もしあなたが、恋愛マニュアルに沿って「イイ女」を無理に演じていたり、モテる要素で全身を固めても「本当は違うのに…」と違和感を覚えていたりするなら、思い切って素の自分に戻りませんか?
自然体のあなたを受け入れてくれる男性はきっといますし、飾らずに振る舞える相手じゃなきゃ、恋はやっぱり長続きしないんです。“恋愛マニュアル疲れ”を解消して、本当の恋を手に入れましょう。
まず、「ありのままの自分」と「だらしない自分」は違います。
あくまで例ですが……男兄弟の中に育って、ずっとスポーツに熱中してきたからオシャレが不得意という女性と、風呂嫌いでオシャレが面倒臭いという女性は別。
後者は単にだらしないタイプで、彼氏が欲しいなら自身の怠慢さを正すべきです。でも、前者はファッションに自信がないだけで、兄弟付き合いから思いやりを学び、部活動で礼儀正しさを身につけているはず。男性には、「思いやりがある」「礼儀正しい」という魅力をアピールすればいいんです。
つまり、「ありのままの私」を愛してもらうことは、楽をするという意味ではないんですね。「だらしなさ」はどう頑張っても魅力にはなり得ないので、その点だけ勘違いしないようにしましょう。
また、「モテる要素じゃない」と思っても、あなたが積み重ねてきたもの、好きで追いかけてきたもの、努力して身につけたものは、ちゃんと魅力として認めてあげましょう。
たとえば、マニアックな趣味、女の子っぽくない特技、男性と肩を並べて働くような仕事など……。特に、「男性に見せてもしょうがない」と思い込んでいる部分こそ、実は“武器”となる魅力だったりするんですよ。
ありのままの自分を愛してもらうには、「あなたがあなたを1番好きになること」が何より大事。だって、自分が好きなら、それを曲げてモテる女を演じようとは、そもそも考えませんから。また、恋愛マニュアル疲れをしがちな女性は、アピールすべき魅力があるのに自己評価が低い傾向があります。自分の良さに気づいていないんです。
だから、自身のすべてを肯定してあげてください。絶対に「私なんて……」とは考えないこと。
そうするとトンデモナイ勘違い女になるんじゃないか? という心配も無用ですよ。自己評価が低いとは、謙虚で慎ましやかだと解釈できますから。自身を堂々とアピールするのが苦手だと、ついマニュアルに頼りたくもなるものです。つまり、基本的に控えめであれば、「自信過剰」になるくらいが丁度良いんです。
それに、自分を好きになると自信がつきます。自信は気持ち、表情、態度やファッションまでも変えるものです。意識が外に向いて快活に振る舞えたら、「ありのままの私」を上手に表現できるようになるでしょう。
確かに「男性が好きな女性のタイプ」はありますが、それになりきらなきゃ恋ができないわけではありません。
素の自分とは違う「モテ女」を演じて彼氏ができても、男性は演じられた「モテ女」が好きですから、ずっと“偽りの自分”を演じ続けることになります。
でも、恋愛は好きな人と心をむき出しにしてぶつかり合うもの。定説と呼ばれるマニュアルを駆使しても、それがしっくりハマっていなければ、いずれ素の自分が見えてしまうはず。
じゃあ……最初から「ありのままの私」を見せたほうが良いと思いませんか? 素の自分を見せた途端、男性から「なんか違う」と距離を置かれるのは嫌じゃないですか。
恋愛マニュアルを信じるな、というわけじゃないんです。疲れてしまうようなマニュアルに従う必要はない、ということ。参考にするなら、「自分に合ったアドバイス」を吟味するべきでしょう。