とある人がこんなことを言っていました。
「この世は女性が動かしている」と。
一見、女性は男性より優位ではないと考えてしまいそうですが、実は、世の中が動く要因は女性発信であることが多いという訳なのです。
確かに、筆者もその意見に賛同しましたが、いったいどういうことだと思いますか。
今回は、男女の価値観や、世界を動かすのは女性発信である理由、そして、その根本にあるのは女性の尽きぬ『欲望』にあることを、詳しく解説していきます。
時代の流れと共に、人の価値観は変化していきました。特に、女性の価値観が変わることで、男性の価値観も変わっていったのです。それは何故か、単純に答えるならば、女性にモテたいという気持ちが男性の価値観を変えていったわけなのです。
生物学的に見ても、子孫繁栄のため本能的に男女は結ばれ子供を作ろうとします。その為に、世の男性は、他の男より優れた男と思われたいので、女性の価値観に沿う努力をしてきたと言えます。
鮮やかな羽を持っているオス孔雀が、メスから好かれるように、人間の男性も『持つ者』は女性に好かれる必然の結果となっているのです。
ただ、人間の価値観は子孫繁栄だけとは言えず、多様化してきました。
いつしか女性は、排気ガスを大量に出すカッコいい車から、自然を大事にするエコカーに乗っている男性に魅力を感じるようになり、金も権力も地位もない男性でも、人間としての価値を見出してきたのです。
反権力的な思想にある女性の高い精神が、男性の価値観も変えていったのです。
金、権力、地位が無くても、多くの女性は受け入れる体制ができている。故に、男性も金、権力、地位に固執しない価値観に変化していったのです。
男女差別なんて最近は聞きませんよね。それは、女性の社会進出が大成功を遂げたからではないでしょうか。
元々、優れているのに女性というだけで、男性より下に見られるとか、仕事がないとか、そんな感覚だったはずが、いつしか、男と女という役割や、資質などにも差別の言葉が使われ始めました。
力でねじ伏せるような強引な男性を望まなくなり、性を重視する男性を望まなくなり、それらの風潮から、優しさや、紳士的な男性を理想像と掲げていったのです。
その結果、男性は女性が求める男性像に少し近づくことができたのですが、それらは草食系と呼ばれ、求めていなかった強引差や積極性を逆に求める結果となってしまったのです。
なぜそのような事が起きてしまったのか、根本原因は女性の尽きぬ欲望にあるからだと思います。
優しい男性には力強さや強引差を求め、お金もちには愛を求め、不自由ない生活には刺激を求める。
きっと女性は、「そういう意味ではない」と思うことでしょう。ただ、優しくて紳士的で自分だけを見つめてくれて、お金持ちで愛に溢れていて自分にだけ積極的な男性が欲しいだけですよね。
それのどこか欲望ではないと言えるでしょうか。欲張りこの上ない話です。
理想の結婚、理想の男性に対し、夢を追い恋焦がれるのもいいでしょう。ただ、そんなものは夢幻で、絶対に運命の彼とか理想の男性は存在しません。絶対です。
仮に、理想と思う男性と結婚できたとします。
愛の深い男性には、愛だけでは生活できないと思うでしょう。稼ぎの良い人は必然的に共に過ごす時間が少なくなり、寂しい気持ちになるでしょう。今は良くても、いずれ男性の衰える精力に満たされない気持ちになるでしょう。出産などで女性ホルモンが崩れれば、夫を性の塊にしか見えなくなり気持ちが悪くなるでしょう。
日々進化する女性の理想や欲望を満たすのは、1000年経っても無理だということなのです。
単純ですが、「こんなもんでしょ」、「仕方ないこと」、「これでいいのだ!」と思える人は、恋愛も結婚もさほど苦労しないはずですが、「なんで私だけ」、「なんでわかってくれないの」、「なんであなたはこうなの!」と、思考回路が一辺倒な人ほど、苦労するのではないでしょうか。
理想、運命だと思った彼も、何かの拍子で最悪の男性になりかねない理由は、尽きぬ欲望と、日々進化する自分勝手な理想を求めているからではないでしょうか。
いかがでしたか。
尽きぬ欲望があるのは、男女一緒です。
ただ、満足しても満足しないのが女性の特徴ではないでしょうか。
自分の欲望を紙に書き写し、彼が全てを一つずつ叶えてあげても、一生その紙は書き続けることになると思います。そして、心が満たされることは一生ないと思いますよ。
photo by Orfik