恋バナに目を輝かせる女性に対し、男性は恋の駆け引きや情緒的なコミュニケーションを「めんどくさい」と感じる人が少なくありません。
でも、女性にも「恋の駆け引きは面倒」「グループの人間関係もドライな方が楽」という、いわゆる“サバサバ系女子”や“男性脳の女性”がいます。
実はこういう女性は、男性からモテやすい傾向があるのをご存知ですか?
感情よりも論理を優先し、自立した考え方を持ち、無駄な群れを好まない——一見“女性らしさ”からかけ離れて見える男性脳の女性。しかし、近年ではそんあ自律的な価値観やライフスタイルの女性が、恋愛市場で高く評価される傾向があります。
今回は、サバサバ女子・男性脳の女性がモテる理由について、徹底的に解説します。
実は脳科学的には「男性脳」や「女性脳」といった厳密な分類はないそう。
そもそも「男っぽさ」「女っぽさ」というのは、生物学的にというより、慣習的な文化や国民性などによって後天的に形成されるものと見るのが適切です。国によって「男らしさ」や「女らしさ」の定義が異なるのを見ると明らかですよね。
──と、こんなことを話していたら、筆者は以前、妻に「でも女の子の方が発語が早いじゃん」と、あっけなく論破されたことがあります…。
話を戻して、“男性脳の女性”は、傾向や思考パターンを指す比喩的な表現であり、主に以下のような特徴や傾向があります。
・感情よりも論理や事実を重視する
・会話の目的が“共感”よりも“解決”
・冷静で合理的な判断が得意
・自立心が強く、ひとり時間を大切にする
・噂話や人間関係に深入りしない
・感情表現は控えめで淡々としている
こうした性質を持つ女性は、一般的に「サバサバしている」「男っぽい」「裏表がない」と評されます。
では、なぜこうした女性がモテるのでしょうか?
次項では、男性脳の女性がモテる理由を具体的に解説します。
それでは、男性脳の女性がモテる理由を探っていきましょう。
男性脳の女性は、感情に振り回されることが少なく、相手に過剰な期待を抱かないため、男性にとって「気をつかわなくていい」「楽な存在」として映りやすい傾向があります。
恋愛で重要なのは、ドキドキ感よりも“安心感”であると考える男性が増えている現代において、サバサバ女子の飾らない態度が好印象につながるのです。
増して、現代はLGBTQなど近代的な概念が普及しつつあり、「男らしさ」や「女らしさ」が昔ほど重視されなくなりました。
「男らしさ」という呪縛から解放されたい男性にとって、「男らしさを求めてくる女性」は、むしろプレッシャーに感じられるのかもしれません。
依存的な恋愛は重くなりがちですが、男性脳の女性は自分の世界をしっかり持っており、相手に過度に頼らない傾向があります。
この自立心は、男性に「彼女は彼女、自分は自分」と安心させるポイントになり、「支え合える対等な関係」を築きやすいようです。
昭和世代の筆者は、「男は働き、女は家を守る」的な古い価値観の時代に生まれ、「男は女を守るもの」という考え方がベースにあります。
しかし、時代は変わり今は令和。働く女性が増え、夫婦共働き世帯が多数派を占める時代です。
日本経済の低迷が続く中、「男は稼いでなんぼ」みたいな古い価値観から抜け出し、もっと合理的に、かつ効率的に生きたい──と願う男女が増えた結果なのかもしれません。
感情をあからさまに出さず、陰口や噂話を嫌う傾向のある男性脳の女性は、同性だけでなく異性にも「信頼できる」と映ります。
恋愛においても、感情的な起伏が少ない分、冷静な関係を築けるため、「長く付き合えるタイプ」として好まれる傾向も。
性別に限らず、他人の陰口を言うことに時間を費やしたり、噂話ばかりしていたりするゴシップ好きな人間よりも、「人は人、自分は自分」と割り切っている人の方が好かれますよね。
男性脳の女性は恋愛を“生活のすべて”とせず、趣味や仕事など他の分野にも熱中していることが多い印象です。
そのため、男性にとっては「もっと知りたい」「追いかけたい」と思わせるミステリアスな魅力があり、恋愛対象としての興味を引きやすいのでしょう。
自分の人生を自分らしく楽しむ生き方はとても自然で素敵ですよね。
恋人である前に“友達”のような関係性を築けるのも、男性脳の女性の強みと言えるでしょう。
感情の押しつけが少なく、軽快な会話ができるため、「一緒に遊んでいて楽しい」と感じる男性も多く、恋愛が自然に発展するケースも。
「友達であり恋人であり仲間であり同志でありライバルでもある」といった具合に、恋人に対して多様的な関係を求めている人が増えたのかもしれませんん。
とはいえ、男性脳の女性が常に恋愛上手かというと、必ずしもそうではありません。
以下のような注意点も存在します。
サバサバしている=無感情、と捉えられてしまうと、「本当に好かれているのか分からない」「気持ちが見えない」と、相手を不安にさせてしまうことも。
意識的に、言葉や態度で「好き」という気持ちを伝える工夫も大切です。
恋愛においては、時には感情的な共感や甘えも必要です。
あまりにも理屈で割り切りすぎると、相手に「心の距離」を感じさせてしまい、恋愛として盛り上がりに欠ける可能性もあるため、バランスが重要です。
興味はあるのに、素っ気ない態度をとってしまうことも、恋愛のチャンスを逃す原因になります。
本心が見えにくい分、相手に誤解されないよう、好意があるときは少しオープンにする勇気も必要です。
“男性脳”と“女性脳”のどちらが良い・悪いということはありません。
ただ、現代の恋愛では「感情で動くよりも、共に歩める人」を求める男性が増えており、論理的・自立的な女性が魅力的に映る傾向があります。
とはいえ、時には感情を見せ、素直な部分を見せることで、恋愛の距離は一気に縮まるもの。
サバサバした自分らしさを活かしつつ、相手との関係性に応じた“柔らかさ”や“共感力”を取り入れていくことが、真にモテる女性への第一かもしれません。
Written by はるお