あなたはシスジェンダータイプ

生まれもった身体とあなた自身の認識が一致している性別を持つタイプです。女性の体をもって生まれて、あなた自身の認識も女性と理解しています。通常と思ってしまいがちですが、これが必ずしも一致しているとは限りません。少し違和感を持っていても決して問題ではありません。ちなみに、身体と自分の認識に違いを感じる人のことを「トランスジェンダー」と言います。シスジェンダーより聞いたことがあるかもしれません。トランスという言葉に普通ではないという意味合いが多く含まれているために、トランスジェンダーは普通ではない、一部のマイノリティ扱いとされてしまっています。

シスジェンダーといっても、恋愛対象を誰とみなすのかによってまた違ったセクシャリティに分類されることもあります。見た目や性格が女性であっても、好きになる対象が同性であればマイノリティの一部になるかもしれません。性別は一概に男と女だけでは区別しにくくなっています。様々なタイプが存在することを理解しましょう。

あなたはノンセクシャルタイプ

ノンセクシャルとは、恋愛感情を抱くものの、性的欲求を感じない人を指しています。性的欲求というと、どうしても身体を重ねることを考えてしまいますが、手をつないだりキスをしたり、そういうことがなくても、精神的な部分のつながりだけで満足する、相手に触れたいと思わない恋愛感情です。

そもそも身体を見せることに抵抗があったり、極端な潔癖症であったりなど性欲が沸かない理由は様々です。最近は在宅勤務や自宅待機などで会えない時間が増え、連絡手段もメールやLINE（ライン）、オンライン通話などツールも多く、それらのやり取りが増えているでしょう。そうすると、相手の身体を求めることより精神的なつながりを求める傾向が高まるのです。昨今、全く連絡がとれない時間というのが短くなってきています。マメな男性は暇つぶしも兼ねて彼女に連絡することが増え、そうしたやり取りを1日に何回も行うことで、実際会わなくてもだんだん平気になってきて欲求自体沸かなくなってくるのです。LINE依存症にもなりかねない状態です。できるだけビデオ会話など顔を見ることができる環境を作りましょう。

あなたはアロマンティックタイプ

ノンセクシャルタイプとは全く逆で、性的欲求しか沸かない傾向があります。性的欲求というと、身体を重ねることばかり想像してしまいますが、必ずしもそれだけではありません。キスをしたり、ぎゅっと抱きしめられたいなど人肌恋しいと思う考えがアロマンティックタイプなのです。

恋愛感情が沸かずに性的欲求があることに疑問を感じるかもしれませんが、これはよくあることです。恋愛は誰という対象が定まっていることが大半で、恋をしている人なら相手の顔が浮かぶのが当然です。性的欲求を感じている人は、ぎゅっと抱かれている状態を想像しても顔が出てきません。抱かれている自分の身体と相手の身体は想像できても顔が出てこないのは、単に行為を求めているからです。恋愛をしていなくても、性的欲求というのは男性のみならず女性も感じている欲求なのです。その欲求が強いからといって、誰とでもという考えはよろしくありません。まず相手があってから、少しでも納得できる相手と行動することです。女性の場合、40代が性的欲求のピークだといわれています。

あなたはパンセクシャルタイプ

誰かを好きになる時に、性別に対して興味を抱かないのがパンセクシャルというタイプです。あなたはその傾向が強いように感じます。好きになるのは男性が多いかもしれませんが、女性に対しても憧れに近い感情で好きになることがあるでしょう。恋という言葉で片づけると、どうしても性別ありきに聞こえていまいますが、興味を持つ人、好きになる対象として性別関係なく愛情を感じる人がパンセクシャルです。

バイセクシャルと同じような解釈をとられがちですが、性別に関してははっきりしている部分があります。今回は男性、前回は女性と付き合っていたという場合はバイセクシャルでいいでしょう。パンセクシャルは、性別の設定は関係なしに、ただ相手を好きということです。そのため、相手がどちらの性別かわからない状態で、自分もどちらの役割、女性なのか男性なのか定めないセクシャリティなのです。性別に対しても様々な状況があります。必ずしもどちらと決める必要はありません。自分を素直に表現できる世の中になってほしいものです。