職場に以前、一度見れば忘れられなくなるような美人がいました。しかも、スタイルが良く、ファッションセンスも悪くなかったので、つねに周囲から注目を集めていたんですが……浮いた話は一つもありませんでした。同僚の男性陣いわく「美人だけど、彼女にするのとは違う」とのこと。
それよりは、顔も体型も平凡だけど、よく笑う社交的な女子社員の方がモテていました。男性たちは、夕方になって業務がひと段落すると、用もないのに平凡女子へ話しかけたり、飲みに誘ったりしていたものです。
一方で、女性から見ても「キレイだな」「カワイイ!」という女子が当たり前にモテて、結婚した後も男性の目を引いている、という例もあります。
「モテない美人」と「モテる平凡女子」と「モテる美人」は、それぞれ何が違うんでしょうか?
モテない美人より、外見が平凡な女子の方がモテている場合、そのコは間違いなく愛敬があり、笑顔が素敵です。笑った顔が親しみ深く、話しかけやすい雰囲気を漂わせていれば、顔かたちやスタイルはあまり関係ないのでしょう。男性にとって恋愛対象になりやすいようです。
また、なぜかモテなかった美人社員もそうでしたが……美形であっても、愛想がなく取っつきにくいタイプは男性から敬遠されがち。顔がきれいなぶん「近寄りがたい」「気位が高そう」「平凡男子は相手にしなさそう」というイメージが勝手について、見ているだけならいいけど付き合う気にはならないと思われてしまうんですね。
つまり、彼女にすると考えれば、外見の美しさよりも一緒にいて楽しく、気持ちが和みそうだということを男性は重視するのです。
では、顔かたちが整っていても敬遠されずにチヤホヤされる女性は、なぜモテるのか?
……美人だからじゃありません。理由はやっぱり、愛敬があるから。
明るさや付き合いやすさ、笑顔の多さが、男性を惹きつけるのです。
特に、男性は美人に対して無意識のうちに身構えてしまいますから、最初は取っつきにくいと思ったり、遠慮がちになったりしても、親しみやすい笑顔を見せられることで「良い意味でのギャップ」を感じます。
相手にされるはずがないと思ったけど、ひょっとしたらいけるのかも?と期待して、好きになっちゃうんですね。
とびきりの美人なのに、どこか抜けているとか、三枚目な一面を持つといった女性も、かなりモテます。
実際に、おバカキャラといわれる女性タレントの多くは、幸せな結婚を実現しています。美しさを鼻に掛けていなくて、ちょっと抜けたところがあるから、男性はビビらないんですね。優位に立てる部分があるとわかれば、男性は美人でも敬遠しないで恋愛対象と認めるでしょう。
また「天然」「ブリッ子」がモテるのも同じ理由です。男性の目には、良い意味で隙があるように映るので、カワイイと感じるのだとか。
女性からすれば男ウケを良くするための演出に見えても「抜け」を上手にアピールできる女子は、外見の良し悪しに関係なくモテています。
男性は確かに、女性を外見で判断しがちですが、それはキレイに整った美しさだけを求めているわけではありません。一緒にいて楽しいと感じるか、心が和むかどうかが真の基準になっています。
そのため、見た目を良くすることは大事ですけど、服装や髪型だけに気を遣っても仕方ないのです。笑顔という、内面からにじみ出る魅力が大事!
上手に笑えなくたっていいんです。穏やかな気持ちで日々を充実させていけば、自然と素敵な笑みが浮かんでくるでしょう。