毎日顔を合わせる夫との喧嘩はなるべく避けたいもの。「体力も気力も消耗するし、もう喧嘩は嫌!」「どうしたら夫婦喧嘩にならずに済むの?」
今回は、結婚当初は夫と喧嘩してばかりだったのに今やほぼ喧嘩をしなくなった筆者が、夫婦喧嘩を避ける方法と、喧嘩してしまった時の仲直りのコツをお伝えします!
まずは一般家庭の夫婦喧嘩の実情をみてみましょう。
「ADK日本人の平均調査」2014によると、夫婦喧嘩の頻度は約3ヶ月に1回という結果が出ています(15〜69歳の男女6,032人を対象)
ちなみに「夫婦喧嘩をするのは何日に1回くらいですか?」の問いに対して、男性は約95.8日、女性は約74.9日と、男女の回答におよそ20日ほどの開きがあり、夫にはその意識がなくても妻からすると喧嘩だと感じている時があると推測されます。
もしかすると、あなたが喧嘩だと思っていても、そもそも相手はなんとも思っていない……という場合もあるのかもしれません。
ではさっそく、夫婦喧嘩を避ける方法を解説しましょう。一歩引いて大人になる心がけが重要です。
「なんでいつもこうなのよ!」というように喧嘩腰で話が始まると、どうしても言い返したくなるものです。
イライラした気持ちをそのまま表面化させてしまうと、ものの言い方が荒くなってしまいます。一度気持ちを落ち着かせて、問題を解決するために話し合いをしましょう。
万が一、途中で相手が声を荒げることがあっても、冷静を保つのがポイントです。
「私」を主語に気持ちを伝える、いわゆる「I(アイ)メッセージ」の伝え方を心がけてみましょう。「あなた」を主語にするとどうしても責め立てるニュアンスに聞こえてしまいます。
×「どうしていつも(あなたは)スマホばかり見て、人の話を聞かないの!」
◯「スマホに夢中で話を聞いてくれないから(私は)寂しい」
上記のように、「私」を主語にすると言葉が柔らかくなり受け手も気持ちを受け入れやすくなります。責めるのではなく、伝えるためにI(アイ)メッセージを活用しましょう。
一歩大人になって喧嘩にならないよう踏みとどまるのも一つの手です。
夫婦喧嘩を避けたいと思う気持ちの裏側には「悲しい気持ちになる」「疲れる」「子どもに見せたくない」など、ネガティブな感情があると思います。そんな気持ちを差し置いてまで言い合いをする必要があるのか、自分に問いかけてみてください。
もちろん全てを我慢することはストレスに繋がってしまいますが、ある程度の妥協も夫婦円満のコツなのです。
夫婦の形ができてくると「これ以上言ってはいけないライン」が見えてきます。意見を冷静に伝えているだけと思っていても、押し付け過ぎはやはりNG!
どこまで伝えていいか、どんな言葉を選んだらいいかは、ある程度喧嘩を繰り返して見えてくる部分でもあります。
避けたいと思っても、100%は避けられないのが夫婦喧嘩の常です。
それなら、スムーズに仲直りができれば気持ちも少しは楽になるでしょう。では夫婦が円滑に仲直りをするにはどのように接すればよいのでしょうか。
軽い喧嘩であれば、喧嘩が一段落してから「ご飯食べようか」「そろそろ寝ようか」と普段通りに声をかけてみてください。いつも通りに接することで、なんとなく仲直りできる夫婦は多いはずです。
イライラの原因は空腹だったなんてこともありえるので、一緒においしいものを食べるのが仲直りのきっかけになることもあります。
夫婦喧嘩の難しいところは、喧嘩した後も家という同じ空間にいなければならないことです。
カッとなった気持ちを抑えるには、距離を置くのもよいでしょう。近所の公園やコンビニまで足を運んでみるのもいいですし、少しトイレにこもるだけでも気持ちが切り替わります。
落ち着いたら、素直に「ごめんなさい」を伝えたり、普段通りに過ごしたり、それぞれの夫婦に合った形で仲直りできるはずです。
どうにもならないくらい喧嘩がヒートアップしてしまったら、とにかく一晩寝て明日を待つ選択肢もあります。
カップルや友人との喧嘩と違い「いつまでも怒っていても仕方がないか」という気持ちが働くのが夫婦喧嘩の特徴なのです。
朝、目が覚める頃にはお互いの気持ちも落ち着き、仲直りできる場合がほとんどでしょう。
夫婦喧嘩は犬も食わないとはうまくいったもので、大抵の夫婦喧嘩は仲裁に入ってもらうまでもない些細なことが原因です。冷静に対処すれば、夫婦円満に楽しく毎日が過ごせるはず!
とはいえ、喧嘩ができるのは素直な気持ちをぶつけ合えている証拠です。一歩引いて物事を捉えつつ、円滑なコミュニケーションで、仲良し夫婦を目指しましょう。
Written by 田中なお