先日、お料理上手な女子から「山椒の葉と花の蕾が手に入るので山椒鍋やりませんか?」とお誘いが。山椒鍋とは、あの真のジェントルマンと呼ばれた白州次郎の妻、白州正子が愛した鍋として知られています。山椒の柔らかい若葉が収穫できる、4月中旬から5月上旬の数週間だけ食べられる、まさに季節限定のお宝鍋なのです。
山椒鍋パーティーの会場となったのは、お料理上手女子の家。まず目に飛び込んできたのが、大量に盛られた山椒の葉。
清涼感溢れるまさに新緑の香り!竹ざるの色が、鮮やかな緑を引き立てています。こんな、和テイストの素敵なざるなんて我が家には無いなぁ…と、見渡せば、全ての和食器が美しいではないですか!
初めての一人暮らし。家賃を払い、家具家電を揃えるので精一杯。食器なんて、とりあえず使う分だけ近所のショッピングモールで一通り揃える。それが次第に結婚式の引き出物などで大判のお皿が増えて、なんとなく形になっていく。そんな方も少なくないはず。でも、この和食器は男性に『結婚』を意識させるのです!
食事のレパートリーも大事だけれど、煮物には土の色合いのこっくりしたもの、焼き魚には藍色の陶器など、食器の質感や色のバランスを研究するのが料理上手さん。『よく行く定食屋はシンプルな食器ばかりだから、こういう器でお酒とかご飯ていいな』と男性陣からの素直な一言。これは、バッグや洋服にかけるお金を、少し食器にかけてもいいかも。
でも男性に手料理を食べてもらうチャンスがあまりない。そんな時にはまず自分の為に美味しいものを作ってみましょう。自分の心を満たすことで、他人を愛する準備が出来ます。そして作った料理はSNSでたまにお披露目。「ミイル」や「SnapDish」などの料理写真専用アプリで美味しそうな色に加工する努力も忘れずに。「あぁ美味しそう。この子の手料理食べてみたいなぁ」と思ってもらえたら嬉しいものです。
1)鍋に昆布の出汁をたっぷり用意して、塩で味を調えます
2)筍、ウド、生麩、蓮根、豆腐、鶏もも、鶏つくね等を鍋に入れて、火を通す
3)鍋に硬い部分を除いて、パンと手のひらで叩いて香りを出した山椒の葉と、花の蕾を入れて、蓋をして軽く火を通します
4)蓋をあけて完成
山椒と筍を一緒に食べると、舌の上にピリリと心地よい辛味!不思議とその後に食べる鶏や生麩の甘味が増してしっとり感じられるのです。そして今度はウドと山椒を一緒に。またちょっとピリリ。次はお豆腐でまたしっとり。。。あぁ、幸せ。お酒が進む大人の味と男性陣にも大好評でした。山椒の葉が手に入ったら、是非挑戦してみてください。そしてお休みの日には、是非陶器市へ。男性に「逃したくない」と思われるような家庭的な女性を目指しましょう。