妹がいる人と結婚したら「義理の妹」ができます。「義理の妹」は義理の母よりも関係が薄い印象がありますが、実は男性にとって妹は特別な存在であることが多いのです。
今回は結婚後も「義理の妹」とうまく付き合うためのコツについてお話しします。
「義理の妹」とは夫の妹をいいます。しばしば「口うるさい義理の姉」が話題になることはありますが、なかなか「義理の妹」が話題に上ることはないものです。
なぜならば義理の姉は妻だけでなく、夫にも口うるさく指導することが多いため夫婦二人の話題に上ることが多いのですが、「義理の妹」は義理の姉ほど嫌がられません。むしろ夫は妹をかわいがる傾向があるため、うかつに話題にしてしまえばケンカの種になってしまう可能性があるのです。
一般的に男性は、自分より年下の女性を守りたいと思うのではないでしょうか。それが自分の妹ならば尚更です。結婚すると女性は夫にとって一番の存在は「自分だけ」と思うでしょう。確かに妻は一番の存在ですが、全く違う次元で夫の一番の存在であり続ける人が「義理の妹」なのです。
結婚後も「義理の妹」とうまく付き合うためには張り合わないことです。そして、夫に義理の妹の悪口や愚痴を言ってはいけません。自分と比較したり夫に「どっちが大切なのか」を問いただしたりしてもいけません。夫にとって妻と妹は次元が違っても同じように大切な存在なのです。
しばしばとても仲がいい兄と妹がいます。そういう兄妹の兄を夫にした人は、結婚後も「義理の妹」との付き合い方に気を使った方がいいでしょう。なぜならば仲がいい兄妹の片方が結婚すると、結婚した相手に「兄が取られた」もしくは「妹が取られた」と思う人もいるからです。
結婚後に義理の妹からの嫉妬を感じた人は、つい「義理の妹とも本当の妹のように仲良くなれば嫉妬心は消える」と思うものです。しかし、義理の妹を本当の妹にすることはできません。義理の妹は結婚によって自分と兄との関係が薄くなることを恐れているのです。それなのによくわからない義理の姉が兄と自分の間に入って頑張っている姿を見れば、それだけで心はかき乱されてしまうでしょう。
結婚後も「義理の妹」との関係を悪くしたくないのならば、自分が頑張るのではなく夫と義理の妹との接点を奪わない配慮をしてあげるといいでしょう。義理の妹は自分の立場が危うくならないことが分かったら、安心して義理の姉として受け入れる準備を始めることができます。義理の妹と上手に付き合うコツは、自分から接近するのではなく相手が接近してくる隙と余裕を与えてあげることでしょう。
「義理の妹」と自分だけの関係ならば「嫉妬しない」「悪口を言わない」ことに気をつけていればいいでしょう。しかし、義理の妹が義理の母とタッグを組んでいるときには要注意です。なぜならば母にとって娘は「愚痴を聞いてくれる人」になっている可能性があるからです。
義理の妹に話したことは義理の母に筒抜けになっていると思って間違いないでしょう。
「結婚することは家族になること」と思っている人は、義理の母と妹と自分の女性三人で仲良くしなければならないと思うかもしれません。しかし「女性三人」は、友人関係であっても一番難しい組み合わせなのです。誰かと誰かがペアになって仲良くなり、残った一人は仲間外れになってしまうことが多いのではないでしょうか。
それが親子と他人であれば結果は一目瞭然です。「結婚することは家族になること」ではありますが、籍を入れたとたんに長年一緒に生活をしてきた親子と同等の距離感になることは無理な話でしょう。焦らずに時間をかけて距離を縮めていくことが、実は一番早く距離を縮めるコツなのです。
結婚すると「義理の母に気に入られたい」と思い、機会あるごとにプレゼントやイベントを考える妻は多いのではないでしょうか。しかし未婚の「義理の妹」がいるならば、義理の妹にも同じように気を使いましょう。
未婚の「義理の妹」は、結婚によって兄が家族から抜け出たような気持ちになります。さらに新しいお嫁さんが母にまで接近していること分かると、自分だけが一人ぼっちになっていくような寂しさを感じていることがあるのです。義理の母と仲がいい「義理の妹」といい関係を築くためには、安心感を与えることなのかもしれません。
Written by 幸寿