昔から父に言われていました。「料理上手になりなさい。そうすれば好きな人に好きになってもらえるから。」そう、昔から女性は料理上手な方が良い! と言われてきていました。
しかし、ここ最近はその意味合いも変わってきてしまっています。料理上手な嫁の今昔。どのように変わってきているのでしょうか?
「料理が上手」ということの意味合の中には、片づけも上手、かかる費用もしっかりと計画的に考えられているということも入ってきます。何でもかんでもお金をかければ良いってものじゃない。
たとえば1週間の食費など、しっかり計画を立てることが出来て、その範囲の中でおいしいものを作れること。
これがいわゆる「料理上手な嫁」の定義だった様な気がします。
たとえば白米と野菜炒めの日があったとしても、素材の味を生かしつつ、味を変えたりアレンジして作ってくれるお嫁さんは魅力的。
SNSにたくさんの料理写真をアップしている方達に見られるように、今の時代の料理上手とは、テーブルコーディネートや食材選び、そういったものが重用視されている様な気がします。
例えば、筆者の知人女性の夢は料理上手。カラフルな食器と、見たことのないオシャレな野菜達、バランスの取れた豪華なメニューが頻繁に彼女のSNSに並びます。
周囲からは「うらやましいなぁ」「あんなおいしそうなご飯いつも食べれるなんて良いですね!」と言われまくっている旦那さん。
しかし、彼が先日ぽろりとこぼした一言が忘れられません。それは……。
「料理写真を撮るのにいつも15分くらいはかかるんだよなぁ」というものでした(笑)「え?」と振り返った筆者に、ばつが悪そうに「料理も冷めちゃうよね、ははは」と引きつった笑顔を浮かべていた旦那さん(笑)
昔、SNSがない時代、料理は身内だけが知るものでした。時々、お招きをうけて家に呼ばれれば、その家のご飯を食べられた。
おいしさもその家ごとに違うけれど、味は素朴な家庭の味が定番だった。
今、料理は魅せるもの。おもてなし料理にあるように、オシャレで華やかで心が豊かになる様な、お店の料理をイメージしたものが「おいしそうな料理」に。今と昔……。時代の流れを感じます。
女子会などで出すおもてなし料理は、オシャレなテーブルコーディネートやトレンドを意識した食材を扱ったりしたいけれど、男性達が本当に望んでいるメニューがそういった類いのものか? と聞かれると答えはNO。
仕事の接待などで外食が多い男性達。家で食べたいのは素朴なもの。
丼ぶりにほかほかの白米、野菜やお肉など炒めたものをドカンとのせてかきこむ。女性からしたら「え? こんなメニューでいいの? 」なんて気が引けるかもしれませんが、良いみたいです(笑)
だから、そういうメニューを楽しく編み出したり、パパッと作ってもらえたりすると男性達は喜ぶと思います。
いかがでしたでしょうか? 料理上手な嫁の意味合いが変わってきた昨今。
もちろん、節制しながらしっかり家族の健康のことを考えたメニュー作りをされている料理上手なお嫁さんも、沢山いらっしゃいます。そう言う方達は家族から「料理上手だ!」と喜ばれていますよね。本当の料理上手というのはやっぱりそういうことで、自分たち夫婦だから作れるもの、奥さんだから作れる味、旦那さんだから喜んでもらえる味、そういうことをしっかり考えられることに価値があるんだと思います。
Written by ヒナタ