食事は、相手との親睦を深める大切な機会です。反面、身につけてきたマナーが現れやすいシーンだけに、思わぬイメージダウンになってしまうことも。
今回は、食事中の女性が知らずしらずのうちにドン引きされてしまう絶対NGマナーを紹介します。ぜひ参考にしてください。
食事マナーは、その人の印象を大きく左右する重要な要素です。特に初対面の相手との食事では、何気ない仕草や態度から「育ち」を判断されてしまいがち。
では、女性が「この人はナシ」と思われてしまうNGマナーとはどのようなものなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
食べ方の作法は、その人の育ちを強く感じさせる要素のひとつ。
特に印象が悪いのが、「クチャクチャ」と音を立てるいわゆる「クチャラー」。口を大きく開けて食べたり、食べながら話したりする姿も、相手に不快感を与えてしまいます。
和食の場合には、箸の持ち方や食べこぼしにも要注意。麺類のすすりすぎや直箸など、育ってきた環境によって、気になるかどうかが分かれやすい作法にも配慮しましょう。
一緒に食事を楽しむ場で、相手が「見ていられない」と感じる行動は避け、品のある食事マナーを心がけていきたいものです。
せっかくの食事の時間なのに、スマホに夢中になっていませんか?
食事中のスマホ操作は、「この人、目の前の相手に興味がないのかな……」という印象を与えかねません。
家族や友達との会食でも問題ですが、デートや接待の場面では致命的。料理が来ても写真を撮ることに夢中になったり、SNSをチェックしたりする姿は、「軽く見られている」「ないがしろにされている」と誤解されても仕方のない振る舞いです。
どうしても急ぎの連絡がある場合は、一言断ってから手短に済ませるのがマナー。相手との会話を楽しむ時間として、スマホはカバンの中にしまっておきましょう。
せっかく食事の時間を共有するのなら、相手とのコミュニケーションを心から楽しむのが正解です。
店員への接し方は、その人の本質が垣間見える瞬間です。注文時の言葉遣いが乱暴だったり、要望を一方的に押し付けたりする態度は、周囲からの評価を一気に下げてしまう原因に。
中でも気をつけたいのが、料理が遅いからといって苛立ちを見せたり、些細なミスに大きな声を上げたりする行為。「相手に非がある」と感じたときの振る舞いに、その人の本質が表れます。
相手が誰であれ、基本的な礼儀はあってしかるべきもの。丁寧な言葉遣いと、感謝の気持ちを忘れない対応を心がけましょう。
店員への思いやりの気持ちは、きっと一緒に食事している相手にも伝わるはずです。
マナーに気を配るのは大切ですが、やりすぎは禁物。周囲の人の箸の持ち方を指摘したり、「それは育ちが悪い」と批判したりする姿勢は、かえって自分の評価を下げてしまいます。
たとえば、「お箸の持ち方が違うよ」「その食べ方はマナー違反じゃない?」といった指摘は、相手の食事を楽しむ気持ちを萎縮させてしまいます。
たとえあなたの言葉が正論だったとしても、それによって相手が食事を楽しめなくなったとしたら、それは本末転倒です。
必要以上のマナー指摘は、「一緒にいて疲れる人」「一緒に食事をしたくない人」という印象を与えかねないことを忘れずに。
お会計の場面も、大人の女性としての振る舞いが問われる瞬間です。
「奢ってもらって当たり前」という態度や、財布を出す素振りすらしない行動は、相手に不快感を与えます。
しばしば見られるのが、会計時にスマートフォンを見ているふりをしたり、わざと席を外したりする行為。
事前に相手から「ごちそうするね」と伝えられていない限り、自分の分は自分で支払うスタンスでいるのが大人のマナーです。
もしもごちそうされたなら、「ごちそうさまでした」「ありがとうございます」など、感謝の言葉は忘れずに。次回は自分が払うことを提案するなど、関係性に応じた気遣いができるといいですね。
香りの強すぎる香水は、料理の香りを邪魔してしまいます。せっかくの料理の繊細な香りが、香水の強い香りで台無しになってしまうことも。
そんな事態を防ぐためにも、デート前の香水は控えめにするのが無難です。
また、ニオイといえば、ぜひ意識したいのが食事前後の口臭ケア。
待ち合わせ前に念入りに歯磨きをする、食後はさりげなくお手洗いで口中を清潔にするなど、基本的なケアをしておくと安心です。
大切なのは相手の立場に立つこと。相手が不快に感じない程度の香りづかいを心がけましょう。
食事の場で好感度を上げる秘訣は、マナーとコミュニケーションのバランス。気持ちのよい振る舞いと楽しい会話は、料理の魅力を引き立てる最高の組み合わせです。
そんな空間をより印象的なものにするのなら、相手の話にうなずいたり、質問を投げかけたりしながら自然に話を広げていくことが大切です。
とはいえ、特別な話題がなくても大丈夫。その場の料理の感想や店の雰囲気も、その場にぴったりの魅力的な話題です。
人から「また一緒に食事したい」と思われるのは、「相手と楽しい時間を過ごそう」という思いを持って臨機応変に会話を楽しめる女性なのです。
食事の時間は、相手との関係を深める絶好の機会です。マナーに気を配りながらも、自然体で楽しむ姿勢を忘れずにいることが、相手との距離を無理なく縮めるためのコツ。
相手への思いやりと適度な気遣いができる女性は、一緒に食事をした人を「また会いたい」という気持ちにさせることができる人。食事を通じて人との関係を深められる、そんな素敵な女性を目指したいですね。
Written by やまだうめ