常識とは、一般的な価値観を意味する言葉であり、若干の個人差や許容できる範囲などが異なる場合もあります。
人間には様々なタイプがいますが、よく見ていると常識的な人と非常識な人がいることに気が付いた方もいるでしょう。
この記事では、常識的な人と非常識な人の違いについてご紹介します。
常識的とは、一般の人が持っている普通の知識や考えを示す言葉です。
普通の見解であり、哲学的に言えば人類全体に共通する能力であり道徳をとらえる直覚です。
知識、良識、見識を身に付けた時、人間として社会で生きていく基本的な力となる常識力が身に付きます。
しかし、多様な生き方や価値観の存在する現代では、お互いに常識についてずれている部分があるかもしれません。そして年代によって常識と捉える部分にも違いがありますが、根本的な部分にはあまりズレがありません。
そのため、一般的な常識については誰もが備わっているものだと考えられるでしょう。
常識的と非常識においての明確なラインはどこにあるのでしょうか?
ここでは、常識と非常識の線引きについてみていきましょう。
常識的な人は、きちんとルールを守れる特徴があります。
これは社会のルールだけでなく、家族間や友達とのルールなども含まれます。
【社会のルール】
・命を粗末にしてはいけない(殺人)
・人の物を盗んではいけない(窃盗)
・人を騙してはいけない(詐欺)
・人を叩いてはいけない(傷害、暴行)
・人をバカにしてはいけない(侮辱、名誉棄損)
他にも道にゴミを捨ててはいけない、動物をいじめてはいけないなど、細かく言えばたくさんのルールが存在します。
これは簡単に説明したルールになりますが、大人になってもこのルールの根本がわからない場合は()の中のような罪に問われる可能性があります。
このようなルールは子どものうちから教えられるもので、大人になっていくうちに理解できるものです。何度も繰り返したり、やめなかったりする場合は非常識な人間ということでしょう。
常識の中には、社会を生きていくための習慣が身に付いているかどうかも判断されます。
例えば、挨拶をきちんとする、時間を守る、約束を破らない、目上の人を敬う、人がいるお店などでは騒がない、走らない、悪いことをしたら謝るなどです。
このような内容は、保育園や幼稚園に通っている頃に次第に身についていくものですが、大人になってもこれらの習慣がなく、他人に挨拶できない、目が合わせられない、平気で無視する、謝らないなどを平気でする場合は非常識な人となります。
社会で生きていくうえで大切なのは、人の約束が守れるかどうかです。
一生のうちに約束をしないで生きていくことはありません。
約束はお互いの信頼関係を深めることにもなるので、守れることはとても重要です。約束には大きさも小ささも関係ありません。
友達との待ち合わせ、仕事の納期、相手を交わした個人的な約束などが守れないと誰も信用してくれません。
常識的な人は、これらの約束をきちんと守り、都合が悪くなった場合は相手に迷惑をかけないように事前に連絡します。非常識な人は相手のことを考えず、平気で約束を守らないだけでなく、謝ることもないでしょう。
常識のある人は、自分の都合よりも相手のことを優先させる場合もあります。もちろん、自分の都合が変えられない時もありますが、相手に迷惑をかけないという気持ちを持っているからです。
例えば、電話をかける時もできるだけ相手の迷惑にならない時間帯を選び、深夜や早朝にかけることはありません。
しかし、非常識な人は自分優先なのでどんな時でも自分本位で行動します。相手が休んでいる時間であろうと関係ありません。むしろ、連絡が付かなかったことを相手に責めるでしょう。
常識的な人は、自分の常識が正しいものであっても他人に押し付けることはありません。
むしろ、他人の常識を認めて受け入れるべきか考えてしまうかもしれません。
しかし、非常識な人に限って他人に自分の常識を押し付けて非難したり、責めたりする傾向があります。自分の行為を棚に上げて非常識だと罵る人もいます。
常識的な人は、相手に対しての言葉遣いも気を付けています。
家族や友人などの親しい関係でない人や初対面の人には敬語を使う、挨拶をするなどは常識的な人にとっては当たり前です。
しかし、非常識な人は初対面でも目上の人でも敬語を使うことなく、タメ語で話したり、店員さんに対して横柄な態度を取ったりします。
大人になっても、このようなことができなかったり、しなかったりする人は完全に非常識な大人になっているでしょう。
ここまで常識的な人と非常識な人の違いについてご紹介してきました。
友人同士の関係性なら、お互いのことを理解しているため、多少のマナー違反は許してくれるかもしれませんが、社会では一切通用しません。
芸能人でも非常識な人は一般人から嫌われる傾向があることから、今ではキャラなども通用しないくらいシビアな環境になっている可能性もあるでしょう。
非常識な人とレッテルを貼られてしまうと、周りの人も付き合ってくれません。社会のルールやマナーをきちんと守り、世界の中心が自分ではないことを再確認しましょう。
そして、挨拶、お礼など当たり前の言葉をきちんと使うように心がけてみてください。
Written by 早紀