やたら過保護な女子大生のドラマが流行りましたが、世の中には本当に過保護な女性がいるもので、たまに驚かされます。
そして、親にしっかりと守られているほど、世間を知りません。過保護がお嬢様っぽいイメージがあるのに対して、世間知らずはおバカなイメージがあるので、後者にはなりたくないですよね。過保護と世間知らずの境界線とは、いったい何なんでしょうか?
社会人になってもお母さんにお弁当を作ってもらっているというのは過保護ですが、一般的に、成人が持っていて当然の常識や教養がない人は、世間知らずと言われてしまいます。
中学生で習う程度の知識は頭の中に入っているべきですし、政治や経済、福祉といったニュースのトレンドは、ある程度把握しておきたいもの。
たとえば、現在の総理大臣やアメリカ大統領が誰か、サラリーマンの給与から差し引かれているものがそれぞれ何か、芸能ニュース以外で毎日何が報道されているのか……などなど。こうしたものをまったく知らない、聞かれても答えられないというのは、やっぱり無知だといえます。
親から可愛がられることと世の中を知らないことは、全然別物。自分は知らないことが多いという自覚がある人は、意識して世間を知るようにした方がいいかも。
過保護に関係なく、同僚や友人を思いやるのは人間として真っ当な行動です。何かしらの集団・組織に属する時点で、周りとうまくやっていこうという協調性は必須だといえます。
けれど、甘やかされて育った人の中には、他人の気持ちが汲めず、自己中心的に振る舞う人がいます。つねに自分のことしか眼中になく、自分さえ良ければいいと考えるのです。
両親から惜しみない愛情を注がれることと、甘やかされることは違うのです。過保護であっても、本当に家族から愛されて育った人は、困っている人を見かければすすんで手を差し伸べますし、他人の意見にも耳を傾けます。周囲と足並みを揃えて行動ができるでしょう。
一方、社会や組織というものを教わらずに育ってしまった世間知らずな人は、集団の中に入ったときに、自分がどう動けばいいかがわかりません。保育園児がワガママを言うのと同じように、自分のことだけを考えて場の空気を読まないのです。
世間知らずな女性は、基本的に幼稚で大人の感覚が身についていません。仕事も人間関係もそうですし、恋愛ももちろん。そのため、世間知らずな女性が恋をすると、まるで「中学生レベル」の行動を示し始めます。
・オンナを最大の武器にする
・ぶりっこ
・すぐに泣く(しかもうそ泣き)
こうした言動が恋愛で通用するのは、せいぜい20歳くらいまで。20代も半ばになると、普通に「この人、痛いな……」と思うようになってしまうでしょう。
一方、過保護な女性は、恋に対してウブなことが多く、天然の行動が多いといえます。狙って不思議ちゃんを演じるわけではないので、男性からは「箱入り娘」「お嬢様」という印象を持たれるようです。また、そうしたタイプの女性は結構モテるので、男性からは彼女候補に見られやすいでしょう。
両親がどういう愛し方をしてくれたかで、「過保護」なのか「世間知らず」なのかが決まります。世間知らずな人は、親も世間知らず・礼儀知らずなことが多く、「この親にしてこの子あり」ということわざに納得してしまうようなところがあるはず。
また、過保護にしても、世間知らずにしても、矯正するなら20代のうちが良いといえます。頭がまだやわらかい年齢のうちに知識や常識を詰め込み、いろいろと経験することで、浮世離れした雰囲気は薄れていくはずです。
Written by 沙木貴咲