特別なことはなにもしていないのに、なにをしても上品に見える人には、訳があります。品がいい人には共通して、日常の中で自然と心がけているマナーがあるのです。
では、品がいい人が自然にやっているマナーとは、どのようなことなのでしょうか。品がいい人が心掛けていることと、品を身につけるためにできることについてご紹介します。
品がいい人は、いつどんな時でも姿勢を正しています。
立っているときも座っているときも、いつでも背筋がピンと伸びているのです。
足や腕を組むこともほとんどしません。なぜなら足や腕を組むことが、人にいい印象を与えないということを知っているから。
正しい姿勢でいることは、きれいな言葉を使うことと同じくらい、マナーの一環だと思っています。
姿勢がいいと凛として見えるし、表情や雰囲気にも明るさを感じますよね。
品がいい人は、相手の話をよく聞きます。途中で相手の話を遮ったり、自分の言いたいことを口にして相手の言葉に被せたりするようなことはありません。
これは、相手の話を最後まで聞くことが礼儀であり、会話のマナーだと心得ているからです。
もし自分が何か意見を求められたときは、相手が話し終えたことをきちんと確認してから話し出します。
品がいい人は、自分が参加する場所の雰囲気や参加者などをチェックし、その場に合った振る舞いをすることができます。
どこに行っても出過ぎることなく、かといって、謙遜しすぎて大人しくなるのでもなく、相手に失礼のない振る舞いを自然とすることができます。
ファッションも、自分の好きなものばかりを着るのではなく、周りに合わせて選びます。
「個性が大事」とはよく言われますが、ときに「個性」を勘違いして、ただのわがままになっている人がいますよね。
例えば、フォーマルなパーティーなのに、あまりに露出が多かったりアクセサリーやメイクがゴテゴテしていたりする人は、品がいい人とはいえません。
品がいい人は、個性を演出するための程よいさじ加減を知っていて、人目は引くものの、悪目立ちしないように装うのが上手です。
品がいい人は、安売りだからとか、期間限定だからなどの惹かれる理由があっても、自分にとって不必要だと思えば買い物をしません。
衝動的にお金を使うことや無駄なものを買い込むことが品のないことだとわかっているからです。
一つ買ったら一つ捨てる、安売りに飛びつかないなど、独自のルールを決めていることも多く、たくさんのものを溜め込んでいるようなこともありません。
品がいい人の持ち物は、いつもきれいです。品がいい人は、壊れたものや汚れたものを持ち歩きません。
よく「気に入っているから捨てられない」とボロボロになってまで使っている人がいます。
しかし品がいい人は、それがブランド品でも潔く処分し、きれいな状態のものを持ち歩いています
持ち物は、人の心を映す鏡のようなものだといわれるので、品がいい人がきれいな持ち物を持っているというのは、納得ですよね。
品がいい人は、いつも笑顔でいます。
機嫌が悪いことがほとんどなく、作り笑顔で接することもなく、自然と溢れる優しい笑顔で周りの人と会話します。
これは、いつも穏やかに過ごすことが人と接するときのマナーだと知っているからです。
笑顔は、人の心を和ませますよね。品がいい人は人当たりがよく、自然と人が集まってきます。
話し方、立ち方や座り方、ものの受け渡し方など、日常の動作の一つ一つを見直してみてください。
品がいい人は、言葉や動作が丁寧です。一方で、品がない人はいつも慌てているようで落ち着きがありません。
品がある人になりたいのなら「早くしなきゃ」という考えを一旦捨てて、自分のいつもの動きの一つ一つに気を配ってみることです。
自然とゆったりと余裕のある動きになり、焦って失敗することもなくなり、落ち着きが身につきますよ。
品がいい人は、いい意味でマイペースです。
周りに流されて、したくもないことをわざわざすることはないし、思ってもいないお世辞をいうようなこともありません。
品がある人には、芯があり、いつも自分軸があります。だからこそ、品のある人には、柔らかさと凛とした強さを感じさせる雰囲気があるんですよね。
人に遠慮してコロコロと意見を変えるのではなく、自分が違うと思うことには賛成しなくてOK。
意見があるときは、遠慮なく自分の考えを伝えるといいでしょう。
自分を大切にすることで、周りからも大切にされる人になりますよ。
品がいい人は、周りへの配慮を忘れません。人を不快にさせないということに基づいて、あらゆるマナーを守っています。
そしてもうひとつ、品がいい人は素直です。自分の思ったことは、周りの人に配慮しながらきちんと主張するし、謙遜はしますが、自分を卑下することはありません。
素直でいることは、「あなたを信じてありのままの自分をさらけ出しています」いう信頼の証になります。誠実でいるということが相手に対するマナーになるのです。
人に対する思いやりと素直さを心がけることで、自然と品が身につきますよ。
Written by さあや