「産後に気分が落ち込むことが増えた」「食欲がなくなった」と感じている女性はいませんか? もしかすると、それは産後うつの症状かもしれません。
産後は慣れない生活やホルモンバランスの乱れが原因で、うつの症状が出てしまうことがあります。
この記事では、そんな産後うつへの対策方法などを紹介します。
産後うつの原因はいくつか考えられます。まずは、生活の変化です。子どもができると生活が大きく変わります。この変化に馴染めず、うつの症状が出てしまうことがあるのです。
また、今後の子育てへの不安から気分が落ち込むことも。「子どもを育てられる自信がない」と感じることで、マイナスの方向に気分が振れてしまうのです。
冒頭で紹介したように、ホルモンバランスの乱れも原因の一つ。さまざまな要因があるからこそ、産後にうつを発症してしまう人が多いのです。
人によって、産後うつを発症してしまう可能性が高くなることもあります。また、置かれた状況によって症状が出やすい人も。
ここでは、産後にうつ状態になりやすい人のタイプを挙げていきます。
基本的に真面目な人が産後にうつを発症しやすいといわれています。真面目な人ほど、考え込んでしまう癖があり、子育てに向き合いすぎてしまう傾向が。
しっかり向き合うというのは悪いことではありません。しかし、向き合いすぎてしまうというのも考えものです。
特に、真面目で完璧主義な人は、ミスをした自分を責めてしまうこともあります。子どもがちょっとした擦り傷を作ったくらいで、「自分のせいだ」と感じ、自分を責めてしまうこともあるのです。
後ほど紹介しますが、周囲の人間に手助けをしてもらうというのは、産後うつへの有効な対策の一つです。
しかし、頼れる存在がいない人もいるでしょう。そうなると、自分だけの力で子育てをしていかなければなりません。
「旦那が子育てに参加してくれない」「両親との仲が悪くて頼れる人がいない」という状況だと、産後うつを発症しやすくなるので注意が必要です。
産後にうつの症状を感じたのなら、しっかりと対策する必要があります。そのままの状態でいると、子どもに悪い影響が及ぶこともあるでしょう。
ここでは、いくつかの対策方法を紹介するので、是非チェックしてくださいね!
まず大切になるのが、クリニックを受診することです。心療内科でカウンセリングを受けるだけでも大きく変わることがあります。
また、産後サポートを行っている産婦人科も頼りになる存在の一つです。
メンタル的な不調を感じている人の中には、「クリニックに行かなくても改善する」と考える人も。しかし、状況が変わらないのなら症状が悪化することもあるので、まずはクリニックに通いたいところです。
先ほど紹介した通り、周りに頼れる人がいないと自分一人で抱え込んでしまうことになります。旦那はもちろん、自分や旦那の両親や兄弟姉妹。さらには友達などに頼ることで気分が楽になることもあります。
一人で抱え込まないというのは、うつからの脱却を目指すための第一歩です。
弱い自分を見せるのは恥ずかしいことではありません。周りに頼れる人がいるのなら、積極的にお世話になりましょうね!
子育てに真面目な女性の中には、「子どもを預ける」という行為に抵抗を感じる人も。「子どもを預けて遊びに行くのは子育ての怠慢行為だ」と感じるような人もいます。
子どもを預けて気分転換することは、決して悪いことではありません。むしろ、子育てでストレスを感じているのなら、積極的にしてほしいことでもあります。
旦那に1日子どもを見てもらって、親しい友人と泊まりで旅行に行くのもいいでしょう。両親に数時間預けて、美味しいスイーツを食べに行くのもいいでしょう。
自分だけの気分転換の方法を見つけることで、気分を楽にすることができます。
産後うつから脱却できた人の話を聞くのも大切です。「どうやって症状を抑えたのか?」などのお話を聞くことで、自分にも役立つこともあるでしょう。
また、産後うつを経験していないママさんでも、交流の機会を持ちたいところです。同じ子育てを頑張っている人と交流することで、「頑張っているのは自分だけではない」という気落ちになれます。
子育ての情報共有などもできるので、他のママさんとの交流はいい事ずくめです。
子育てをしていると、なかなか他のママさんと交流するのは難しいかもしれません。しかし、子どものためになることでもあるので、積極的に関わる機会を持ってほしいと思います。
産後うつを回避するために大切になるのが、子育てを楽しむことです。変に気負いすぎず楽しむ気持ちを持つことができれば、メンタルを乱してしまうこともなくなります。
責任感を持つのは決して悪いことではありません。ただ、過度な責任感は自分の心のコントロールができなくなる原因にも。
産後うつになってしまうと、子どもの成長にも影響してしまいます。自分が楽しく子育てをすることで、子どもも健やかに育ってくれるでしょう。
Written by 桃田