恋愛経験がまったくないわけではなく、好きな人ができないわけでもない。でも、片想いからなかなか脱しきれなかったり、お付き合いできるようになっても彼氏とはすぐ不仲になったりする場合、「恋がうまくいかない理由」が必ずあります。
しかもそれは、自覚できていない可能性があるのです。知らず知らずのうちに、自分から成就しない恋へ進んでいるのだとしたら、ちょっとコワいですよね。なぜだか、よくわからないけど恋がうまくいかない……という場合、無意識の「クセ」を知って、直したほうが良さそうです。
人には誰でも好みのタイプがあるものですが、それが自分の本質にまったく合っていないことがあります。それはつまり、「相性が悪い人を好きになっている」ということ。
高望みをするわけでもなく、ライバルが多い異性ばかりを狙うわけでもないのに、なぜ……? と悩んでいる人は、このパターンが多いんです。
人を好きになるきっかけは色々あるでしょうが、まず外見が好みかどうかで、異性を振り分けていることは間違いありません。そして、内面が好ましいかどうかを見て、本気の恋心が湧き上がってくるはず。
そのため、外見の好みに強いこだわりを持っていると、性格的に合わない相手を好きになったり、相性が良くない人を追いかけていること自体に気づけず、たとえ恋人同士になれても長続きはしなかったりするのです。
好きなタイプは? と聞かれて、ポンポンとすぐにいくつかの条件が言える人は、その傾向が強いかもしれません。また、相手の肩書や共通の好み・趣味にこだわる人も、本当に好きになるべき相手を見誤る可能性が高いといえます。
じゃあ、本当に好きになるべき相手……って、誰なんでしょう? 直感で好きだと思う異性が、実は相性の悪い相手だとすると、何を頼りに恋人候補を探せばいいんでしょうか。
それは、「自分がリラックスして素の姿を見せられる相手」あるいは、「自分のたりないところを補ってくれるような相手」だといえます。
似たもの夫婦という言葉があるように、性格が似ていると恋心が芽生えやすいかもしれませんが、相性という視点でいえば、似た者同士は友達として一緒にいるぶんには最高の相手です。けれど、恋人や結婚相手としては、今一つ物足りないといえるでしょう。
自分が、どちらかというと控えめなタイプだとしたら、恋人には活発で積極的なタイプを選んだほうが良いですし、話すことが好きなら、一緒にいて聞き役に回ってくれる異性を結婚相手に選ぶとうまくいきます。
「いくら考えても、自分が好きになるべきタイプが見えてこない」という人は、過去に好きになった相手を分析してみましょう。いつも同じタイプを好きになっていたなら、それとは真逆な人を恋愛対象に見てみるのです。
また、過去の恋人が外見も性格もバラバラ……という場合は、自分自身をじっくり分析してみると良いでしょう。人間はつねに変わり続けています。「私って、こういうタイプ」と自覚しているものが、いつの間にか変化していることだってあるんですよ。
ちょっと立ち止まって、自分や自分を取り巻く異性たちを見つめ直したとき、本当に好きになるべきタイプが、自然と見えてくるはずです。
Written by 沙木貴咲