相手からの愛情を求めすぎるあまり、自分を犠牲にしてまで相手に入れ込む恋愛は、結果的にうまくいかないことが多いため要注意。もちろん、好きな相手に認めてほしいと願うことは悪いことではありません。
しかし、場合によっては恋愛に依存しすぎて自分を見失ったり、相手に多大な負担をかけてしまったりする危険性も……。そこで今回は、異性に依存しやすい人の特徴について深堀り。相手を尊重した上で、健全でバランスの取れた関係を築いていくための参考にしてくださいね。
多くの場合、異性に依存しやすい人は元々自己肯定感が低い傾向にあります。自分に自信を持てない人ほど、他者の評価や承認に強く依存してしまうもの。
さらに、自己肯定感が低いと人間関係において不安を感じやすくなるため、相手の態度や行動一つひとつに敏感になりがちです。
「愛されていないのでは」「実は嫌われているのでは」といった不安感が大きくなればなるほど、自分の価値を確認するために必死になってしまうケースも。
その結果、相手に対して過度に依存的な態度を取ってしまう人も多いのです。
交友関係が狭く、友人が少ないことも、異性に依存しやすい人の特徴の一つ。
周囲に頼れる人や理解者があまりいない場合、孤独感が人一倍強くなってしまい、その穴埋めを異性に求めるのはよくあるパターンです。
好きな相手に頼るのは悪いことではありませんが、あまりに度を越えている場合、相手から次第に距離を置かれ、関係が壊れてしまうことも少なくありません。
また、そうした経験を繰り返すうちにさらに依存心が強くなり、悪循環に陥ってしまうケースも多いのです。
承認欲求が強い人ほど、自分ひとりでは満たされない孤独感や空虚感を埋めるために異性に依存しがちです。
恋愛において、相手に自分のすべてを委ねてしまうと、自分の存在価値がその相手の反応や愛情に左右されてしまいます。
だからこそ、相手の態度が少しでも変わるとすぐに不安になったり、自己嫌悪に陥ったりしてしまうんですよね。
こうした不安定な状態が続くと、最終的に自分の心のバランスを崩してしまうことにもなりかねません。
好きな相手に頼りたくなる気持ちはよくわかりますが、それが過剰になると逆効果。良くない結果に終わるケースも多いため注意しましょう。
異性に依存しやすい人は、感情の波が人一倍激しいことが多いといわれています。
もちろん、好きな相手からメッセージが来たら嬉しくなったり、逆に返信が遅いと不安になったりするのは普通のこと。
しかし、こうして常に相手の反応に一喜一憂していては心の休まるときがありません。
しかも、こういった激しい感情の動きは相手にも伝わりやすいんですよね。
そのため、場合によってはだんだん相手のほうが疲れて距離を取ることも…。
気持ちを安定させるには、まずは「相手がいなくても自分は大丈夫!」という心の土台を作ることが大切です。
過去の人間関係で傷ついた経験がある人も、異性に依存する傾向にあるようです。
たとえば、親との関係がうまくいかなかった過去がある人や、昔の恋愛で浮気された経験がある人は、「今度こそ大事にされたい」という気持ちが強くなりがち。
もちろん、「この人がいれば大丈夫!」という前向きな感情なら問題ありません。
しかし、「本当に愛されてる?」「嫌われたらどうしよう」というマイナスな感情に囚われると、どんどん負のループに陥ってしまう可能性も。
過去に満たされなかった思いを現在の相手で満たそうとすると、かえってうまくいかないケースも多いことを理解しておきましょう。
異性の相手への依存心を抑える上で大切なのは、交友関係を広げることです。
一人の相手に依存しすぎると、関係が変化したときに自分がつらくなってしまうのは当然のこと。
だからこそ、普段から複数の友人との時間を持つようにすれば、特定の相手だけに気持ちを向けすぎてしまうのを防ぐことができます。
異性に依存せず、精神的に自立した状態を保つには、趣味や仕事に集中することが効果的です。
好きなことややりがいのあることに没頭する時間が増えれば、相手がいないときの寂しさを感じにくくなるでしょう。
さらに、仕事で成果を上げて自分自身のキャリアを充実させることは、精神的な安定にもつながります。
恋愛は人生のほんの一部。恋人がいなくても充実した時間を過ごせると自覚することで、あなた自身の人生がより豊かなものになるはずです。
異性に依存せず自分らしく生きていくためには、まず自分の軸を持つことが重要です。落ち込んだり不安になったりする瞬間があってもよいのです。
大切なのは、自分自身の感情をコントロールする方法を知っておくこと。感情的になったときは、一度深呼吸をして冷静に考える時間を持つとよいでしょう。
また、日記をつけて自分の気持ちを整理したり、ヨガや呼吸法で心を落ち着けたりする方法も効果的です。
異性に依存しすぎると、自分自身の意思や感情が後回しになってしまいがち。結果的に、双方にとって良くない結果に終わることも少なくありません。
対等な関係を築いていくためには、相手に求めるばかりでなく、自分自身を満たす努力も大切です。健全な人間関係を築く第一歩は、他でもない自分自身を大切にすること。あなた自身の気持ちや価値観を大事にしながら、無理のない、心地よい関係を築いていきましょう。
Written by 糸野旬