Q:私は顔面コンプレックスです。顔はもうあきらめていますが、トータルの魅力を上げるコツを上野さんに伝授してほしいです(24歳女性・銀行員)
ご質問誠に有難うございます。
トータルの魅力を上げたいということで御座いますが、これは考え方によっては「国立大学」の入学試験のようなもので御座いますね。
例えば東京大学で考えてみましょう。
東京大学に入学試験は、年度によっても異なるので一概には言えませんが、550点満点で350点くらい取れば合格すると思って頂ければ概ね問題ございません。
それではこの550点の配分を見てみましょう。
東大入試の配分(文系の場合、※センター試験の配分の関係で「くらい」表現になります)
・一次二次合計
国語 150点くらい
地歴 150点くらい
数学 100点くらい
外国語 150点くらい
理科 10点くらい
大雑把にいうとこのようになります。とにかくこの550点のテストで350点くらいを取れば合格するのが東京大学の入学試験。
まさに総合力の勝負であると言えるでしょう。
さぁご質問者様は「顔」という教科で自信がないということですので、この東大の受験風に言えば「地歴」が0点のようなものでしょう。しかしご安心くださいませ。仮に地歴が「0点」でも国語と数学と外国語と理科を合計すれば、合格点である350点に十分到達致します。
顔以外の部分、それは「性格」や「コミュニケーション能力」や「家事スキル」などなど。これらで高い点数を取れれば、十分に合格は出来るのです。
まず合格を考えるのならば、絶対にやってはいけないことが「一生懸命、理科の勉強をする」ということで御座います。
「理科を軽んじるものは足元をすくわれるが、理科を異常に重要視するものは勝負の場に立てない」が私の指導方針でした。
たかだか10点しかないとは言え、ある以上は決して軽んじてはいけないのは間違いないのですが、同時にたかだか10点しかないものに時間をかけるのは、軽んじる以上の愚行で御座います。
ズバリ言って、理科は勉強して7割くらいを必ず取れるようにしたらそれでおしまい。それが文系国立志望の最も効率的な手段だと思います。残りの3割のために労力を割いてはいけない。
というのもあらゆることに共通するのですが「7割」というのはそんなに難しいことではありません。
東大文系の理科とはセンター試験のことなのですが、センター試験は平均点が6割になるように作られています。つまり「7割」というのは「平均よりちょっと上」ということ。
そこまでは多少の努力で誰でも簡単に到達ができる範囲なのです。しかし8割9割を取ろうと思ったら、ましてや10割などを取るならば、それは簡単なことでは御座いません。
「人並み以上になるのは簡単だが、トップに立つのは難しい」というのは万事に該当する法則で御座います。
文系の主戦場はあくまでも「国語」「英語」「社会」その次に「数学」であり、「理科」は決して主戦場ではない。
そんなサブなところでトップに立つことは求められてはいないのです。
人並み、人並み以上になるのは簡単ですが、トップに立つのは極めて難しい。
そして、手を抜くところに力を入れるのは愚行である。
今回のご質問者様は「顔」に自身がないということですが、恋愛に置いて「顔」が主戦場の1つであることは疑いようのない事実で御座います。「顔で判断するな」というような意見も御座いますが、現実がそうなっていないにもかかわらず、そんな意見を言っても何の意味もありません。そして、もしこの主戦場で0点を取っておきながら合格をしようと思ったら、他の教科の「国語」「英語」「数学」「理科」でトップを取らなければならないのです。
どの教科も「人並み」までは比較的簡単に到達することが可能でしょう。
しかし、どの教科においても「トップ」に立つのは極めて難しいのです。しかも「人並み」が6割であるとしたら、どれだけトップを取ったとしても、余地は4割しかありません。
ご質問者様は「顔」を諦めると仰いました。ということは総合力で勝つとしたら、残りの部分である「性格」や「立ち振る舞い」や「スキル」などで他を圧倒しなければならないのです。そんなことが出来ますか?
ご質問者様の性格や立ち振る舞いが悪いと言っている訳ではないのです。しかし「顔」を捨てて勝負をするのならば、他を圧倒する能力が必要だとお伝えしたいのです。
どの業界にも教科にもジャンルにも「類い稀な才能を持ちながら、全力で努力をしているプロ」という存在がおります。
それと戦わなくてはいけない。そんな修羅の道を私は決してオススメ致しません。
ご質問者様の質問を、今おかれた状況を考えれば考えるほど、私は「顔」を良くすることが、最も楽で効率的な方法であると感じます。他のジャンルで100点が取れる化け物ならば、顔なんて気にしなくてもいいでしょうが、そんなことが出来るのでしょうか?
そうそう出来やしません。
それならば、メイクやダイエット、ファッションや髪型で、見た目の点数を「60点」に上げることの方がどれだけ簡単か。
「自分は天才的にブサイクだから60点も無理」と仰るのであれば、それは仕方がありません。
それならば他の教科で100点を取らなければ決して総合力では勝てませんが、その手段を取る他ないでしょう。
しかしトップをとる化け物が天才であるよう、どれだけ努力をしても決して平均に到達しない人もまた逆の意味で天才で御座います。
よくも悪くも天才などそうそうこの世には存在いたしません。天才のほとんどは自分のことを勘違いした凡人なのです。
ご質問者様は自身のことを「負の天才」と思っているかもしれませんが、そんな「負の天才」などいう才能があるとは到底思えません。
その才能は何万人に一人という極めて稀な才能なのです。そんな才能が自分にあると思うのは、ほぼ間違いなくうぬぼれ以外の何物でも御座いません。
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Written by ラブホスタッフ 上野