いくつになっても、少女マンガは女の子のバイブル！
そこに散りばめられ『キュンとする言葉たち』は、読むだけで心にうるおいと彩りを与えてくれます。
恋愛真っ只中のあなたも、もうすっかりキュンとはご無沙汰なあなたも、少女マンガでときめきを補充してみませんか？
君に届け
・あらすじ
舞台は北海道。北幌高校に入学した黒沼爽子は性格は良いが、見た目が暗く、長い黒髪から、周りからは「貞子」と呼ばれて恐れられ、クラスに全く馴染めないでいた。しかし、自身とは対照的な、爽やかで、学年で男女問わず人気者で、爽子の噂を全く気にしない、クラスメイトの風早翔太とまともに喋ったことをきっかけに、友情・恋愛・進路などを通して爽子は新たな発見をし、1歩1歩成長していく。そして、爽子を中心に、風早たちの友情・恋愛・進路も動き出す。
※引用：Wikipedia｜君に届け
・君に届けのキュンとする言葉集
「今のは俺にちょうだい」（風早翔太）
風早ににっこりお礼を言う爽子の笑顔を「ひとりじめしたい！」という、かわいらしいヤキモチがギュッと込められたひと言♡
人に向かって笑おうとすると自然な笑顔が出てこない爽子。（それがまた、貞子っぽさを増長している……）でも風早は、爽子の自然な笑顔を知っていたんです。
爽子の良さがみんなに伝わればいいのにと思っていたのに、それがいざ現実になるとなんだかモヤモヤ……。爽やかさの権化のように思われがちな風早ですが、実際はただの男の子。独占欲も嫉妬心もちゃーんとあるってことですね。
「すきだよ！……やっと届いた……」（風早翔太）
お互いに想い合っているのに、すれ違ってばかりいる爽子と風早。見てるこっちがじれったくて、あああもう！ ってなっちゃいます。
いつ二人の気持ちが交わるの？ と、しばらくやきもきさせられますが、満を持して風早からの告白です。まわりに人がたくさんいる中、「すきだよ！」というストレートな言葉が爽子の心にまっすぐ投げかけられます。
自分に自信がない爽子は、風早の好きと自分の好きは違うものだと思いこんで逃げていましたが、ここでようやく「届く」んですね。ここはもう、『キュン』のためにあるようなシーンです！
「俺はずっと千鶴ひとすじ。内緒な」（真田龍）
寡黙でいまいち何を考えているのかわかりにくい龍ですが、じつは幼なじみの千鶴のことをずーっと想い続けています。千鶴が自分の兄に恋している様子も、ずっと見てきている。切ないよ、龍！
爽子に「恋愛感情ってどんなものかわかる？」と問われて、龍はニッコリ笑ってこう答えます。無表情キャラのたまに見せる優しい笑顔ってもう、効果はばつぐんだ！ というやつだと思います。
ギャップに弱い女の子なら、この一撃で確実にノックアウトされるほどの威力を持つキュンシーンです。
天使なんかじゃない
・あらすじ
冴島翠は新設の聖学園に通う元気な女の子。第一期生徒会の副会長になったが、会長はなんと気になっていた須藤晃に。生徒会の初仕事が学園祭に決まり楽しい毎日を送っていたが、晃にヒロコという彼女がいることを知り……？
※引用：Amazon｜天使なんかじゃない
・天使なんかじゃないのキュンとする言葉集
「おれがおれの手で幸せにしてやりたいと思うのはおまえだけだ」（須藤晃）
晃にはマキちゃんという大切な女性がいて、それがもとで翠とうまくいかなくなり、一度別れてしまうんですね。翠の悲しみはもちろんですが、晃の葛藤もすごく切なくて、胸が締め付けられる思いで読んだ記憶があります。
その後二人はお互いの気持ちを再確認し、もっと固い絆で結ばれることに。晃にとってマキちゃんはずっと大切だし、幸せになってもらいたい存在です。
でも翠のことだけは自分の手で幸せにしたい。晃がどれほどマキちゃんのことを大切に思っていたか知っているからこそ、翠はその言葉に深い深ーい愛情を感じたに違いありません。
「マーブルチョコの味」（須藤晃）
キスといえばマーブルチョコの味。レモンとかマスカットとか諸説ありますが、異論は認めません(笑)。
晃と翠が遊園地でデートをして、締めに乗った観覧車でのワンシーンです。「今日は楽しかった」と見つめ合ってからのキス。そこで晃がふっと笑って「マーブルチョコの味」って言うんです。あれを見て、マーブルチョコを持って遊園地デートしたカップルが絶対にいるはず！
今度遊園地へ行く際には、マーブルチョコを忘れずにお持ちくださいね♡
「おれは絶対の絶対の絶対に！ 翠を泣かせたり不安にさせたりしない！ 神に誓っておまえ一筋だからな！」（中川ケン）
ケンちゃんは、中学校の頃からずっと翠のことが大好きだった男の子。一番仲の良い男友達として、一緒にバカなことばっかりしてきたんですね。
そんな調子だったので、本当はずっと隠しておくつもりだった恋心。ふとしたきっかけで知られてしまったケンちゃんは、いつもは見せない真剣な表情で翠に告白をします。
