「どんな男性がタイプ?」なんて女の子同士集まって話をすると、必ずといっていいほど挙げられる条件の一つに「優しい人!」がありますね。そりゃあもちろん、怖いよりは優しい人の方がイイ。
でも、本当の優しさの意味を考えてみたことはありますか?
彼氏にするなら、一緒にいてほっとできる、ニヤニヤできる、そんな優しい人が一番です。優しい人の彼女になれたら、きっと幸せ。
でも一見「優しい人」に見えても、話してみるとなんだか違和感がある。つき合ってみてもなんか違う……。
そんなモヤモヤを抱えている女の子、意外と多かったりします。本当に優しい人ってどんな人なのか? 一緒に考えてみましょう。
ぱっと見て優しい人だと感じるのは、どんな人でしょうか。
・人当たりがやわらかい
・言葉づかいがやわらかい
・顔立ちがやわらかい
・態度がやわらかい
……など、とにかく誰に対しても「やわらかい」。こういった人が多いかと思います。でも、やわらかさ=優しさなのでしょうか?
本当の意味で優しい人の特徴を挙げてみました。
「叱る」と「怒る」は、似ているようでまったく違います。子育てにもよく言われることですが、「叱る」は良くても「怒る」はダメ。
どう違うのかというと、感情に任せているかどうかの違いです。
・怒る……感情的。やってしまったコト自体ではなく、エスカレートして相手そのものを攻撃する行為
・叱る……理性的。やってしまったコト自体に対して指摘をし、改善するためにどうればいいかを諭す行為
このように分けると、わかりやすいでしょうか。
叱る・怒る側だって人間ですから、感情があります。それを切り離して叱るって、すごく難しいことですよね。
それに、好きな女の子には好かれたい、優しい人だと思われたいという気持ちだってあります。男性だってできることなら、叱りたくないと思うはずです。
でも、あえてそれができる人こそが、本当に優しい人なんだと思いますよ。
「あの人って、誰にでも優しいよね~」「彼の彼女になったら幸せだと思う!」なんて言われる男性がいますね。見るからに優しく、物腰が柔らかい。
女の子にもモテるタイプの男性です。
でも「誰にでも優しい」って本当は、「誰にも優しくない」とも言えます。だって、人それぞれ思うことも立場も違います。特定の誰かに寄り添おうと思ったら、誰かからは離れてしまう、そういうものです。
結果、誰にでも優しくしようとする人はどっちつかずになります。悪く言えば八方美人ですね。
ここぞというとき、本当に大事な人の気持ちを尊重できない人だったりします。
優しい人と、人当たりの良い人・よく頼まれごとをする人はイコールではありません。こういった人は優しいのではなく、NOと言えない人。顔では笑っていても、心の中では舌を出しているのかもしれません。
それに安請け合いをしてやり遂げられなかった場合、まわりにしわ寄せがいきますが、そこまで気を回すことができません。
本当に優しい人は、まわりに流されない強さ・責任感を持っています。他人に迷惑をかけたり、傷つけたりしないようきちんと線引きをする。それでいて、誰か困っている人がいれば助けてあげます。
優しさを貫くには、強さも必要です。強さを伴わない優しさは、本当の優しさとは言えません。
優しい人とつき合いたいと願う女の子は多いです。ぱっと見で「優しそう」に見える男性に、ふらふらと心を許してはいないかをよく見極める必要があります。
本当に優しい人は、やわらかいだけではありません。嫌われることを恐れずに改善点を指摘できたり、自分にとって本当に大切な人を一番尊重したり、しっかりした責任感や芯の強さを持っている人です。
女の子を幸せにしてくれる彼氏は、きっとそういう人。本当の意味で、優しい人を選びましょう。
Written by 七尾なお