催眠術の世界では、当たり前のパターンを崩すことで催眠誘導を行うことがあるそうです。
たとえば、いかにも握手するかのように手を差し出し、相手が釣られて手を出してきたら、すかさず反対の手で相手の手首を握り、胸の高さまで持ち上げて「この手はもう動きません!」と強く暗示する……握手するものだと思って手を出した方は、一連のパターンを崩されてしまったことで思考が一瞬静止状態になるため、その先を強く暗示する言語が入りやすくなるとか。
この、“パターン崩し”などの催眠誘導を恋愛に上手く持ち込むことで、男性の気持ちを惹きつけることが出来ます。
まずは一連のパターンを彼の中に形成することから始めます。
分かりやすい例で説明しましょう。あなたが関西出身だとして、普段は彼に普通に標準語で接し、標準語で喋るあなたを印象づけます。印象づけることが出来たら、不意をついて関西弁を使うのです。甘えるとき、ケンカのあと……
「寂しかってんよ」「ごめんなあ」、不意をついて予期しない言葉が出てくると、彼の心は揺さぶられます。
『なんかキュンってしたな。可愛いなあ…』
都会生まれで方言のない方は、敬語を使って彼の中にパターンを形成しましょう。いつもデスマス調で話す彼女が、不意に“タメ口”を使うと、ドキッとするんです、彼は。
『やっとこの子は俺に心を開いてくれたんだ!』
そして、それと同じ分だけ彼はあなたに心を許すでしょう
“パターン崩し”を使うと不意を突かれた彼の恋愛感情は加速します。
催眠心理を利用して心療治療を行う場合の方法として“スロートーク”というのがあります。
あなたの周りにルックスや性格はいいのにモテない人はいませんか?
それは早口で喋る人だったり、常に忙しそうにしている人ではありませんか?
心理学で、人間はゆっくりしたものに安心を感じとる性質を持っていることが立証されています。せっかちな人やあわただしく話す人は、相手に何となく不安をイメージさせてしまうのです。
恋愛に置き換えると、男性に、「この子をデートに誘っても断られそう」とか「付き合っても傷つくことを言われそう」と、ネガティブなことを想起させてしまいます。
好きな男性と話すときは、意識してゆっくり話してみましょう。彼は、
「この子と話していると、何だか安心するな。やすらぐなあ」
と感じます。
いかがでしたか?
これらの方法には大したテクニックはいらないのですが、状況判断が大切です。タイミングを逃さないように! また、いくらスロートークがいいといっても、相手が急いでいるときはイラッとさせてしまいますので気をつけましょう。こちらも普段「ゆっくり」を印象づけておけば、ここぞという時に彼をリードするように早口で話すことで“パターン崩し”効果が狙えます。
握手の手を避ける方法もあれば、握手して離そうとしたときに相手の手をギュッ!と握って離さないようにすることもまた“パターン崩し”なのです。
男性を惹きつける2つの秘策、ぜひ1度お試しあれ。
参考文献:「魅惑の催眠恋愛術」林 貞年 現代書林