男性は乙女心が読めないと言われますが、女性も男性心理が理解できていないことが多いようです。男女では脳の作りが違うそうですから、それも仕方ないんですが……。
でも、好きな人とお付き合いしたいとか、彼氏と良い関係を築きたいなどと思えば、男性心理が理解できないことを「仕方ない」で済ませたくありません。むしろ、男性ならではの思考回路がわかれば、ムリめな彼だって手に入るんじゃないかと期待してしまいますよね。
今回は、言葉の裏に隠れる男性の本音について、探ってみたいと思います。
たとえば、管理職に就いたばかりだとか、責任の重い仕事を任せられるなどしている男性が、「今の仕事って、○○が大変なんだよね。どう思う?」と質問してきたとします。それに対して、女性が真正直に自分の意見やビジネス論を返したら、男性はきっとガッカリしてしまうでしょう。
なぜなら、こういう場合の男性の本音は、質問ではなく、自分の感情に寄り添ってほしい点にあるから。つまり、注目すべきは、「今の仕事について、どう思う?」ではなく、「今の仕事が大変」なのです。
そのため、まず一番に彼をいたわってあげることが、正しい回答だといえます。「そんなに大変なの? ちゃんと寝れてる?」「大丈夫? 忙しくてもムリしないでね」などの言葉を掛けることで、男性は女性にそれまで以上の好感を抱きます。
男性から、脈絡もなく突然に報告メール・LINEを受け取ったことはありませんか?
『友達の○○の相談に乗ったら、意外に深刻で驚いた』
『上司の○○さん、また新入社員をしごいてる』
など、一見すると意図が汲めない内容を、男性が送ってくるケースがあります。またこれを、ただの報告メールとして受け取れば、文字の裏に隠れた男性の本音は無視されてしまうでしょう。「あのコは、俺のことを何もわかってない」と、彼も気分を悪くするかもしれません。
こういう場合に、男性が本当に言いたいのはこんなこと……。
『友達の○○の相談に乗ったら、意外に深刻で聞いているだけでツラくなった。キミの優しさで癒してほしい』
『上司の○○さんが、また新入社員をしごいていて気分が悪い。気持ちをさっぱり切り替えるような、キミの明るい言葉がほしい』
男性が女性に求めるのは、あたたかさ・優しさ・許容がほとんどです。
ただの報告メールだと思って「あ、そう」とスルーすれば、彼はあなたに愛を感じないでしょう。受け入れてもらえない、癒やしがないと、敬遠するようになるかもしれません。
女性が、自分の好きな芸能人を「素敵でしょ」と語ったり、熱中している趣味について長々と話したりすると、男性はときに素っ気なく、乱暴な言葉を言います。
「そいつ、女優の○○と付き合ってるんじゃなかったっけ?」
「大したことないじゃん」
「ふうん。俺は全然興味ないけどね」
などなど……女性としては少しカチンと来るようなセリフを言う場合があります。
けれど、そういう状況での男性の本音は……こうです。
「彼氏である俺を目の前にして、他のオトコを素敵だとか、言わないで! 悔しくなっちゃう。俺をもっと見て! 俺のこと、カッコいいって言って!」
「キミの趣味は否定したくないけど、俺も会話に参加できる話題に変えてほしい」
素直にそう言えよ! って感じですが、男性もオトコのプライドがあるのか、年齢を重ねるほど本音を言わなくなります。
こういうときは、彼氏が置いてけぼりにされたと寂しがっているので、「ゴメンゴメン! 私ばっかり話しすぎたね」などと軽く謝るといいでしょう。話しすぎたことを謝るとしても、男性は「ごめんなさい」という言葉を彼女の口から聞きたいのです。それだけで彼は、自分が大切にされていることを自覚しますし、満足してくれます。
……めんどくさい! と思うかもしれませんが、男性とはまあ、そういう生き物だと考えましょう。ちょっと深読みするだけで、彼氏や片想いの相手との関係はグッと深まるはずです。
Written by.岡崎咲
Photo by. kargaltsev