最近よく聞くようになった、「ワンオペ」と言う言葉。ワンオペレーションを略してワンオペと呼ぶのですが、特にワンオペ育児が話題になることが多いですね。
ワンオペ育児は、配偶者が子育てに参加せず自分1人で育児している状態のことです。現実問題として、母親がワンオペ育児に悩まされることが多いでしょう。
どこまでが当たり前で、どこまでがワンオペか明確な基準がないからこそ、1人で抱え込んで苦しむ人が多いのです。
ここではそんな、ワンオペ育児についてお話ししていきます。
子どもが何歳だったとしても、ワンオペ育児は疲れが溜まってしまいます。赤ちゃんの頃は、数時間ごとにミルクをあげたり夜泣き対応で寝不足必須です。
幼稚園児になれば少しは楽かと思いきや、さらに疲れやすい状況が待っています。
園や習い事への送迎、その合間に晩御飯作りや子どもの相手など休む暇もないのがワンオペ育児の実態です。
SNSではキラキラした育児がアップされ、目についてしまいがち。
しかし実際は、自身の身だしなみさえろくにできないような現状が待ち受けています。周囲と比べて、できていない親だと責めてしまうようなことも少なくありません。
親としての自信、女性としての自信などを失ってしまいがちなのです。
子どもが生まれると、気ままに外出なんてできなくなってしまいます。
ちょっとそこまでも、子どもの準備をして時間をかけて出かけなければなりません。
当たり前のように友達と遊んでいた時間が失われ自宅で子育てに追われていると、他人や社会との交流が激減してしまうのです。
気づけば配偶者以外とは話もしていないような毎日。孤独を感じて当然だと言えるでしょう。
例えば配偶者が朝早くに出勤して、残業して夜遅くに帰ってくるような場合。日中のすべての育児を、もう一方が担わなければなりません。
子どもが起きている時間に配偶者がいなければ、ワンオペ育児に加え、配偶者の食事や洗濯など多くの用事を1人で抱え込むこととなります。
育児は多くの場合、母親に負担がかかりがちです。
それでも父親が育児に参加する風潮が当然となってきましたし、両親2人で子育てしていくのが理想です。
とは言え、いまだに育児は母親がするものだと言う考えが抜けきっていない男性も多いです。そのような男性は、父親になりきれていないので、育児を丸投げしてしまうでしょう。
また「仕事が忙しい」「休日位、ゆっくり休みたい」などの理由をつけて、育児に非協力的な人も多く見受けられます。
ワンオペ育児でも、週末だけは配偶者が育児を手伝ってくれるような場合があります。せめて週末に息抜きできるなら、まだ救いがありますね。
しかし、配偶者が休日出勤するような場合そんな週末さえワンオペ育児が待ち受けています。
平日も土日も休みなく育児に追われていれば、疲れを取る暇もありませんしストレスだけが溜まります。
シングルマザーやシングルファーザーは珍しくなくなってきました。
好奇の目を向けられることも少なくなり、以前よりは子育てしやすい環境が整ってきたでしょう。
しかし現実問題として、ワンオペ育児が待ち受けています。一人親の場合、大黒柱となって働く必要もあります。
働きながらのワンオペ育児は、体力面も精神面も疲れてしまうでしょう。
配偶者が単身赴任の場合、否が応でもワンオペ育児になってしまいます。
物理的に手伝ってもらえないのですから、育児の全てを自分がしなければならない状況。逃げ出すことはできません。
さらには海外赴任などの場合は、さらにワンオペが過酷になります。
ワンオペ育児の悩みは、1人で抱え込んではいけません。周囲に相談し、さらには本丸である配偶者と話し合う必要があります。「この程度のことで……」なんて思ってはいけません!
子育てに追われて悩んだり疲れているなら、必ず配偶者に打ち明けましょう。
育児に直接関われなかったとしても、例えばご飯を炊いたり、お風呂掃除をしたり、仕事帰りに買い物をしてくれたり。何かしらの方法で、ワンオペ育児の負担軽減が期待できます。
子育ては、今日だけの問題ではありません。これから先ずっと続くのですから、自分1人で抱え込まないように気をつけてください。
配偶者が仕事で忙しかったり十分な協力を得られないような場合は、一時保育やベビーシッターサービスを利用してみましょう。
料金はかかってしまいますが、その合間に1人で息抜きしたり仕事をして社会と関わったり、ワンオペ育児の負担を確実に減らせます。
王道ですが、ご両親が健在ならば実家の親を頼るのもワンオペ育児には効果的な方法です。
迷惑をかけてしまうと躊躇せず、まずは相談だけでもしてみましょう。ご両親にしてみればかわいい孫なのですから、親孝行にもなりますよ。
以上、ワンオペ育児になってしまう理由や改善策についてお話ししました。ワンオペ育児で疲れている人の多くは、自身がワンオペ育児をしていると言う自覚すらないことが多いです。
この記事を参考に、ワンオペ育児に陥っていることに気づいてください。気づけば、そこから周囲に協力を得たり少しずつ改善の道を切り開けます。
子育てにおいて厳しい論調もありますが、子どもは1人で育てるものではなく配偶者や社会と育てていくものです。
完璧を目指さず周りに頼ったり甘えたりしながら、「幸せ」だと思える育児を目指しましょう!
Written by みなみ