格好悪い大人を見てゲンナリしたことがある人、案外多いと思います。その時はダメな人を反面教師にしようと誓うも、年齢を重ねて図太くなり、謙虚な心を忘れると同じ道を歩んでしまいがち。
中には良くない自覚を持ちながらも「今さら引き返せないから」と、どんどん格好悪さに磨きがかかる残念なパターンさえ見られるほど。
そもそも、どんな部分を見て格好良い・格好悪いをジャッジすれば良いのでしょうか。
格好悪い人について解説しつつ、ダメな大人にならないためのコツも併せて伝授します。
格好悪い大人とは、要するに”大人として見習えない人”ということ。
反対に、格好良い大人は尊敬を抱かれる模範的な人間を指します。
格好悪いと思われる原因は、基本的に周りを幻滅させる言動を繰り返すこと。まずはダメな特徴を確認し、自分に当てはまる項目がないかをチェックしてみてください。
何がダサいのか分からない人は、身近にいる上司や年上の友達の行いを参考にしてみましょう。
「エー、年上なのにこんな大人げないことする?」
「責任感がなさすぎるなぁ」
「言い訳がましくて、聞いているだけでゲンナリしてきたよ…… 素直に謝ればいいのに」
こんな風に思った場合は、相手が”格好悪い大人”である可能性大です。
問題が起きると逃げる大人は超・超カッコ悪いです。
若い子からすると年上の先輩や上司は頼れる存在なのに、彼らが肝心な部分で逃げてしまえば確実に拍子抜け!
同時に「いい歳こいて、問題解決能力がない人なのかな」と人間性を疑われるでしょう。
挙句の果てにトラブルが解決した後、あたかも自分の手柄のようにして、「君たちならできると思ったから、今回は敢えて手を出さなかった」と逃げた理由を後付けするのもセコくて最悪ですよね。
問題から逃げても何にもならないのを一番知っているのは、大人のはず。
それを無視して自分勝手な行動に走り、責任を誰かになすりつけるなんて、子どもでも許されることではありません!
発言に一貫性がない大人は見ていて格好悪いですし、信頼できません。
特に上の人間の指示によって意見をコロコロ変えるような大人は、顔色ばかり伺っているのがバレバレ。
目上の人にだけいい顔をしたい人には、誰もついていきたいとは思わないでしょう。
またネットやテレビの情報に流され、意見がしょっちゅう変わる人もダサいですよね。
自分がなく、その時その時で左右されるタイプは裏切りや嘘を平然とやってのけるイメージが強いので、格好悪い大人と見なされてしまいます。
①のようにトラブルが発生した際、「自分は目上の人間だから関係ない。若者たちだけで解決しろ」と上司に逃げられたら、都合が良すぎる! と誰もが怒ると思います。
こういった行為が「都合のいい時だけ大人になる」ということ。何かが起きた時に立場を利用するのは、力づくすぎてあまりにも傲慢です。
この手のタイプが大人としての権力を使う時は、自分にとって都合が悪いシチュエーションが大半。
素直に分からない・できないと認めず、理不尽な力を振りかざすのは本当にズルイので、皆さんは絶対にやらないようにしましょうね。
では、格好良い大人になるにはどうしたらいいのか?
格好良い・悪いの定義も人それぞれですが、第一に「ダサい+ついていきたくない+尊敬できない」と思われるような行動を取らないのが重要です。
逆の発想で「ダサくない! この人にならついていきたい! 尊敬できる!」といった、スマートな動きをしていれば”格好悪い状態”は確実に避けられるでしょう。
多くの人たちが勘違いをしていますが、年齢を重ねるだけが大人ではありません。人間力を培い、歳相応の落ち着きを得るのが本当の大人だと筆者は思います。
年上だから偉い、年下だから言うことを聞くべき、のような考えを持つと老害化は免れないので注意してください。
それに年齢だけを偉い、スゴイの指標にすると中身が子供のまま歳だけを取る残念なパターンを招きがちに!
格好いい大人への第一歩は、”大人”の意味を履き違えないところからスタートです。
若くても立派な大人はいますよね。彼らはきちんと経験値を積んで、様々なことへチャレンジしているので、とにかく視野が広いのです。
格好悪い大人は自分だけの世界で生きているせいで視野が狭く、経験値が低いので、自分自身の行いをダサいか否かという判断もつきません。
だからこそ、格好悪いことを平気でしてしまうのでしょうね……。
中身を育てれば善悪の判断もつきやすく「尊敬できる大人」「ついていきたいとは思えない人間」について理解ができますから、色々な人と関わり、知らない世界へ飛び込む勇気を持ちましょう。
経験値のある・なしで、人間力に大きな差が出ますよ!
正直なことを言ってしまうと、年齢なんてオマケのようなもの(笑)
肝心なのは中身がしっかりとしているか? にあります。経験値が薄く、視野が狭いとダメな大人になりやすい要素が満載なので注意したいもの。
精神が子供のままで、年齢だけ重ねていく無駄な歳の取り方をするのは非常に勿体ないです!
一度きりしかない人生だからこそ、嫌な大人よりも周りから好かれる良き大人を目指しましょう。
格好悪いと非難されるより、「あなた、格好良い!」と言われる方が段違いで嬉しいですからね。
Written by たかなし亜妖