげたい』などと思うように。自分のことだけでなく、家族のことを考えるようになりました」(28歳/介護)
大切な人ができたからこそ、その人のことも願うようになったのだと思います。大切な人の幸せは自分の幸せ、という感じでしょうね。人の幸せを願いそれが叶えば、最終的に自分も幸せにつながるのだと思います。
相手も自分の幸せを願ってくれたら、これ以上ないくらいうれしいですね。
結婚前にあれこれ心配しても、いざ結婚してみたらなんてことはなかったということも多いと思います。気になる不安要素があれば、既婚者に聞いてみるのもおすすめです。実は不安になる必要がなかったものもあるかもしれませんよ。
Written by 神之 れい