誰かを恨む気持ちが消えない、そうですか? 人を好きになると心が無防備になるから、時に予想以上のダメージを受けてしまうんですよね。それが悲しみ、怒り、そして恨みという感情につながります。
今回は、男性を恨むきっかけとなる出来事、そして恨みの気持ちを手放すためのヒントをご紹介します。
「ずっとキミだけだよ」なんて言葉を鵜呑みにして、ずっとずっと好きだった彼氏。彼もずっとずっとわたしだけを見てくれてると思ってたのに、なんと浮気をしていた!
なんてシチュエーションになったら、ふつふつと怒りが湧きますよね。怒りよりも悲しみが強い人もいるし、中には強い怒りが恨みへと変わってしまう場合もあるでしょう。
浮気ってだけでも許せないのに、その上相手が自分と彼との共通の友達だったらどうでしょう? まさに腸が煮えくり返る! というやつですよね。
女の子の場合、二股をかけられると彼氏よりも相手の女の子をより恨む傾向が強いと言われますが、これは状況や性格にもよるでしょう。いずれにせよ、二股をかけられた側としては大きなショックを受けますし、それが強い恨みにつながるのはもはや必然です。
たとえば借金をしていたことを黙っていたとか、信頼関係を著しく損なうような嘘をつかれていた場合も、恨みを抱く場合があります。
信じていたからこそ傷つき、「どうして言ってくれなかったのか」「騙されていたのか」と悲しみはどんどん膨れ上がります。膨れ上がった悲しみは次第に恨みへと形を変えてゆくことも……。
ちょっと抽象的な表現ですが……。恋愛はときに、人の人生を狂わせることがあります。
恋人のチャンスを100%応援してあげられる人ばかりではありません。「仕事と俺とどっちが大事なの?」なんてことを言い出す人もいるでしょう。
恋愛を優先した結果、チャンスをつぶすことになってしまった。たとえ最終的には自分が出した結論であっても、心の中にずっとしこりが残るはず。何かのタイミングでそのしこりが恨みに変わる可能性は0とは言えません。
復讐する、というわけではありません。復讐を遂げたところで過去に戻れるわけではありませんし、スッキリするのはその一瞬だけです。
それだけのために、リスクを犯す必要はありません。まあ、軽い意地悪くらいならアリですが。
そうではなく、心の中で気が済むまで恨み抜くのです。心が「許せない」と言っているのに、それに逆らおうとしてはいけません。かえってつらくなり、恨みが深刻化してしまいます。
それならとことん恨み、最終的に「あんなやつに時間を使ってるのが馬鹿らしい」という境地に達するのを待ちましょう。
「泣きたくなったら笑え、怒りたくなったら泣け」という言葉を聞いたことがあります。
悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい。怒りのエネルギーはいいことがないから、怒るくらいなら泣いて発散する方がマシ。そういう意味だったと思います。
実際、泣くと気持ちがスッキリしたりしますよね? 心の中にドロドロした感情が渦巻いてどうしようもないときは、悲しい映画を見たり、思い出の曲を聞いたりして強制的に涙を流しましょう。気づいたら、涙と一緒に恨みも流れていった……と感じるかもしれません。
女の子が男性を恨む瞬間と、恨みを手放すための方法についてお話しました。
恨みはネガティブな感情ですが、無理になくそうとしても難しいです。恨みとは「わたしはあの男に傷つけられた。つらい、許せない」という気持ちから来ている感情ですから、その感情を鎮めてあげることから始めなければなりません。
それには、無理をして抑えようとするのは逆効果。それよりも気が済むまで恨み、泣き、あとは時間が解決してくれるのを待つのが賢いやり方です。
間違っても復讐に走ろうなんて考えないで。そんなろくでもない男のために、あなたがさらに傷を広げる必要なんかないのだから。
Written by 七尾なお