婚活とは結婚を前提としているのだから、あえて声高に結婚を前提にと言わなくても良いのでは? と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし足元をすくわれないためにも、あえて結婚を前提と宣言してお付き合いする期間を設けることが実は大切になります。
恋愛と結婚は全く異なります。2人で一緒に1つの人生を歩んでいくことになるからです。また、結婚となると、周りの家族や友人からの期待や接し方も異なってくる場合が多いので、2人は良くても、周りの心の準備が整っていないということにもなりかねません。
いざ結婚という段になってばたつかないように、あらかじめ「結婚を前提とする」期間を一緒に過ごした上で、結婚に踏み込むようにしましょう。
曖昧なままお付き合いを続けてしまうと、壊れてしまったときも、言い訳しやすくなります。
婚活を何度も何度も繰り返し続けられる年齢的な余裕があれば別ですが、しっかりと将来のために時間を投資して真剣にお相手を見つけるために活動をしているのであれば、しっかりと「結婚を前提に」というところをお互いに宣言するようにしましょう。
結婚を前提にするからこそ、住む場所、子育て、お互いの両親の老後、お金、保険などかなり多岐にわたる現実的なテーマについても正面から話し合うことができます。
これまでいかに「結婚を前提とする」とあえて宣言して期間を設けることが大切かをお伝えしてきました。
一方で、「2人の中での信頼関係がしっかりと醸成されていない」時期に、こういうことをすることはむしろマイナスになります。
土台となる信頼関係ができあがっていないのに、先々の困難や見通しが不明確な出来事に対して、真剣に議論を交わすことはとても難しいばかりか、ストレスだけがお互いにかかってしまうリスクがあります。
そういう婚活初期のケースは、「何か月くらい信頼関係を築いたら、結婚を前提にお付き合いしていこう」とあらかじめあなたとお相手でしっかりとチェックポイントを明確化しておくことがとても大切です。
結婚を前提としてお付き合いしている期間に比べ、実際の結婚生活は長いことがほとんどです。結婚する前と後では、社会的な扱い含めて様々な点が違ってきます。
家族という考え方が日本ではとてもしっかりとありますので、同じ家族としていろいろなお付き合いも一緒にしていかないといけないでしょう。
2人共に、それぞれの自由な時間や関係を持ちながら、結婚というゴールに向かって一緒の時を過ごせるのは、「結婚を前提としたお付き合い期間」のみになります。
その後の結婚生活においても、過去を振り返ったときに、非常に大切な期間となりますので、ぜひパートナー候補の方と地に足を付けた時間を過ごしてください。
結婚してから後戻りはできません。
離婚という選択は双方程度の差はあれ、傷つくことになります。
だからこそ結婚を前提にしっかりとお付き合いする、そういう意識をあなたとお相手が持った上で、一緒に時間を過ごしていくことがとても大切。
特に恋愛から発展している場合、お互いが結婚をちゃんと意識しているのか曖昧になってしまうため、お互いしっかり意思確認をしていくようにしましょう。
Written by 神崎志乃