全ては、マッチングアプリが悪いと思うんですよね。
一体何事か、と思うかもしれませんが、婚活の話です。
従来の婚活って、やり手の仲人さんがいて「あなたには、このくらいがお似合いよ」と言ってくれたもの。
仲人さんの独断と偏見もあるので正しいかは分かりませんが、何となく人生の先輩に”この人にしなさい”と言われると、決断できたものです。
1. マッチングアプリは、無限の選択肢から相手を選べる気がしてくる
私が婚活していたころ体験から痛感しましたが、マッチングアプリには「あなたに合う人を探してくれるプロ」がいません。
無数の相手候補が並ぶ中から、幸せに暮らせる相手を選ばないといけない。
そうなれば「とりあえず年収、身長、年齢」で足切りしていく人が増えるのは当然です。
そもそも、検索の絞り込みがこういったジャンルでしかできない婚活サービスも多いですし。
お互い、無数の選択肢から選んでいるように見えて、実際にはイケメン、高収入、高身長といった「持つ者」が独占する市場です。
そりゃあ、婚活はうまくいかないでしょう。
2. 婚活がうまくいかない理由を、女性は大体分かってる
そして、「婚活がうまくいかないんです」とご相談をくださる女性は、薄々原因を分かっています。
「年収や仕事で尊敬できる人じゃないと、どうしても無理なんです」「イケメンじゃないと無理。高望みなのは分かってます」と、捨てきれない業に苦しんでいらっしゃるわけです。
そこで、婚活がうまくいく人は「尊敬」の基準を広げています。
たとえば、「仕事がデキる人が好きで、年収はその結果現れるもの」だと思っていた人が「仕事がデキる人が好きだけど、年収は業界によって決まるから関係ない」と思えたら、婚活はアッサリうまくいきます。
他にも「尊敬できる人が好き」なのは同じでも「私は料理が下手だから、料理上手を尊敬する」など、尊敬のベクトルを増やせたら、顔や肩書を超えた”第三の軸”で婚活が始められます。
何より、結婚後も年収や顔は変わりますが、性格や特技は変わらないものです。
結婚の相性を考えるんだったら、この方が的確でしょう。
なお、逆に開き直って「高倍率の男を狙いに行く! 金があればいい!」と振り切った女性も婚活がうまくいきやすい。
倍率の高い男性を狙いに行く覚悟を決め、努力できるからです。
3. 婚活がうまくいかないなら「暮らすのに楽な相手」の条件を考えてみて
婚活がうまくいかない女性には「だいたい理由は分かってるんです。尊敬できる相手じゃないと無理だから。でも……」と、こだわりを捨てきれない方が多くいます。
ですが、実際の結婚では「高身長、高学歴、高収入、誠実な彼が、裏でリボ払いの借金500万作りながら、息子を殴ってた」なんてスペクタクルが待っているかもしれません。
数字がいいものに目移りするのは当たり前ですが、一方で「私って、どういう相手といたら楽なんだっけ?」と、冷静に考えてみてください。
年収は自分でも増やせますが、安らぎは買えないんですから。
以上、一度失敗した女からの遺言でした。