昔の人は恋愛が上手かったのか?
「最近の若者は草食化した」「全然恋愛に積極的ではない」
確かに、恋愛をしなくても楽しく生きることは可能になりましたし、対異性とのコミュニケーションの代替手段も昔よりも豊富になりました。(ゲームなどもそうですし)
でも昔の人がアクティブで、対異性コミュニケーション能力があったという証拠はどこにもありません。私がよく言及する「生涯未婚率」ですが、これをもとに「最近の若者は恋愛ができない」と断言する老害にはなりたくありません。
厚生労働省の資料によると、現在、男性約25%、女性約15%の生涯未婚率(50歳になった時に1度も結婚したことがない確率)は、1970年時点では、男性1.7%、女性3.3%でした。これは昔の人が恋愛上手だったことを意味しません。
<参考元>
生涯未婚率の推移|厚生労働省HP
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/15/backdata/01-01-03-002.html
もう1つ、恋愛結婚とお見合い結婚の割合の推移を見てみましょう。
「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)|国立社会保障・人口問題研究所」の調査によると、1970年を契機に恋愛結婚とお見合い結婚の比率が逆転しています。生涯独身率が極めて低かった時代は、お見合いによって半ば強引に結婚させられていた、ともいえます。
本人の意思が尊重されなかったともいえますが、実はこれによって恋愛能力がない、今なら恋愛や結婚を諦めているような層が結婚できていました。
恋愛結婚ができず、お見合い結婚で救われる人たちは必ずいて、その人たちは別に人間として低レベルということではなく、たまたま恋愛スキルが低いだけなんです。1度も付き合ったことがなく、恋愛経験ゼロでお見合い結婚する人はざらにいました。
お見合いのツテがなくなったことで、恋愛結婚しか道がなくなり、必然的に恋愛スキルがない人が目立つことになっただけです。ここまでいいでしょうか?
<参考元>
結婚年次別にみた、恋愛結婚・見合い結婚構成の推移|国立社会保障・人口問題研究所HP
http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/gaiyou15html/NFS15G_html06.html
市場を「恋愛」から「婚活」に変える
何十年もかけて形成してきたご自身の恋愛スキルを、即座に上昇させることはとても大変です。別に相手を見つけたい、結婚したいのであれば、自由恋愛でうまくいかずに傷つく必要はないではありませんか。
昔の人は、お見合いおばさんの手を借りて結婚しましたが、立派な人の親になっています。生きていくうえで、恋愛スキルは必須なものではなく、それで結婚を諦めてしまうのは非常にもったいないです。
だから、思い切って「婚活」を始めてみましょう。婚活ならば、対異性コミュニケーションだけではなく、学歴や人柄、年収、職場など幅広い能力を総合的に判断されます。
これなら、コミュニケーションが多少苦手でも、相手もそうですし、あらかじめわかっているのでうまくいきます。
恋愛結婚した夫婦よりもお見合い結婚した夫婦の方が、はるかに離婚率が低いと言われているので、諦めてしまうのはまだまだ早いですよ。
今のステージで苦戦するならば、ステージを変えることで場面の転換をはかっていきましょう。もし、お見合いを取り持っている人がいるならば(いわゆる「お見合いおばさん」)、「いざとなればお願いします」、くらい言っておくとリスクヘッジになります。
「恋愛がダメなら婚活しよう。諦めはまだ早すぎる」が私の回答です。
まとめ
恋愛スキルがない人は昔からいて、その人たちはお見合いによって結婚できていました。今の人が草食化してだらしないという根拠は全くなく、恋愛できないことが恥ずかしいことではありません。
思い切って「恋愛」から「婚活」にステージを変えることで出会いにつながるかもしれません。諦めるのはまだ早いです。婚活を考えてみてもよいのではないでしょうか?
Written by 松田(松本)謙太郎
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