格差婚とは、夫婦間で年収や学歴、社会的地位や家柄などに大きく隔たりがある結婚のことを言います。つまり、男性か女性のどちらかが格上の状態だということ。
良い意味として使われることはなく、女性が上の立場の場合に言われるケースが多いです。例えば有名女優と無名俳優の結婚だったり、女性の方が高収入だったり社会的地位が高かったり。
ここではそんな格差婚について、お話していきます。また、格差婚がうまくいくコツについてもお伝えしましょう。
最も多く一般的な格差婚が、収入格差ではないでしょうか。女性の方が高収入だったり、男性の方が圧倒的に低収入だったり。
今や働く女性が多いので、このような格差婚はそこまで珍しくなくなってきています。
例えば女性が医者で男性がサラーリマンなど。社会的地位の格差は、収入格差にも繋がってくるでしょう。
女性が大卒、男性が中卒などは学歴格差婚といえるでしょう。また、男性も女性も大卒だったとしても、どこの大学出身かで学歴格差が生じます。
本人同士の問題ではなく、実家の格差です。女性の実家が資産家の富裕層、男性の実家がごく一般的なサラリーマン家庭のような場合、家柄格差婚と言えます。
美女と野獣のようなカップルは、格差婚と呼ばれるでしょう。逆もまた、然り。
意図せずとも、知らず知らずのうちに上下関係が生じてしまう場合が多いです。格差婚という名前の通り何かしらの「差」があるため、少なからず意識せずにはいられないでしょう。
特に上の立場にある方が威張っていたり、または下の立場にある方が卑屈になっていたりすれば、夫婦間の亀裂に直結します。
格差婚では、差のない同じレベルの相手との結婚ならば感じることのない劣等感が生じてしまいます。普段はそう思ってなくても、夫婦生活は長く奥深く複雑です。
ふとした場面で「差」が浮き彫りになってしまえば…… 格下の立場にある方は、強烈な劣等感に襲われるでしょう。
働く環境が違う、知識量が違う、育ってきた環境が違う、どんなふうにでも当てはまる相違ですが格差婚ともなれば、その差はかなり大きいです。
そのため、あらゆる面で価値感の相違が発生するでしょう。
例えば、上流家庭で育っていれば子どもにも英才教育したい。対して一般家庭で育っていれば、子どもへの英才教育は理解しがたいかもしれません。
このような衝突が、夫婦生活の中で何度も出てきてしまうのです。
家柄格差婚の場合、親戚つき合いは辛いものとなってしまうでしょう。格上の実家は、格下の実家を見下すかもしれません。
自分のことは我慢できても、実家の家族のこととなると我慢のならない人は多いのではないでしょうか。
姑や舅が関係している夫婦間の衝突は誰にでもありますが、格差婚だとより根深いものとなってしまいます。また、育った環境が全く違う親戚たちとの付き合いは、なかなか馴染めずに辛いでしょう。
結婚したら、夫婦それぞれの友達と会ったり遊んだり、という場面も出てくるでしょう。そんな和やかな風景も、格差婚だとちょっといびつになってしまいがち。
類は友を呼ぶで、格上のパートナーにはそれ相応の友人が集まり、格下のパートナーにもそのような友人が集まりますね。
正直、合いません。どちらの場合でも、格差を感じてしまうこと間違いないです。
格差婚という言葉に関してなので、記事の中に「格上」「格下」という言葉を使いました。しかし、実際のところに同じ人間なのですから各上も格下もありません。
それぞれ違う環境に育ち、違う所で働き、違う感覚を持っている、それだけのこと。つまりは、互いを認め合い尊重する心が大切でしょう。
相手を尊重していれば、格差の違いが生じたとしても見下したり劣等感にさいなまれることにはなりません。
まさに、「愛があれば大丈夫」ということです。好きで結婚したのですから、その部分に焦点を当てましょう。良いところをいつまでも愛し続ければ、格差を乗り越えられます。
格差婚の場合、夫婦の間に大きな差があります。その違いを、優越感や劣等感に使うのではなく、メリットと考えましょう。
つまり、互いに自分にはないものを相手が持っているということです。自分にはなし得ないはずのものを、補ってくれているのはすごくありがたいことですよね。むしろ頼りにしてしまいましょう。
なかなか難しいですが、夫婦生活も長くなれば良い意味で図太くなれます。相手に気を使わなくなりますし、本当の自分を見せれるようにもなります。
ありのままを見せ合い、格差を気にしなければ、格差婚はうまくいきます。
結論として、格差婚でもうまくいっている夫婦は沢山います。逆に、格差婚でなくてもすぐに別れてしまう夫婦も、沢山いるでしょう。
つまりは、どれだけ相性がいいか、の問題にいきつくのです。愛情だけで結婚生活を継続することは難しいようで、実はそうでもないのかも。
こちらの記事が、あなたの格差婚の一助となれば、幸いです。
Written by みなみ