男性と女性では、感覚や考え方が違いますし、お互いに理解できない部分があるものです。女性からすれば、好きな人とはいつも連絡を取り合いたいし、休日には一緒にいたいと考えるのですが、男性はそうとは限らないでしょう。
いい感じの女子とデートできるのにしなかったり、可愛い彼女がいても優先順位のつけ方がおかしかったりするのです。
男性は、女性の計り知れないところで何を考えているのかを探ってみます。
恋人がいても奥さんがいても、男性は一人の時間を欲しがります。女性のように「一人が寂しいから好きな人といつも一緒にいたい」という思考は、当たり前じゃないのです。
また、一人の時間を何に使うかは人それぞれで、仕事の準備に使う人もいれば、趣味に費やす人もいるでしょう。何もしないで、日がな一日ゴロゴロしているだけの男性もいますが、本人にとってはそれが「気分転換」や「休息」「エネルギー補給」になるようです。それは恋をするためにも必要な時間で、決して恋愛を軽んじているわけではありません。
かつて、男性でありながら人気作品を数々生み出した少女漫画家が「女の友情はハムより薄い」という名言を発しました。筆者もオンナですが、恋が絡むと女性は友情より愛情を優先しがちになる、ということには納得です。
そして、女性は恋人と友人を天秤にかけることがありますが、男性の多くは彼女と男友達をまったくの別物だと考えます。そもそも同列に考えないので、「私よりも友達を優先するってどういうこと?」と憤慨する女性の気持ちが理解できないのです。
これは、女脳と男脳の明らかな違いの一つで、きっとどこまで追求していっても平行線を辿るだけ。女性の目には自分より友人を優先しているように見えても、男性にそんな考えはなく、好きな女の子をいつもと変わらず大事にしているつもりなのです。男友達との友情は、恋愛とは全然違うところで大切にするべきだと考えるでしょう。
学生時代からの親友など、付き合いの長い友人を多く持つ男性ほど、また男っぽい感覚が強いタイプほど、その傾向は顕著に表れるようです。
悪気はないんですが、ぶっちゃけ「めんどくさい」と感じる時、男性はそんな言い訳をします。女性が会いたいと言っても、男性が「今はいろいろと忙しい」などと言う場合、実際のところ、猛烈に忙しいものはないはず。だから「いろいろと」と濁してしまうのです。
仕事も趣味も友人との遊びもまんべんなくあって、すでにスケジュールが立っているところに、女性が「会いたい」と言ってきたら、男性は迷います。
付き合えるかどうかの重要なタイミングを迎えているとか、彼女が重大事件を抱えるなど、よほどの事情がない限り、すでに決まった予定を建て直してデートの約束を入れたりはしないでしょう。
「会いたくないわけじゃないんだけど、今はタイミングが悪い」「会いたいとは思うけど、別の日にしてほしい」というのが本音のようです。
女性からすれば、予定を組み直すくらい何よ!と感じますが……それが男脳だといえます。
ただ、男性も同じように、女性の言動で理解できないと感じることは、多々あるはず。完全に理解し合えないからこそ、男女間には愛が芽生えて、どうしても求め合ってしまうものなのです。
そう考えれば、男性特有の思考や発言も、寛容に受け入れられるようになるのでは?「しょうがないよね。だって、私は女で彼は男なんだもん」と、割り切れるようになると、無用なイライラや疑問から解放されるに違いありません。