結婚する人に求める条件として重視される「誠実さ」。簡単に誠実と言いますが、実際どういう人が誠実なのか、そもそも誠実さとは何なのでしょうか?
誠実だと自負していましたが全くモテなかった筆者が考えてみました。
誠実という字を辞書で引いてみましょう。
誠実とは:私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。(goo辞書)
結婚相手に求める条件ですが、
政府の「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」(2015年)
「第3章 希望の結婚像 3.結婚相手に求める条件」
によると、男女とも相手の「人柄」を重視する人が9割を超えていて、よく言われる経済力(女性→男性)や容姿(男性→女性)よりも重要な要素であることがわかります。
ここでいう「人柄」とはイコール誠実さなのでしょうか? さらに細かく見ていきましょう。
ビジネスサイト「BWRITE」によるアンケートで、現代の女性たちの結婚観について、18歳以上の女性200名に対して「現代女性の結婚の条件についての意識調査」を実施しました。
女性が男性に求める条件として挙げられた上位は
1.「誠実である」 41.5%
2.「価値観が同じ」 39.5%
3.「家族を大事にする」38.0%
4.「経済力がある」 37.0%
5.「性格がいい」 35.5%
1、2、3、5は広義の「人柄」と言ってよいのでしょう。ただ、誠実であるのと性格がいいの違いがよくわかりません。不誠実で性格がいい人はいるのでしょうか?
この結果を見ると誠実な人がモテる男性ということになります。ただ、こういう言い方をしては変かもしれませんが、私自身すごく誠実な人間であったはず。でも、20代の時の婚活では箸にも棒にもかかりませんでした。
ウソはつかないし、浮気はしないし(モテないから)、女性と真摯に向き合う姿勢はその辺のチャラ男よりも遥かにあったはず。というか遊び人やチャラ男、ヤリモクなんて誠実でないし、家族も大切にしないし、世の女性たちはそんな人と価値観が同じ……!? あり得ないですよね。
婚活パーティーなどに出ていたとき、外見が問題外の男性は別にして、そこそこ誠実そうに見える人でも全くダメという場面に何度も遭遇しました。
特に20代の時に婚活パーティー後に男性陣で行った「反省会」は(私は別にして)誠実男性の集いのような感じでした。20代で結婚を真剣に考えている人が誠実でないわけありません。
結局、男性が考える「誠実」と女性が男性に求める「誠実」は微妙にズレているのだと思います。女性が男性に求める「誠実」とはもっと身近な具体な態度なのですね。
①誰にでも分け隔てのない対応
②基本的な挨拶、コミュニケーション
③相手に対する感謝
④会話に関心を持つ
⑤相手の都合、スケジュールなどに配慮できる
こういうことなのだと思います。
かつての私は「THE 真面目」で誠実さを絵に描いたような人間だと思ってきましたが、婚活やお見合いでも相手の話を遮り、露骨に顔に出し、聴き上手ではない。
一方で最も毛嫌いしていたチャラ男は、どんな女性に対しても、態度に出さず接し、とにかくマメにメールなどをするはずです。
観念的な「誠実」は婚活でも結婚でも役に立たず、具体的な行動で女性に不快な気持ちにさせないことが求められる誠実さだと言えます。だから、女性は男性に対して具体的な行動として誠実さを求めるわけですね。
男性が考える誠実さは観念的なものですが、具体的な行動をともなわないと女性から相手にされません。その誠実さとは、モテない男性が嫌うナンパ男、チャラ男が女性に対して示しているもの。
むしろ、モテない男性が「チャラ男」と決めつけている姿勢こそ、相手の人柄を見ない不誠実な態度だと言えそうです。そこが直らないと結婚は……。
≪参考元≫
・政府の「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」(2015年)
http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/NFS15_report3.pdf
・BWRITE
https://bwrite.biz/archives/12842
Written by 松田(松本)謙太郎