女性から恋愛相談を受けるとよく出てくるのが、彼氏に対する不満です。中でも圧倒的に多いのが、「気が回らない」「話を聞かない」「会話がかみ合わない」という意見。確かに男性は女性の話を聞くのが苦手ですし、話を聞いているふりをしながら、頭の中では全然別のことを考えていたりしますよね。
けれど男性だって、本命彼女には嫌われたくありません! 彼女のためなら自分を変えたって構わない!! そんな気持ちで向きあっている“つもり”でいます。
今回は、なかなか理解されない男心を代弁すると共に、男子の「本命彼女に愛されるためのひそかな努力」を披露したいと思います。
その1.買い物デート
女性と買い物にいくと、「これ可愛いいね~」「あ、こっちも欲しい!」「やっぱりこっちの方が可愛いかな~?」と話しかけられることが多々あります。
正直、男性心理としては、彼女を想う気持ちが強いほど真摯に対応したくなり、「本当に彼女に似合うもの」「可愛いもの」をアドバイスしたいところですが、ここはぐっと我慢。自分のセンスや意見を押しつけるよりも、「そうだね、とっても似合ってるよ、可愛いよね!」と肯定することに徹する努力をしています。
その2.飲食店デート
男性が予約した飲食店に対し、女性は悪びれもなく、「この前、すごく美味しいお店があってね……」などと発言することがあります。
男性心理としては、「俺が選んだお店より、そっちのお店に行きたかったの?」と、対抗心を持ってしまうのですが、そこはスルーするに限ります。
本音を口にすれば彼女の機嫌を損ね、ケンカに発展。そこでどちらのお店が美味しいかを討論するよりも、運ばれてきた料理に対し、「美味しいね~」と笑顔を向ければ、たいがいは女性も共感を示し、楽しい時間を過ごせます。
その3.相談編
女性から相談を受けると、時系列はめちゃくちゃ。感情的で客観性がなく、不平不満のオンパレードになりがち。
男性心理としては、時系列に沿い、論点と結論をわかりやすく説明してもらいたいと思うわけですが、女性は話すことで感情を解放し、ストレス発散、あるいは気持ちを整理します。ですから相談を受けたり、愚痴を聞くときは「同意」が一番。女性が話しているときは、とにかく「聞く」努力をします。
では、なぜそこまで自分を押し殺してまで男性は女性に合せようとするのか……。
それは、本来ある男性の「競争脳」を抑制しなければ、女性特有の「共感脳」を理解し、気持ちを満たしてあげられないからです。
男性は、勝利すること、優越感を抱くことにプライドをそそられます。だから遊びでもゲームでも、「勝つ」ために一生懸命取り組みますし、負けると心底悔しそうな表情を見せるのです。けれど女性は、遊びだとわかっていることでムキになったりしませんね? 女性は周囲と同じであることを美徳とするところがあり、「共感」を抱ける環境を好むのです。
ただ、多くの男性の場合、女性脳を理解して行動しているというよりは、「愛する人のため」を想い、自然と共感を示している人がほとんどでしょう。
現代では、好きな女性に同調することも、「男性の草食化」と言われてしまう場面があります。しかし、見方によっては、男性なりの愛情表現だったり、好きな人と一緒に楽しい時間を過ごすための、思いやりの現れでもあるのです。
真の男らしさを問われると難しいところですが、今回お話したように、女性の気持ちを理解しようとする努力やその包容力の大きさを見てあげることも、みなさんが素敵なパートナーを得る大切な判断基準の一つになるのではないでしょうか?
男性の「競争脳」と女性の「共感脳」。どちらも本能的に備わったものですから、根本的に変えることはできません。けれど、お互いに歩み寄り、思いやる心があれば、良好な関係が築けるでしょう。
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