「余裕のある人ってモテるよね」この言葉、あなたも一度は聞いたことがあるでしょう。でも実際に余裕がある人を演じてみると、なぜかうまくいかない。むしろ相手から距離を置かれてしまった経験はありませんか。
実は多くの人が「余裕がある」を勘違いしているんです。今回は本物と偽物の余裕の決定的な違いと、本当にモテる余裕の身につけ方をお話しします。
正直に言うと、僕も過去に「余裕があるフリ」で痛い目を見たことがあります。
当時は余裕のある男性になりたくて、必死に演じていました。でもその結果は散々でした。
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余裕がある人はクールだと思い込んで、感情を表に出さないようにしていた時期がありました。デートで楽しくても笑わない、相手の話に対してもあえて淡々と反応する。これが大きな間違いでした。
女性の友人から後で聞いた話では「つまらなそうだった」「私に興味がないのかと思った」と言われていたんです。クールと冷たいは紙一重。相手は「この人、私といても楽しくないのかな」と不安になってしまいます。
本当に余裕がある人は、楽しい時は素直に笑顔を見せます。感情を押し殺すのではなく、適切に表現できることこそが余裕なんですね。
「追いかけない男がモテる」という言葉を鵜呑みにして、わざと連絡を遅らせたり、デートの誘いに即答しなかったりしていませんか。これも典型的な勘違いパターンです。
確かに必死すぎるのは良くありませんが、無関心を装うのは逆効果。相手は「私に興味がないんだな」と判断して、他の人に目を向けてしまいます。
僕の知り合いの女性が言っていたのは「好意を示してくれない人とは恋愛関係になれない」ということでした。余裕と無関心は全く別物なんです。
「俺は余裕があるから」と口に出して言ったり、相手の悩みに対して「そんなことで悩むの?」と言ってしまうパターン。これは最悪です。
本当に余裕がある人は、わざわざ「余裕がある」とアピールしません。むしろ相手の立場に立って考えられるからこそ、共感的な態度を取れるんです。
上から目線の態度は余裕ではなく、単なる傲慢さ。相手を見下しているだけに見えてしまい、一気に嫌われる原因となります。
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では、本物の余裕とはどういうものなのでしょうか。
実際に女性にモテる男性の行動を観察してみると、共通するポイントが見えてきました。
本物の余裕がある男性は、相手が困っている時に自然と手を差し伸べられます。でもそれが押し付けがましくない。「大変そうだね、手伝うよ」とさらっと言えるんです。
僕の友人でモテる男性がいるのですが、彼はいつも周りの状況をよく見ています。荷物が多くて困っている女性がいたら「持ちますよ」と自然に声をかけるし、道がわからなくて困っていたら親切に教えてくれる。
でもその後に見返りを求めない。「今度お礼に」と言われても「気にしないで」と笑顔で答える。この自然さこそが本物の余裕から生まれる魅力なんですね。
余裕がある人の最大の特徴は、感情的にならないこと。相手が理不尽なことを言ったり、自分と違う意見を述べても、まずは最後まで聞く姿勢を持っています。
これは実際にやってみるとかなり難しい。
つい途中で反論したくなったり、イライラして態度に出してしまいがちです。でも本当に余裕がある人は違います。「そういう考え方もあるんだね」と受け止められる器の大きさがある。
女性は話を聞いてもらいたい生き物。だからこそ、否定せずに最後まで聞いてくれる男性に安心感を覚えるんです。
本物の余裕がある男性は、時間に対する価値観がしっかりしています。約束の時間をきちんと守るし、相手の都合も考えて予定を組む。「いつでも空いてるから」なんて言わないんです。
自分の時間を大切にしているからこそ、相手の時間も尊重できる。急に呼び出したり、長時間拘束したりしません。「忙しい中時間を作ってくれてありがとう」という感謝の気持ちを忘れない。
この姿勢が「この人は自立している」「一緒にいて心地いい」という印象を与えるんですね。
人生には失敗がつきもの。でも余裕がある人は失敗を引きずりません。「失敗したなー、次は気をつけよう」と切り替えが早いんです。
デートで道を間違えても「申し訳ない、でも新しい道を発見できたね」と笑って言える。仕事でミスをしても「勉強になった」と前向きに捉える。この姿勢が周りを明るくするし、一緒にいて楽しい人だと思われる理由です。
ネガティブな感情に支配されないからこそ、相手も安心して付き合えるんですね。
「本物の余裕って素敵だけど、どうやって身につけるの?」そんな疑問を持つ方も多いでしょう。
実は日常的な習慣から始められるんです。
イライラした時、すぐに反応するのではなく、まず深呼吸を3回してみてください。たったこれだけで、感情的な反応を抑えられます。
僕も実践していますが、これは本当に効果的。電車が遅れてイライラしても、深呼吸すると「まあ、仕方ないか」と思えるようになりました。相手に対してカッとなった時も、一呼吸置くことで冷静な対応ができるようになります。
毎日一つ、誰かに対して小さな親切をしてみてください。エレベーターのボタンを押して待つ、落とし物を教えてあげる、道を譲る。そんな小さなことで構いません。
これを続けると、自然と人を思いやる気持ちが育ちます。心に余裕があるからこそできることなので、逆に言えば、親切を続けることで余裕も身についてくるんです。
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「余裕のある人になりたい」と思って頑張るのは素晴らしいことです。でも無理に演じようとすると、かえって不自然になってしまいます。
本物の余裕は、日々の積み重ねから自然と身についてくるもの。自分自身と向き合い、感情をコントロールする練習を続け、人への思いやりを忘れない。そんな当たり前のことを積み重ねていけば、いつの間にか本物の余裕が身についているはず。
急がず、焦らず、自分のペースで成長していきましょう。その過程で出会う人たちとの関係も、きっと今より素敵なものになるはずです。
Written by 神崎 涼