一緒にいてもドキドキ感はない。とびきりのイケメンというわけでもない。でも、性格は良くて優しいし、服のセンスも悪くない上に、安定企業に勤めている……。
つまり、条件は良いということです。そんな男性からアプローチされた時、どう対応するのが正しいのでしょうか?
ピンと来ないからといって安易に恋愛対象外にすると、後悔するかもしれません。また、安パイだからと交際を決めても、「やっぱり好きになれない」と気持ちが乗らなければ時間のムダ。
好きじゃないけれど条件が良い男性から好意を寄せられたとき、どうするべきかを考えてみます。
2016年からシアトル・マリナーズに所属する青木宣親選手の奥さま、佐知さんは青木選手に一目惚れされたんだそうです。しかも、知り合った次の日に、結婚を前提にした交際を申し込まれたんだとか。
でも、佐知さんは、「昨日会ったばかりなのに、なんて軽い人なんだろう……」と困惑してしまいました。野球選手として大活躍する青木さんは素敵に違いないけれど、出会った次の日では、さすがに結婚まで考えられなかったといいます。
ただ、青木選手はかなり押しが強かったため、佐知さんは青木選手に、「じゃあ、明日の試合でヒット3本打ってください」と無茶ブリをしました。打てないだろうと思って、冗談半分に言ったそうです。
ところが、青木選手は見事3安打! 佐知さんも、「これは運命かもしれない!」と感じて真剣交際が始まり、トントン拍子に結婚が決まったのでした。
このエピソードからわかるのは、相手の男性に無茶なお願いをして叶えてくれたら、その人は本気で自分を愛してくれているとわかるし、無茶を必死に叶えようとする姿に恋心を芽生えさせるかもしれない、ということです。かぐや姫じゃありませんが、アプローチをしてきた男性に揺さぶりをかけてみると、結果的に自分がどうするべきかが見えてくるのです。
現時点ではさほどピンと来ない男性だとしても、その人が自分以外の人とイチャイチャしていたら? あるいは、自分をフッて他の女性を彼女に求めたとしたら……?
豊かに想像を膨らませた時に、どんな感情が湧き上がってくるでしょうか。もし、少しでも嫉妬心を抱くなら、交際を考えて良いと思います。
また、リアルな想像ができない場合は、好意を寄せてくれる男性と女友達と三人で会ってみるとか。これは筆者もかつて経験したことがありますが、友人と思っていた男性と幼馴染みで飲みに行き、男友達と幼馴染みが仲良くするのを見たら、なんだかムカついて好きという感情を自覚した……ということがありました。
「この人を他の女に取られてたまるか」と嫉妬する時点で、何かしらの好意は抱いているので、すぐさま情熱的な思いを抱くまでいかなくても、相手へ対する愛情はじわじわと認識できるようになるはずです。
ただし、そもそも嫉妬しやすいタイプは注意が必要。ちょっとした会話で仲間はずれ状態になるだけでもモヤモヤするなら、それは恋の嫉妬ではなく疎外感ですので、くれぐれも誤解しないようにしましょう。
また、同席させる女友達も、オトコ好きで手当たり次第に色目を使うような人は選ぶべきではありません。
結局のところ、相手にも自分にも心に揺さぶりをかけて、お互いにどう感じるか、どう行動するか? だと思います。
始めは「条件の良さ」しか目に入らなくても、心を揺さぶられた時にハッとさせられるなら、それは恋の始まりでしょう。最初はハッキリと恋心を認識できないにせよ、いずれ本気の愛が芽生えるはずです。
Photo by. KunoNguyen