女同士のコミュニケーションは結構複雑なもの。
なにげない雑談の中で、「それってどういう意味?」「何が言いたいの?」と思わず聞き返したくなるような言葉をぶつけられることも少なくありません。
時間が経ってもモヤモヤ感が消えないし、後になってからイライラしてきた……なんて経験をしたことのある人もきっと多いはず。
今回は、女が女に言われてキツイ言葉を一挙ご紹介。マウンティング女子によくある言動を知り、反面教師にしてまいりましょう。
イタいという言葉は元々、派手すぎるファッションや若作りなどに対して使われる表現でした。
しかし最近では、気に入らない相手のライフスタイルや恋愛観、趣味などに対して軽いノリで使う人が急増。
「イタい」という表現で他人を貶める人には、自分の方が正しい、あるいは優位だと示したい心理が働いていることが多いようです。
相手を軽く見下すことで、競争意識や自己肯定感を保とうとしているわけですね。
「イタい」と言われたときにダメージを受けないためには、「私は私!」という強い自意識を持つことが大切です。
「その年齢でそんなことして恥ずかしくない?」という言い方は、年齢を理由に何かを制限しようとする典型的なフレーズの一つ。
年を取ったからといって否定されるのはかなりキツイですよね。
しかし、実はこの言葉には、年齢を気にせず自分の好きなことに挑戦している相手をうらやむ気持ちが隠れていることも多いのだとか。
特に同世代の女性同士では、人生の選択やライフステージの違いを比較されがちです。
しかし、大切なのは年齢にとらわれず、自分らしく生きること。周囲の声に惑わされず、自分の人生を大切にしましょう。
「どうせ、男の力でしょ?」と決めつける言葉は、特に若い女性や容姿に恵まれた女性が成果を上げたときに浴びせられがち。
努力や才能ではなく、男性の支援や外見の魅力によるものだと決めつけられるのはキツイですよね。
しかし、実際は外見に恵まれているからこそ逆に厳しい評価を受けることも多いもの。
そのため、実力を証明するために人一倍努力している女性もたくさんいます。
性別や容姿による偏見や決めつけ発言がキツイ場面では、まともに相手にしないのがベストです
「いい加減に結婚しないの?」という問いかけは、結婚願望のある未婚女性にとってはかなりキツイものです。
女同士だから何でも話せるという思いから、結婚や妊娠について軽い気持ちで聞く人も多いのかもしれません。
しかし、それは場合によっては、相手の価値観や人生設計を軽視する発言になりかねないため要注意。
たとえば付き合いの長い彼氏がいるからといって、必ずしもその人と結婚するとは限りません。
そもそも、結婚は個人の選択。無用な衝突を避けるためにも、すべての人が同じタイミングや理由で結婚するわけではないことを理解しておきましょう。
「それ、子どもがかわいそうだよ」というフレーズは、主にママ友同士の会話でありがち。
言う方は軽い気持ちだったとしても、実際に言われると、心にグサッと刺さるものがあります。
内容によっては、自分自身の育児は全否定されたように感じ、母親としての自信が揺らぐことも。
特に育児には正解がないため、こうした決めつけの言葉は重く響きます。
「こういう考え方もあるんだ」と受け流すのがベストですが、あまりキツイときはそっと距離を置きましょう。
顔のコンディションや体型など、容姿に関する意見や感想をわざわざ伝えてくる人、意外といるんですよね……。
親しい仲だから許されると思っているのか、はたまた軽い冗談のつもりなのか。
特に「疲れている」「太った」といったネガティブなコメントは、たとえ言う方は軽い気持ちであっても、言われる側は絶対に傷ついてしまうものです。
相手との関係を大事にしたいなら、見た目を否定するような発言は絶対に避けましょう。
過去の失敗や恥ずかしい出来事を掘り返すような発言も、言われる方からするとかなりキツイものです。
「あのときあんな失敗してたよね」「本当にあんな人と付き合ってたの?」
こういったやり取りは、幼なじみや学生時代の友人同士にありがち。
イヤな過去を持ち出されてネガティブな気持ちにならない人はいません。
付き合いが長いからといって、やたらと昔の出来事に触れてくるような相手とは距離を置いたほうがよいでしょう。
自虐風自慢とは一見、謙遜しているように見せかけつつ、実際には自分の優れた点をアピールする行動や発言のこと。
たとえば、恋愛相談と称してこんな話をしてくる女性は要注意!
「最近、タイプじゃない人にばかり声をかけられて困ってる……」「好きって言われたけど、あの人はちょっと自分にはもったいないなぁって思ってて……」
どちらも、心底困っているふうに見せかけて、実はモテモテな自分をアピールしているわけですよね。
こういった発言は実は無自覚なマウンティングである可能性もあるため、あまり深入りしないほうがよいかもしれません。
女性同士の会話では、立場や価値観の違いから自然と対立が生まれやすい傾向にあります。
まったく、女の敵は女とはよく言ったものですね。
さらに、人によっては嫉妬心からマウントを取ることも少なくありません。
違和感や不満を感じるやり取りが多くなると、双方にとってストレスが増えるため、良い関係を構築するのが難しくなります。
お互いのためにも、発言にトゲがある人やどこかひっかかる物言いが多い人とはあまり深く付き合わないようにするのがベストです。
Written by 糸野旬