夫婦の関係性が悪くなる原因を作っているのは、夫をイラつかせる妻の一言かもしれません。
「夫はすぐに怒る」
「何に怒っているのかわからない」
そう感じたことはありませんか? 今回は夫がイラつく妻の一言と、イラつかせない為の心がけをお伝えします。
まずは既婚男性から集めた、妻のイラつく一言を10個紹介します。思わず言ってしまったことはないか、要チェックですよ!
■「収入少ないんだから、小遣い減らすわよ」
一生懸命働いて、徹夜明けに言われたこの言葉にはさすがにイラッときた。(60歳/自営業)
■「今月はたったこれだけ? 高校生のバイトの方が稼いでいるね。仕事変えたら?」
自分は働かないくせに人の給料に難癖をつける。(47歳/工場勤務)
一生懸命働いていたとしても、お給料はそう簡単に跳ね上がるものではありません。家計がきついのも理解できますが、お金の話は慎重に。
■「だから仕事でも出世しないんだよ」
家事を手伝ったけど間違ったり、効率悪かったりしたときの一言。(38歳/販売)
■「あなたはただ会社に行っているだけだから楽」
子どもがまだ小さい頃、専業主婦の妻に言われました。(35歳/建設事務)
夫の仕事に対する苦労について理解を示せていない例です。持ちつ持たれつの気持ちがなければ、家事・育児の大変さを理解してもらうのも難しいでしょう。
■「カップラーメンの方がマシ」「食欲ない」
せっかく珍しく食事を作ったのに。「ありがとう」の一言くらいほしい。(41歳/営業)
■「使えないなぁ! もう」
仕事帰りに買い物を頼まれ、牛乳と低脂肪乳を間違えて買ってきたとき。(46歳/サービス業)
「家事は家庭の仕事なんだからお互いできて当然!」という気持ちもわかります。しかし慣れていない仕事は誰だってうまくいかないもの。安易に責め立てず、感謝の気持ちを大切にしたいですね。
■「男なんて、ちょっとやって出すだけなんだから簡単でしょ」
妊活中、タイミング法をトライしているときに、プレッシャーでうまくいかなかったときの一言。ブチ切れそうになった。(31歳/会社員)
■「よその旦那は料理作ったり、もっと奥さんの事を大事にしたり、頑張っている」
すぐに他の家の話を持ち出すのがムカつく。(58歳/製造業)
夫婦であってもデリカシーを忘れてはいけません。このような言葉から、妻が自分に対してどう思っているのか察してしまい結婚を後悔する人も……。
■「稼ぎもないくせに家でゴロゴロばかりして邪魔」
コロナで仕事が激減。給料も減ってしまい、私が家にいる時間だけが増え妻に言われました。イラッとしたし、ショックでした。(44歳/飲食業)
■「在宅勤務の日って聞いてなかったよね?」
友人を呼ぶスケジュールや自分の予定を優先したいがため、必ず嫌な顔をされる。(48歳/広報)
「コロナ離婚」の言葉が生まれたように、一緒に過ごす時間が増え、イラっとするタイミングが増えたケースもあります。何かと不安な気持ちもあると思いますが、心穏やかに過ごしたいですね。
では夫をイラつかせないためには、どのような心がけをすればよいのでしょうか。
家事や育児、はたまた仕事での疲れを夫にぶつけていませんか? 気持ちに限界を感じたら、家族に当たるより先にまず頼りましょう。
体調やメンタルに余裕がないとき、一番身近な家族に当たってしまうのはよくあることです。一人の時間をもらい、心のリフレッシュや体の休息にあてられれば、ストレスをぶつけるような発言もおのずと減っていくでしょう。
日常から離れて久し振りに夫とデートをするのもいいかもしれませんね。
仕事や収入に対して不満を表す妻の一言は、夫からすれば自分のことを棚にあげているとも感じられます。
「家事や育児を完璧にこなしているといえるのか」
「夫の代わりに一生働いて家族を養うと宣言できるのか」
こんな言葉を飲み込んでくれているのかもしれません。
妻の仕事ももちろん大変です。とはいえ、夫と妻の役割は「どちらが大変」と比較できるものではありません。蔑むような発言は「棚にあげている」とお互いに腹を立てる原因になります。
親しき仲にも礼儀あり。言葉の選び方やその言い方には気をつけましょう。
どんなに毎日一緒にいるとはいえ、家庭の役割分担やお金のことなどセンシティブな話題についてはオブラートに包んで伝える配慮も必要です。
例えば、
「高校生のバイトの方が稼いでいるね。仕事変えたら?」
→「あなたならもっと良い職に就けるかも! やりくりは私に任せて転職活動も視野に入れてみたら?」
「(牛乳と低脂肪牛乳を間違えて買ってきたとき)使えないなあ!」
→「今度は子どもたちが喜ぶ普通の牛乳を買ってきてね」
など。つい上から目線のような言い方にならないよう心がけましょう。
長く一緒に過ごして馴れ合ってしまうと、気遣いを続けるのも難しいですよね。けれど、家族とはいえ伝え方は重要です。
「たかが一言……」とは思わず、少しだけ意識してポジティブに伝えるようにしましょう。妻が変われば、夫の行動も変わってくるかもしれません。
Written by 田中なお