日本人がもっとラテンのノリで楽しく暮らしていると、「好き」なら好きと言いあえばよく、相手が微妙に放つ「好きのサイン」を察するなんて面倒なことをしなくて済むはずですが……。
今回は、意外と男子が気づかない「女子からの好きのサイン」についてお届けしましょう。
さっそく証言を。
「会社の5つ下の女子社員から、LINEのメッセージが『ですます調』で来ます。飲み会の時にこっそりその社員から『わたし、**さんのこと好きなんですが』と告白されたんですが、ですます調で来るLINEのメッセージから好きという気持ちを察するなんて無理です」(29歳・IT)
こういうのは、ほとんどの男子が気づかないのではないかと思います。
ましてや社内恋愛という状況であれば、もっと気づかないでしょう。気づいたところで、男子って「おれの勘違いだったら出世に影響するしな」と、二の足を踏んで気づかなかったことにしてしまうのではないでしょうか。
「酔っ払ったときに女子からボディタッチされても、なにかの間違いか、ただの酔っぱらいか、という感じでスルーしちゃいますね。酔っ払った翌日『**君はわたしがボディタッチしてるのに……鈍い男ね』なんて言われてもねぇ……」(27歳・通信)
こちらも賢明な男子は『酔っ払い女子からのボディタッチ=なにかの間違い』くらいにしか思わないのだろうと思います。
それを本気にしてしまったら、いろんな意味で男として傷口が深くなってしまうからです。
「ぼくに会うたびに『かっこいいね』と言ってくる女子がいました。『ありがとう』と言って聞き流していたのですが、ある日、ぼくのことが好きなんだと知りました。かっこいいねと言えば好きという気持ちが伝わるとでも思っていたのでしょうか?」(30歳・広告)
かっこいい男子にかっこいいと言うとか、かわいい女子にかわいいと言うとか、そういうのは社交辞令みたいなものでしょう。
パンダと同じです。パンダに「珍しい」とか「かわいい」と言ったところで、パンダはきっと一瞬「で?」と思って、笹の葉を食み続ける……というようなことです。多分。
「女子の『ごはん行こうよ』が『好き』のサインだった、ということが過去に何回かありましたが、あれは困ります。で、サインを読み誤って、本当にごはんだけ……というデートを何回かやっていたら、そのうちその女子に『ヘタレ!』と言われました」(30歳・デザイナー)
これも男としては非常に困ることだろうと思います。ふつうは「ごはんに行こう」と言われたら「ごはんだけ」であり、それ以上のことをやらかしちゃうと「この変態!」と言われかねない……こんな危惧を男子たちはしているものです。
いかがでしたか?
男女お互いの気持ちの温度感が似ているときは、お互いに言葉にせずとも「気がある」ということくらいはわかるものです。
それが「好き」のサインを出したつもりでも、相手にその気持ちが伝わっていないということは、きっと相手にその気がないか、まったく気持ちの準備ができていないということなのでしょう。
そういう男子には、どんなふうにアプローチするのがベターなのか?
はっきりと「好きです」と言ってみてはいかがでしょうか?
恋愛の駆け引きとか、好きになったほうが負けとか、そんなことを言っている暇などきっとないはずです。
恋ができる期間にたくさん告白しておかないと、そのうち告白なんかできなくなります。
結婚したらふつうは旦那以外の男に「好きです」なんて言えないでしょう?
言えるうちが花なのです。
Written by ひとみしょう
Photo by alexalenin