人とコミュニケーションを取る時、親しい間柄でも「礼儀」を重んじることは大切です。子どもの頃からそう教わってきていると思いますが、時には礼儀知らずな態度を取ってしまっている人もいます。
礼儀知らずな人は周りにどんな印象を与えているでしょうか? また、自分自身が礼儀知らずな人になっていないか気になる方も多いでしょう。
そこで今回は、礼儀知らずな人が周りに与える印象や、礼儀知らずな人になっていないかチェックリストをご紹介します。
「礼儀知らず」とは、礼儀作法を得ていないことや、その場の状況に合わせて取るべき礼儀をわきまえていない様子を指す言葉です。社会人としてのルールやマナーなどを守らず、自分勝手に行動すると礼儀知らずと捉えられてしまいます。
なかにはわざとそのような態度を取る人もいますが、ほとんどはルールやマナーを知らなかったことで礼儀知らずと思われてしまうケースが多い印象です。
礼儀は社会生活を送る上でも大切なもの。きちんと礼儀について知っておくことが大切ですよ。
まずは、礼儀知らずな人は周りにどのような印象を与えているのかご紹介します。
まず、礼儀知らずな人は周りから「相手の気持ちが考えられない人」と見られている傾向があります。
いつどんな時でも他人のことは後回しで自分中心な言動をする人は、相手を思いやる気持ちを持っていないと見なされるでしょう。
礼儀は、相手を思いやり尊重するものです。礼儀知らずな人は、そのような思いやりを持っていない人だと思われても無理ありません。
礼儀知らずな人に対して、周りの人はコミュニケーションがうまく取れないと感じていることもあります。
社会の中で良好な人間関係を築いていくためには、相手に敬意を払い、丁寧に接することが求められます。しかし、礼儀知らずな人はそれができず、会話をしていてもどこか一方的なやりとりになってしまうのです。
場合によっては人間関係がうまくいかず、孤立してしまうケースも見受けられます。
礼儀知らずな人は、失敗した時に誰かのせいにすることも少なくありません。
仕事などで問題が起きたときには責任が求められますが、礼儀知らずな人は自分の行動に対する責任感がないため、誰かに責任転嫁しようとします。
仲間に迷惑をかける状況をたびたび作ってしまうので、次第に周囲から人が離れていく可能性が高いでしょう。
礼儀を知らない=常識がないと思われてしまうこともあります。
たとえば目上の人に対して挨拶をする場面で、礼儀知らずな人がそれを無視した場合、周囲はその行動に対して「非常識だ!」と考えます。
挨拶という常識は、相手を敬う礼儀にもつながります。それができない人は常識がないと見なされても仕方ありません。
また、礼儀知らずな人は挨拶だけでなく、場面に応じて言葉遣いを使い分けるということも難しい傾向があります。
礼儀知らずは、無知だからこそ起こり得るもの。もしかしたらあなた自身周囲から「礼儀知らずな人」と思われている可能性もあります。
自分が礼儀知らずな人になっていないか、セルフチェックを行ってみましょう!
以下の項目が多く当てはまった場合、礼儀知らずになっている可能性大なので注意してください。
・人に迷惑をかけても何とも思わない
・「静かにしてください」と言われた場所でもつい喋ってしまう
・身だしなみに気を遣わない
・自分のものでなければ雑に扱うことが多い
・初対面の人にもグイグイ話しかける
・怒られた後も平気で冗談が言える
・食べ方で注意されたことがある
・ルールはバレなければ破ってもいいと思っている
・言葉遣いが間違っていると指摘されたことがある
上記のチェックリストに当てはまる項目が多かったとしたら、あなたは礼儀知らずな人と思われている可能性があります!
そんな悪いイメージから脱却するためには、まず礼儀を身に付けることが大切!
礼儀は相手に敬意を表す作法です。相手に対して敬意を持ち、意識的に行動することが重要です。
お辞儀ひとつをとっても、簡単に挨拶をする程度なら軽く頭を下げる会釈で十分ですが、目上の人に挨拶する場面であればより深く上体を下げて挨拶をします。
また、相手がどう思っているかを考えて行動することも大切です。
たとえば誰かに仕事をお願いする時、相手は仕事が増えることになるので、嫌だなと思っているかもしれません。
けれど、嫌だと思われているかもしれないとこちらも理解した上で丁寧にお願いすることで、引き受けてもらえる可能性は高まります。誰だって嫌なことはしたくないものですが、丁寧にお願いされれば引き受けてもいいか、と思えるようになります。
このように、常に相手がどう思っているか考え、気遣うことで、礼儀知らずな人から脱却できるでしょう。
今回は、礼儀知らずな人が周囲に与える印象やセルフチェック、脱却するための方法を解説しました。
礼儀知らずな人は、単純に礼儀を知らないケースが多いですが、だからといって知らないことをそのままにしていては、ずっと悪い印象を持たれてしまいます。
あなたも自分は礼儀知らずになっていないかチェックしてみて、もし当てはまるようなら相手のことを考えて行動するようにしてみてくださいね。
Written by 早紀