残暑厳しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
都内で仕事をする度に現代怪談の申し子、稲川淳二氏とすれ違う松本です。
もしかしたらこれも、怪奇なる何かが僕のコラムを通して皆さんに会いたがっているのかも知れません。
季節柄、ギリギリまだ怪談めいた話をしても許されるのではないかと思うので、今回はやや都市伝説寄りのお話をさせていただきたく思います。
カップルが行くと別れてしまうデートスポットについての噂、聞いたことありますか?
地域ごとにそういうエリアって、何故か昔から有名なんですよね。
これに似た話に、カップルが聞くと破局してしまう歌なんてものも、あるらしいです。
ネット上に流布している都市伝説の中には、荒唐無稽なものの中にキラリと不気味に輝くものもあります。
僕は以前、都市伝説を収集してリリースするアプリを編纂していたのですが、そのために世界中に散らばる、曰くのある楽曲に触れてきました。
日本で割とよく知られているものとしては、サスケというユニットの「青いベンチ」という楽曲なんかは有名な方でしょうか。
失恋した男性の心情を切ないメロディと共に歌い上げる曲で、若い世代はグッと来ると思うのですが、この曲がいつの頃か、恋人がいるのに聞くと別れてしまう曲と言われるようになっています。
たかが都市伝説ですから一笑したいところなのですが、実はこんな話が。
都市伝説収集に奔走していたあるとき。
当時はわざわざインタビュー取材のために外出することも多かったのですが、「青いベンチ」を聞いた直後に別れることになったという人物、結構多かったんですよね。
まあ、曲調がすごい勢いで失恋を後押しするので、現在進行形の恋愛が下火になったとき、無意識に耳にするなどで印象強く感じているだけなのかも知れないけど、それにしてはサンプルが多かったように感じます。
それから、湘南乃風の楽曲を聞いても失恋するという噂がありますね。
僕も、僕の周囲も湘南乃風の楽曲を聞かないので真偽のほどは不明ですが。
そういえば、彼らの代表的な楽曲に「純恋歌」というものがありますね。
以前、件のインタビューに出向いた際に「湘南乃風の『純恋歌』をカラオケで歌おうとしたら、全然聞き覚えのない悲しいメロディの曲が流れて怖かった。そのあとすぐ彼氏と別れた。呪いでしょうか?」って話を真剣な顔でされたことがあります。
十中八九それは長渕剛の「巡恋歌」ですし、別れたのだって偶然でしょうと返しておきました……って話が脱線しちゃいましたね。
「暗い日曜日」という曲をご存知でしょうか。
1933年にハンガリーで誕生した流行歌なんですが、これを聞くと不幸になるだとか、鬱になるだとか、最悪の場合自殺するなんて噂があります。
この楽曲は作曲した人物が婚約者と死別した直後に書き上げたものとされています。
その真偽を確かめるために実際に何度か聞いたものですが、特に異変は起きなかったです。
噂はあくまで噂、ということでしょうか。
だから前述の聞くと別れる楽曲なんかも、結局は気にしすぎと一蹴することもできるでしょう。
音楽って、曲調によって聞く人の心理状態にも作用するものですが、だからといって運命まで変えるほどの力はそうそうないでしょうし。
いかがでしたか?
今回は恋愛に絡めて都市伝説についてのどうでもいいウンチクを好きなだけ披露するだけのコラムになってしまいましたが、個人的には満足です(笑)
似たような話に、聞くと恋人ができる歌なんてのもあるようですから、気になったら皆さん是非探してみてくださいね!
photo by かっちゃん acworks