寂しい寂しいと思っていたら、寂しい気持ちがなにを意味しているのか、まったく理解できないだろうと思います。つまり「わたしはなぜ寂しいと感じるのか」という問いに対する答えが出てこないでしょう。
答えが出てきたら、寂しい気持ちなんて、すぐに消えてゆくのですが。今回は、寂しさと恋愛について、一緒に見ていきたいと思います。
寂しさはどこからやって来るのか?
たとえば、あなたと、あなたの親との関係がうまくいっていないところから来ます。親って、それがどんな親であっても、子どもにとっての真のベースだから。そのベースがうまくいっていない、つまり揺らいでいたら、誰だって寂しさを山のように抱えることになります。
以前、寂しさをテーマとした取材を行ったことがありますが、取材した限りにおいて、親との関係が比較的いい女子は、そこまで寂しさを抱えていませんでした。
親との関係が良好な「ふり」をしている女子とか、良好だと思い込みたい女子、あるいは親にウソをついている自分を、自分で認められない女子の中に、寂しさを抱えている女子が多かったです。
もっとも、誰だって少しは寂しさを抱えています。親とうまくいっている女子だって、多少の寂しさを抱えています。彼氏となかなか会えないから寂しい……こういうことを言う、親との関係がいい女子だっています。
そういう人の寂しさは、たとえば彼と会えば消えます。あるいは彼と会えないなら、友だちとどこかに遊びに出かけたら、少し寂しさが薄れます。
親との関係がぐちゃぐちゃであるがゆえに寂しさを抱いている女子の中には、彼と会っても会っても、寂しさが消えない……こんなことを言う人もいます。あるいは彼に抱かれても抱かれても消えない、だからほかの多くの男子に抱かれ続ける……こういう女子もいます。
寂しいから恋愛に走るというのは、当たり前のことであって、恥ずかしいことでもなんでもありません。どれだけ人格ができているように見える立派なオトナだって、寂しさを抱えており、寂しさを処理したいから恋をする……こんな人なんて大勢います。だから寂しいから恋をするというのは、恥ずかしい行為でもなんでもないのです。
問題はおそらく、なにをやっても消えない根深い寂しさをどうするのか? ということだろうと思います。今、寂しい人は、はやくそこから脱出したいと願っているでしょ?
親との関係をどうにかするしかありません。親との関係が比較的いいものになったとき、寂しさはあなたのもとを離れていってくれます。そして同時に、あなたが「やるべき」仕事が見えてきて、あなたは今にも増してちゃんと仕事をするようになります。
ちゃんと仕事をするようになれば、自然とあなたのことを評価する人が増えます。あなたの仲間が増えます。当然、いい彼氏ができます。ここまでくれば、寂しさの意味を、自分で知ることができます。
が、ここまで来るのに、10年20年かかることもあります。コトの本質は親との関係だからです。親との関係って、そうそうすぐに良好にならないことだってあるので、それはそれで仕方のないことです。
Written by ひとみしょう