「女性心理」と「男性心理」は全く異なるものです。女性の立場から見る男性の態度が理解できなかったり、女性の行動を男性が不思議に思ったりするのは、個人差だけでなく男女間の考え方の違いにもよるのでしょう。
ここでは、女性心理と男性心理の違いについて見ていきましょう。
女性心理と男性心理の違いがもっとも現れるのは、やはり「恋愛面」でしょう。
アニヴェルセル株式会社が、23歳から39歳の男女600人(すべて未婚者)にとったアンケート(※)の統計が非常に分かりやすいので、これを参考にしましょう。
これは「結婚したい異性・付き合いたい異性」についてとったアンケートです。
どちらの意見でも「結婚したい」と答えた相手の1位は「価値観のあう人」、そして2位は「性格が穏やかで優しい人」というものでした。結婚生活を長く続けるためにはお互いに思いやりを持てること、様々なことの価値観が合う人であることが大切である、と分かります。
ただ女性の場合はこの2つが過半数を超えているのに対し、男性の場合は40パーセントを切っています。
女性が挙げる「結婚したい人」のうちの3位は「真面目で誠実な人柄であること」で、4位の「お金に関する価値観があうこと」をわずかながら上回っています。
対して男性の場合は「お金に関する価値観があうこと」「料理上手であること」が3位と4位です。
ここまではほとんど変わらないのですが、5位と6位で様子が大きく変わります。
男性の場合は5位に位置するのが「容姿が優れていること」そして6位が「家事スキルが高いこと」です。対して女性の場合は「包容力があること」「収入が高いこと」を求める傾向にあります。
「付き合いたい異性」になるとこの傾向はさらに顕著になります。
男性の1位はなんと「容姿が優れていること」でこれが4割を超えています。「優しい人であること」の3割を大きく突き放しています。
女性の場合は「優しい人であること」、僅差で「価値観が合致すること」が入っています。
男性も女性も結婚相手には、「穏やかに生活を一緒に営んでいけること」を求めます。
しかしこれをクリアした場合、女性は男性に「包容力(金銭的なものも含む)」を求め、男性は女性に家事能力を求めています。
「付き合いたい相手」の場合、男性は女性に美しさを求めていることも分かりまし。このように「好きなタイプ」から見るだけでも、女性心理と男性心理は大きく異なるのです。
好ましい相手に対するアプローチの方法も全く違う、と専門家は指摘します。女性は相手の体を心配するような言動とボディタッチ、それから笑顔が増えます。
対して男性の場合は緊張して早口になったり声が少し大きくなったり、褒め慣れていない人であっても女性を褒める言葉が徐々に増えてくるとも言われています。
このように、「好意」の表出方法も異なります。
女性心理からだけで男性心理を理解しようとすると、相手の気持ちをしっかり読み取れなくなってしまう可能性もあります。
「早口でしゃべっているけれど、早く会話を終わらせたいのかな」
「私と話すとき、すごくガチガチだけどこちらのことを嫌いなのかな」と感じてしまうこともあるかもしれません。特に女性は男性に比べて、連絡や会話を長くする傾向にあります。男性と女性では「会話・交際」の時間は、平日では2倍以上も異なります(男性の場合は10分程度、女性の場合は20分程度)
ただこれは、「あなたのことが嫌いでしゃべらない」「あなたのことが嫌いで会話を早く切り上げようとしている」ということではないのです。
女性心理と男性心理の違いを把握して、素敵な恋愛をしていきましょう!
〈参考元〉
(※)第29弾 恋愛・結婚意識調査|アニヴェルセル総研
https://www.atpress.ne.jp/news/96852
NHK放送文化研究所「2015年国民生活時間調査報告書」
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/pdf/20160217_1.pdf
Written by 鍋谷萌子