「いつも恋愛がうまくいかない……」そんな悩みを抱えている人は、あなただけではありません。
最初はうまくいっているように思えても、いつのまにか相手に振り回されていたり、ダメ男と言われるタイプばかり好きになったり……その多くの人が、同じパターンを繰り返しているのです。
今回は、「うまくいかない恋愛のよくあるパターン」を5つご紹介していきます。恋愛がうまくいかないと悩んでいる人は、きっと共感ポイントがあるはずです。
新しい相手と付き合っても、無意識に「元カレ(元カノ)だったらこうしてくれたのに」など、過去の恋愛と比較してしまうのは、うまくいかない典型的なパターンです。
特に、元恋人に未練や心残りがある場合、今の相手の短所ばかりが目につき、満たされない思いが強くなってしまいます……。
元恋人との関係が中途半端な形で終わっている場合や、強烈な思い出がある場合はこの思考に陥りやすいです。
また、現状が物足りないときに、無意識に過去を美化して現実逃避してしまう人も多いのではないでしょうか?
元恋人と比較されていることは、相手にとっては一番嫌なこと。はっきり言葉にしなくても、表情や態度でなんとなく相手に伝わってしまうものです。
気づかぬうちに、今の恋人の自己肯定感を下げ、関係性を壊してしまう原因になります。
「告白されてなんとなく付き合った」など、自分の気持ちをしっかり確認する前に流されて付き合ってしまうのも、恋愛がうまくいかない大きな原因です。
比較的モテるタイプかつ、優柔不断なタイプに多いのですが、気がつけば「本当に好きなのかわからない」「相手のペースでしか進んでいない」と感じることが多いです。
NOを言うのが苦手、対立や衝突を避けたい「事なかれ主義」の人にも多いです。
デートや頻繁な連絡などを通じて、表面的には「恋愛している自分」でいても、感情が追いつかずに冷めたり、我に帰って自問自答を繰り返したり……。
関係を続けるか迷っているのに「別れる明確な理由がない」とズルズル付き合ってしまうのも、このタイプの特徴です。
「こんな私と付き合ってくれてるだけでありがたい」と、自分を下の立場に置いてしまうクセがある人も、その1つです。
逆に、相手に対して「自分がいないとダメだから」と、上から支配的な態度を取ってしまうケース、いわゆる「モラハラ」をしてしまいやすいタイプもこれに当てはまります。
上下関係のある恋愛を繰り返す人は、心理的要因として、子どもの頃に力のバランスが歪んだ家庭環境で育った可能性があります。
また、「対等な関係」の築き方がわからず、自分のポジションをどちらかに決めないと不安になる傾向があります。
上下関係がある恋愛は、どちらか一方に無理が生まれやすくなる一方、愛情ではなく「共依存」を生みやすくなり、関係の歪みがどんどん大きくなっていきます。
「イケメン(美人)だとすぐ好きになってしまう」など、見た目に比重を置きすぎた恋愛を繰り返してしまうのも、うまくいかない原因となります。
付き合った後に「大切にされていないのはわかるけど顔がタイプだから離れられない」というジレンマに苦しみがちです。
このタイプの人は見た目へのコンプレックスが強く、自己評価が低いため、「魅力的な人と付き合うことで、自分の価値を上げたい」と潜在的には見栄や承認欲求が動機になっていることもあります。
ビジュアルから入る印象は強く、外見は確かに大切です。しかし、ともに過ごしていく相手となると価値観や人間性は見過ごせません。
見た目ばかりを基準にしていると、本当の意味で満たされる恋愛は遠のいて行くばかり。「本当に望む形の恋愛は何なのか」自分と向き合っていく必要があります。
相手のダメな部分を無視して「私だけがこの人の良いところを知っている」「私が変えてあげる」と、相手を過剰評価してしまう人……モラハラ被害にあいやすいのもこのタイプだと言えます。
過去に愛されなかったり、認めてもらえなかった経験があると、相手を「理想の存在」として盲目になる傾向があります。
また、「恋愛は苦しいもの」「幸せは困難を乗り越えて得るもの」という思い込み、いわゆる「悲劇のヒロイン思考」がある人ほど、相手を特別視しがちです。
相手にかけたエネルギーと時間が強ければ強いほど、現実を見たとき、一気に絶望感や裏切られたと感じて強い怒りに変わってしまうのが最後……。ホストにハマってメンヘラ化する女の子の思考パターンもコレです。
恋愛の序盤で相手をすごい人だと見上げすぎると、本当の姿を見誤り、長く抜け出せない沼にハマってしまうのです。
恋愛がうまくいかないのは、無意識のクセや思い込みが恋愛を複雑にしてしまっていることがほとんどです。
今回ご紹介したパターンの裏には、過去の傷や不安、自己評価の低さが隠れています。
大切なのはそれに気づき、「なぜこのパターンにハマってしてしまうんだろう?」と、自分を客観視すること。
改善の第一歩は、「恋愛は、対等に心を通わせる関係を築くこと」と知り、自分自身の軸で舵を取れるようになることです。
恋愛は、相手を通して「自分を理解するツール」でもあります。だからこそ、うまくいかない恋には、大切な気づきのヒンがたくさん詰まっています。
「なんで私はいつもうまくいかないんだろう」と責める代わりに、「次は、もっと自分の気持ちに目を向けてみよう」と少しだけ優しくしてあげてください。
うまくいかない恋愛を経験して落ち込むだけでなく、学びに変えていく人は必ず、「幸せな恋愛」に移行していくことができます。
Written by 花山こころ