翠に好きな人がいることを知っていながら、それでも止められない溢れる思い。それまで晃派だったとしても、ケン派にグラッと傾きそうになること間違いなしです！
黒崎くんの言いなりになんてならない
・あらすじ
高校デビューした赤羽由宇は、憧れの「白王子」こと白河タクミがいる学園寮に住むことになる。だが、そこには「黒悪魔」と恐れられる黒崎晴人もいた。黒崎に逆らった由宇は「罰」として、いきなりファーストキスを奪われ、以後黒崎に絶対服従する破目になる。
※引用：Wikipedia｜黒崎くんの言いなりになんてならない
・黒崎くんの言いなりになんてならないのキュンとする言葉集
「おまえはおまえだろうが」（黒崎晴人）
すっぴんが地味だということに強いコンプレックスを感じている由宇。ひょんなことから黒崎くんにすっぴんを見られてしまい、ショックを隠しきれません。
ドSの黒崎くんがどんな言葉で罵ってくるかと身構える由宇でしたが、黒崎くんはたったひと言、「おまえはおまえだろうが」と言うだけ。この言葉に由宇はすごく救われるんです。
女の子はキレイに見せるための努力を欠かさないものですが、やっぱり「ありのままの自分を愛してもらいたい」というのが本音。女の子が一番求めている言葉をサラッと言えちゃうあたりに、キュンキュンが止まらないです♡
「コイツ泣かせていいのは俺だけだ」（黒崎晴人）
道端でガラの悪い男性につかまり、困っていた由宇を助けに入ったときのセリフ。口が悪くていつも険しい顔をしている黒崎くんですが、ピンチのときには必ず助けに来てくれるんです。
由宇に対して意地悪ばかりしているのに、時折こうやって優しい一面を挟んでくるのがずるいと思います！
明治メランコリア
・あらすじ
時は明治、少女時代に遊郭から身請けされた鈴も15歳。ひとまわり以上、歳の離れた津軽を想う鈴だが、近づこうとすればするほど、津軽が解らなくなってきてーー!? 明治時代を生きる女学生・鈴の、愛と波乱の物語。
※引用：Amazon｜明治メランコリア
・明治メランコリアのキュンとする言葉集
「ごめんね 私はずるいから」（藤島津軽）
お試しでおつき合いをしているとき、津軽が鈴にキスをする瞬間のセリフ。この言葉とキスを残して、津軽は黙って鈴の前から姿を消してしまいます。
このキスは、津軽が鈴に置いていった『枷』なんです。それまでまともに女扱いしていなかったのに、突然なんて男だ！ と思いつつ、不覚にもときめいてしまいました……。
「君はどうしたらまた私を好きになってくれるんだろう」（藤島津軽）
記憶をなくし、大好きだった津軽のことを忘れてしまった鈴に対して。それまでは鈴の方が押せ押せで、津軽はどちらかと言えばはっきり愛情を示してこなかったわけですが、記憶喪失を機に一気に愛情表現が爆発します。
追いかけられると逃げたくなるけど、背を向けられると追いかけたくなるというヤツなんでしょうか。いつの時代も、押してダメなら引いてみろ作戦は有効なのですね。
それにしても、いつも飄々とした津軽が困惑する姿、すごくキュンとします。
「俺は結婚しないよ おまえがいるから」（桐院春時）
いつも難しい顔をして悩んでいる春時兄様。鈴とは血が繋がっておらず、ずっと好きな女の子として見てきたんです。
兄としてあろうとしながら、時折溢れ出す恋愛感情をコントロールしきれずに、ちょくちょく鈴に迫っています。貼り付けた仮面のような表情の下に煮えたぎる恋情が垣間見えるシーンは、何度見ても切なくなります。
「かわいい鬼だな」（平賀馨）
そこそこ重要な役どころのわりにチョイ役感が否めない平賀ですが、鈴に惹かれていることを匂わすシーンが何度か出てきます。
鈴と出会ってしばらくの間はかたい表情ばかりでしたが、鬼にたとえられたことに怒った鈴を見て、つい笑顔を見せてしまうんですねー。しかも「かわいい」って。
そしてつい笑ってしまったことにバツの悪そうな顔をします。鈴に対して心を開いていることに、自分自身が驚いているといった様子。そんな平賀さんがとてもかわいいのです。
おわりに
少女マンガからキュンとする言葉をピックアップしてご紹介しました。完全に筆者の好みで選んだため、かなり偏ってしまった気がしますが、何卒ご了承いただけますと幸いです。
本当はもっと他にもたくさん語りたいのですが、キリがないのでこのあたりで……。
恋に恋した10代、恋愛について明確な答えを求めた20代、とにかくときめきを補充したい30代、常に少女マンガと共にありました。
相性の良いマンガは読むだけで自然とストーリーに吸い込まれていき、心を踊らせてくれますよ。
「キュンって、どんな感じだったっけ？」という女の子は、ぜひ少女マンガを読んでキュンキュンの感触を思い起こしてみてください。ときめいている女の子のもとには、新たなときめきがやってくるハズです。
良い恋が巡ってくることを想像しながら、少女マンガでときめき感度を上げておきましょ♡
