他人事じゃない…老後に孤独死するのはこんな人! 特徴と対策をチェック

一人暮らしの高齢者が年々増加する現代社会。老後の孤独死は、もはや他人事ではありません。では、実際に孤独死をしてしまうリスクがあるのはどんな人なのでしょうか? この記事では、老後に孤独死しやすい人の特徴と、効果的な予防策を紹介します。

孤独死とは? 増え続ける背景を解説

孤独死とは、誰にも看取られることなく亡くなること。また、亡くなっても誰にも気づいてもらえないことをいいます。

具体的な原因としては、地域コミュニティの希薄化や、核家族化が挙げられます。

少子高齢化が進み、一人暮らしをする高齢者が増え続けている現状では、孤独死が増えるのも無理はありません。

孤独死は、もはや特定の人だけの問題ではなく、誰もが直面する可能性のある社会課題なのです。

老後に孤独死しやすい人の5つの特徴とは?

では、実際に孤独死しやすい人とは具体的にどのような人なのでしょうか。ここでは、老後の孤独死のリスクを高める5つの特徴を紹介します。

特徴1:周囲との関係が希薄

特徴1:周囲との関係が希薄

家族や友人との関係が希薄で会話の機会が少ない人は、老後に孤独死を迎えるリスクがあります。

このタイプの人は、急な体調不良のような突発的な事態に誰にも気づいてもらえません。

結果として、適切な対処がなされていれば十分に回復可能だったにもかかわらず、致命的な事態を招く可能性が高まってしまうのです。

なお、最悪の事態に陥った場合でも、定期的な訪問者や連絡を取り合う関係の人がいなければ、発見までにそれなりの日数が必要です。身内にとって、よりつらい別れとなるでしょう。

特徴2:経済的に余裕がない

経済的な困窮も、孤独死の大きなリスク要因です。

経済的に余裕がない人は、健康な生活に必要な出費を抑える傾向にあります。たとえば、真夏のエアコンや真冬の暖房を使わなかったり、体調が悪いにもかかわらず通院を控えたりといったことが起こりがちです。

こうした選択が重なれば、当然ながら健康を害する可能性が高まりますし、いったん体調を崩せば回復も困難です。

なお、もともと社交的な人も、交際費を捻出できないために社会から孤立してしまうケースも珍しくありません。

経済的な問題は、老後の孤独死と決して無関係ではないのです。

特徴3:健康管理を怠りがち

定期的な健康診断を受けない人や、体調不良を放置しがちな人も要注意。

一般的に、年齢を重ねるごとに深刻な疾患のリスクが高まります。若い頃にどんなに健康だったとしても、老後も健康に過ごせるとは限りません。

また、自分の健康に自信がある人ほど、ちょっとした異変を見落としてしまいがち。体からのサインを見逃し続けた結果、いよいよ受診したときには深刻な事態に陥っていることも。

特に一人暮らしの場合、体調の変化や異変を人から気づいてもらうこともできません。必然的に孤独死のリスクが高まってしまうのです。

特徴4:趣味や生きがいがない

趣味や生きがいがなく、毎日の生活に楽しみを見出せない状態は、孤独死のリスクを高める大きな要因です。

退職後、それまでの仕事中心の生活から一転して時間を持て余すようになってしまうと、生活のリズムが崩れて不健康になりがちです。

日常的に人と接する機会もグッと減るために、自宅で異変が起きてもすぐに見つけてもらうことができません。

退職後を想像したとき、仲良く過ごせる誰かを想像できない人は、今のうちになんらかの対策をしておく必要がありそうです。

特徴5:人に頼ることが苦手

「誰にも迷惑をかけたくない」「自分のために人の手をわずらわせることはできない」という考えが強すぎる人も、老後に孤独死を迎えやすい傾向にあります。

このタイプの人は、自分がどんなに困っていても人を頼ることができません。

本来であれば人に助けを求めるべきタイミングでも行動を起こせず、事態を深刻にしてしまう可能性があります。

人に心配されたときや優しい言葉をかけられたとき、反射的に「大丈夫だよ」と応えてしまうタイプの人は注意が必要です。

老後の孤独死を防ぐために今からできること

老後に孤独死をするリスクは、事前の心構えと対策で軽減できます。ここでは、具体的な対策について紹介します。

積極的に人とかかわりを持つ

積極的に人とかかわりを持つ

孤独死は、文字通り「孤独」な環境が原因で起こるもの。普段から多くの人と関わり、親密な人間関係を築いている人には無縁の事態です。

つまり、孤独死を防ぐもっとも効果的な方法は、「積極的に人と関わること」。

職場の人間関係は退職とともに失われるリスクがあるため、個人的な人の輪を広げることが大切です。

具体的には、趣味のサークルや地域の集まり、学生時代の友人との交流などが挙げられるでしょう。

所属できる場所を増やせば増やすほど、孤独死の可能性は低くなっていくはずです。

行政サービスへの知識を深める

一人暮らしの高齢者を支える行政サービスは、実は予想以上に充実しています。上手に活用することで、孤独死のリスクを大きく減らすことができます。

たとえば「地域包括支援センター」では、健康や介護の相談から生活支援に関する情報提供まで、幅広いサービスを無料で受けることができます。

民生委員による訪問相談や、高齢者向けの配食サービス、家事援助など、日常生活をサポートするメニューも豊富。

まずは地域の広報誌やホームページで情報を集め、利用可能なサービスをチェックしておくのがおすすめです。

孤独死を防ぐカギは「人とのつながり」! 今からできること

超高齢社会の日本では、孤独死は誰もが直面する可能性のある深刻な問題です。とはいえ、日頃からの心がけと適切な対策で、そのリスクを大きく減らすことができます。

孤独死を防ぐためにもっとも重要なのは「人とのつながり」を持ち続けること。

家族や友人との関係を大切にしながら、新しい出会いにも前向きになりましょう。地域社会との接点を持ち、困ったときには遠慮なく助けを求められる関係性を築いていくことも忘れないでくださいね。

Written by やまだうめ

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