チームで仕事をしていると、人に仕事を頼まなければいけない場面が出てくるのではないでしょうか? はたまた、上司や先輩の立場なら、後輩や新人に指導しなければいけない場面が必ず出てくると思います。
というのもそうした時、仕事が任せづらい相手だと、業務に支障が出てしまう恐れが高くなってしまいますよね。
今回は、そんな仕事を任すことができない人の原因と、その対処法について考えてみました。安心して仕事を任せられる人になるための対策として――。新人教育、後輩指導の仕方として、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まず、仕事をお願いする立場から見て、仕事を任すことができない人の原因はどこにあるのでしょうか。自分自身or相手を客観視するきっかけとして考えてみてくださいね。
仕事を任せる側からすると、ミスが多い人では不安要素が多く、仕事を頼むことで返って、仕事が増えてしまうリスクが高くなってしまいます。
また、「仕事ができない」と周りから思われてしまっても、仕事は一向に任せられなくなってしまうでしょう。
ミスが多くなってしまうのは、単に物覚えが悪い原因もありますが、ノートなどにメモを取らずに、覚える意識をしていないのにも原因があるかもしれません。
仕事に対する責任感のなさも、ミスを生む原因になりがちです。「別に大丈夫だろう……」と、自分なりの安易な判断が、大きなミスにつながる恐れもあるでしょう。
仕事へのモチベーションが低い人に、仕事を任せる人は少ないと思います。同じ仕事をしている人なら、やる気のある人に仕事を任せたいと思うのが、心情だからです。
仕事へのやる気は、自分でも思っている以上に周囲へと伝わるものです。
いまの仕事を通じて、今後どうなっていきたいのか。将来のビジョンや目標がなく仕事をこなしていては、モチベーション維持は難しく、やる気も低いままになってしまうでしょう。
また、仕事を受け身で仕事をする人も、仕事を任すことができない原因のひとつになりそうです。指示待ちで仕事をしているばかりでは、仕事の全体像が見えづらく、結果的に仕事ができない人間になりがちなので、要注意です。
同じ仕事をしているチーム全体での信頼関係がきちんとできていないと、仕事は任せづらくなってしまうでしょう。
上司、先輩に限らず、同僚や後輩、新人を含めて、仕事はチームでするものです。一緒に仕事をする人たちの信頼を勝ち取れないうちは、あなたの考えていることがわからず、仕事は頼みづらくなってしまうと思います。
日ごろから挨拶、コミュニケーションなどはきちんと取れているでしょうか。陰口ばかりこぼしていては、人間性をも疑われてしまいかねません。
ほかにも、言い訳ばかりする、仕事をすぐに投げ出す、人を見下す――。そうした人では信頼はできず、責任ある仕事は任せられないでしょう。
では、仕事を任せられる人間になるには、どうしたらいいのでしょうか。仕事を任すことができるようにする対処法としても、チェックしてみてくださいね。
まずは、少しでも仕事ができる人になることです。ただし、新人や経験が浅いうちは、ベテランのように仕事をこなすことはなかなか難しいですよね。
ですが、任せられた仕事をミスのないようにこなし、少しでも精度とスピードを高く仕事ができるよう、努力してみましょう。すると、周りの評価も高くなり、自分自身のスキルもどんどんと向上していくはずです。
一日でも早く一人前に仕事をこなせるようになれば、安心して仕事を任せられる人になれるでしょう。
仕事に対する目標を持ちましょう。いまの仕事を通じて、自分がどうなっていきたいのか。長期の目標と、短期の目標を作るのがオススメです。
たとえば、将来このポジション、職種に就きたい。身近にいる先輩のように仕事ができるようになりたい、でもいいと思います。
また、自分から率先して仕事をすることも大事ですね。指示待ちではなく、わからないことがあれば、即聞いて行動に移すのです。仕事のアイディアがあれば上司などに共有して、向上心高く仕事をすることも評価につながるでしょう。
一緒にする人と進んでコミュニケーションを取りましょう。自分から仕事などの話を振って、相手との親睦を深められるといいかもしれません。
自分が仕事に対してどういう考えを持っているのかがわかれば、周りもあなたのことがわかり、信頼関係が増し、お互いに仕事がしやすくなるでしょう。
「仕事を任すことができない」と思われていては、成長が見られない自分になってしまいます。いつまでも同じ仕事をしている自分になるのはイヤですよね。
自分自身or相手の仕事ぶりを客観視するきっかけとして、ぜひ少しでもいい仕事ができるよう、参考にしてみてくださいね。
Written by 柚木深つばさ