パートナーとは、自分を映す鏡に他なりません。しかし、そんなパートナーの行動をどうしても許せない場合。あなたなら、どうしますか?
今日は、パートナーとの関係性で「許せない」という感情を抱いた際にどうすれば良いのか。私と一緒に考えていきましょう。
特定の人物や事柄に対して、あなたが「許せない」と思う時。それは、あなたの価値観が反映されている瞬間に他なりません。つまり、あなたの「こうであるべき」「こうあって欲しい」という価値観が、相手や事柄を通して見ることができるのです。
「自分の帰宅が遅い時は、先にご飯を作っておいてくれるべき」「デートの時は、きれい目な服装をしてくれるべき」「私の好みを把握して、お店は最高のところをチョイスしてくれるべき」……いかがでしょう。あなたの中にも、様々な「べき」が存在しているかと思います。
そうした「べき」を持つことは、人間としてはごく自然なことです。それ自体は「良いこと」でも「悪いこと」でもありません。あなたの中にあるルールが、時にはふたりを結びつける重要なファクターになる時もあるでしょう。
しかし同時に、その「べき」があなたを苦しめる原因ともなるのです。
こうしたルールは、人生の様々なステージで形成されていきます。多くは幼少期に、両親や学校の先生から言われたり、何か感情的にショッキングな出来事があった時などに、潜在意識へ深くルールは浸透していきます。それが良くも悪くも、あなたの行動や思考を縛り付けることへとなるのです。
そしてそれは、相手も一緒。相手にもルールがあることを知ることで、行動を許すきっかけを得ることができます。あなたが「許せない」と感じる時に、相手はどのようなルールで動いていたのでしょうか。恋人であれば、相手のこれまでの人生の背景を知ることができるはずです。行動や思考が形成される、何かしらのきっかけがあるか考えてみましょう。
相手のルールの背景が理解できれば、許すことがぐっと楽になります。何故なら、相手もその瞬間にベストを尽くしており、決して悪気があって特定の行動を取ったわけではないと分かるからです。「許せない」という感情は、相手の心が自分の心と別離していると感じていることにも起因しています。
しかし、相手のルールの背景が理解できると、相手と自分の距離が近くなることを感じるでしょう。相手もまた自分と同じような存在であり、また同時に違う存在であると尊重できるはずです。つまり、相手のルールを尊重できる余裕がそこには生まれます。