婿入り婚のメリットとデメリットをご紹介

世のほとんどの夫婦は、女性が苗字を変えて夫の家に入る「嫁入り婚」を選択しています。

しかし、男性が妻の苗字に変更する「婿入り婚」というスタイルもあります。

現代は少子化が進んでいますから、好きになった女性が一人っ子だった場合、婿入りをして欲しいと望まれる可能性がないとも限りません。そうなったら、あなたはどうしますか？

今回は、婿入り婚のメリットとデメリットをご紹介していきます。当事者となるかもしれないなら、知っておいたほうがいいですよ。

1. 婿入り婚のメリット

＜男性向け＞婿入り婚のメリットとデメリットをご紹介

嫁入り婚の場合、お嫁さんとお姑さんは女同士で何かとぶつかり合うことが多く、夫はその板挟みになり苦労するとよく言われます。

仲のいい嫁姑もいないことはありませんが、やはりもともと他人同士ですし、暮らしてきた環境も違うので、料理の味付けひとつにしてもぶつかってしまうこともあるのでしょう。

その点婿入り婚では、家を守るため婿に来てくれることを決心してくれたあなたに、家族全員感謝をしている場合が多いです。

そのためお婿さんをとても大事にします。息子同然、もしかしたら息子以上に思って、大変丁寧なもてなしぶりかもしれません。

妻の家を継ぐために婿入りするのですから、将来は妻の実家などの財産を相続することになるでしょう。

そのため、自分たちでマイホームを建てる必要がなくなります。金銭的に余裕のある暮らしができる可能性が高いです。

ただ、どのような財産があるのかは、結婚前にちゃんと知っておかないとやっかいなことになりかねません。

山林や田畑など、あなたにとって必要のない財産まで相続しなくてはならない可能性もなくはありませんから。

嫁入り婚の場合、お姑さんに子育てを手伝ってもらうのは、妻としてはかなり気兼ねすることです。意見の相違などが原因で変に関係がこじれてしまうことも無きにしもあらず。

しかし婿入り婚の場合、孫はその家の将来の跡継ぎのうえ、自分の娘が産んだ子ですから、妻の両親がよほど体の具合が悪いなどでなければ、積極的に子育てを手伝ってくれるはずです。

妻も実の両親になら遠慮せずに子育てを任せられます。実家に同居をする場合は子育てがかなり楽になるでしょう。

＜男性向け＞婿入り婚のメリットとデメリットをご紹介

男性であるあなたが苗字を変えることは、手続き上も大変ですし、周囲の目も気になるかもしれません。

会社の名刺も変えなくていけませんし、仕事で関わる人たち全員に苗字が変わることを伝える必要があります。

女性が結婚によって苗字が変わることは、どこか誇らしい気持ちがあるのかもしれませんが、男性の場合はどうでしょうか。

やはりずっと慣れ親しんできた名前が変わるのは寂しさが伴うかもしれません。

メリットの項目で、婿は義理の両親に大事にされると書きましたが、それでも妻の実家に同居すると色々と気を遣うことが出てきます。

妻は自分の実家ですから、何の気兼ねもなく伸び伸び過ごせるかもしれません。

けれどこちらはやはり婿、義理の両親を立てなくてはいけないと思ってしまうでしょう。お風呂の順番ひとつにも気を遣いそうです。

嫁入り婚なら自分が家長ですが、婿入り婚では妻の父親が家長です。そのあたりも難しいことがあるかもしれませんね。

＜男性向け＞婿入り婚のメリットとデメリットをご紹介

婿入り婚といっても、自分の両親ともう会えなくなったり、それまでの生活を捨てないといけないわけでないのなら、そう悲しいことではありません。

しかし、場合によってはそれに近い境遇になる可能性もあります。特に妻の実家が商売をしていたり、会社を経営していたりするなら、その跡継ぎにと望まれることもあり得ます。

ただ単に、好きだからという気持ちだけでは結婚できないかもしれません。

けれど、もしあなたに婿入り婚の可能性が出てきたら、これを機に自分と親とのこと、将来のことをよく考え、話し合ってみてはいかがでしょうか。

嫁入り婚でも婿入り婚でも、円満で安定した家族関係を築くためにはそういったことが大切です。