少し前に、後輩女性から「男性が『忘れられない女性』ってどういう女性ですか? 」と質問されたことがあります。
どうやら、片想い中のお相手に「忘れられない女性」の存在があるらしく、関係性がなかなか進展しないご様子。
「忘れられない女性」って、どのような女性だったのでしょうか?
周囲の男友達に意見を求めたところ、「ほかの女性とは違う箇所があった」という部分が大きいようです。
たとえば、歴代の元カノどころか、彼自身すら気付いていなかったような長所を見つけ出し、褒めてくれた女性。
これは嬉しいでしょうね。「優しい」とか「面白い」とか、誰もが気付くような長所ではなく、自分にこんな一面があったのか……と、驚きを感じるような部分。その女性は、彼のことを「ちゃんと見ていた」のだと思います。
なるほどと納得させられたのが、LINEのスタンプです。
その女性は、梨の妖精という設定の某・ご当地キャラクターの大ファンだったとのこと。
彼女から送られてくるLINEスタンプは、喜怒哀楽どの表現だとしても、絶対に梨の妖精だったそうです。
そのため、その女性と別れて数ヶ月経ったいまでも、何かの拍子に梨の妖精を見かけるたび、彼女を思い出すのだとか。
毎回、様々なバリエーションでスタンプを送るのも楽しいですが、「私はコレ! 」という、お決まりのキャラクターを決めることで、男性の印象にも残りやすいのでしょう。
解けない謎は、いつまでも心に引っかかります。
交際期間自体は短くても、「絶対にスッピンを見せようとしなかった、エブリディ・バッチリメイク」だったりすると、それが男性の中ではミステリーとして忘れられないようです。
お泊まりデートの際も、彼が寝息をたてるまでメイクは落とさず、翌朝目覚める頃には、既に完璧なメイクが施されていたとのこと。ほか、一人暮らしをしているにも関わらず、なぜか家にはあげてくれなかった女性が忘れられないという証言も。
そう考えると、すべてをあけっぴろげにするのではなく、何らかの「ミステリアスな部分」があるべきかも……。
一緒に富士山登山に挑戦したとか、アミューズメント施設で超・ド級の絶叫マシンに乗ったとか、思い出自体のインパクトが強いと、そりゃ相手女性のことも思い出として鮮明に残っているようです。
「恋の吊り橋理論」をご存知でしょうか? 渓谷に架かる、揺れる吊り橋を渡るような、いわゆる「スリル」を共に体感したことで、恋心が芽生える心理のことです。
これは男女に限らずですが、たとえば中高生の頃の部活動で厳しい練習を共にした仲間のことは、大人になっても覚えているものですよね。
毎回、「ゴハンデート」ではなく、サファリパークに行くとか、ヘリコプターでのスカイクルージングだとか、会い方にひと工夫持たせたいものです。
もうこれは、大昔から語られていることですが、やはり胃袋を掴む女性は強いです。
家庭料理の枠を超越した料理を、必死感なくナチュラルに作ってくれた女性は、いまだに忘れられないとの証言が挙がっています。
筆者が思うに、「必死感なく」という部分がポイントなのでしょう。
ホームパーティーなど、何らかの行事にあわせて頑張ることはできますが、どうしても「今日の私、頑張りました! 」という必死感が出てしまいます。
そうではなく、朝メシ前感覚で絶品料理が作れてこそ、男性は「このオンナ、デキるな! 」と感嘆するのでしょう。
もし今、あなたの好きな男性が、「忘れられない女性」の存在で、あなたに見向きもしないなら……。
それ以上のパフォーマンスができれば、上書きすることは大いに可能です。
なんだかんだで男性は、「新しいもの好き」な一面も持ち合わせていますから。
written by 菊池美佳子