男性からのアプローチが少ないと悩んでいる女性はいませんか?
一言で言えば、それは、「男の決定力不足」と「勇気のなさ」が原因です。
もはや日本の恋愛事情に至っては、しばらくの間つきまとうであろう言葉であり、現代における生活習慣病のように、恋愛というものが存在する限り一生付き合っていかねばならない問題だろう。
男達に「テンパるな、落ち着け!」では解消しない、日本人男性に決定力がない本当の理由。ビッグチャンスを決めきれずに、ズルズルもつれ込み、女性からの駄目だしカウンター一発で勝ち星を逃す。そんな話は、多くの男女からで聞く言葉である。
「今の男には決定力がない」と言われて久しい。夜の得点王などと言われてた時代が懐かしい。
近代の恋愛において、女性が肉食になり、男性が草食になった事によって、男に求められるものは、変わっていないはずだが、彼等からするとレベルが高くなっているように感じられるらしい。やはり男の勇気のなさと、アプローチの少なさというのは「決定力不足」に直結していると言わざるを得ない。では、男性に決定力がない具体的な理由は何なのか? 他の決定力ある男たちとの違いはどこにあるのか?
その原因を突き止める検証をしてみよう!
成功となるアプローチにはいくつかパターンがある。大きく分けると、下記3つに分けられる。
[1]女性の予測を上回り、物理的に考える余地を与えない程のアプローチ。
[2]女性に予測させないアプローチ。
[3]予測も物理的対処も可能だが、反射的に拒もうとする事をさせないアプローチ。
[1]は女性が反応するものの、考えている猶予を与えないというもの。例えば、断りづらいぎりぎりのアプローチや、女性にメリットを与えて断る理由をなくすなどが該当する。
[2]は女性の予測を妨害し、反応することすら許さない、あるいは困難にさせるアプローチ。女性喜ぶサプライズ演出からのアプローチや、自分の良き理解者となる所からのアプローチ、口説かれていると思わせて実は口説いてなかったという揺さぶりからのアプローチなどである。
そして[3]。これがもっとも注目したい点だ。特別難しい事をするわけでもないが、あっさりとアプローチが収まる形だ。具体的には、女性が男性に対し、「好意を持ってくれているのかな?」、「口説いてくるのかな?」と思われていても、相手に対し正面からスピーディーにアプローチを仕掛ける瞬間アプローチである。
普通に考えれば女性のブロック範囲内であり、何らかの形で断る方向へと空気を作られてしまう可能性は高い。そもそも駆け引きなんてものは、相手に悟られるようなもの。それでもそのブロックをあっさりとすり抜ける。
なぜ女性は[3]のアプローチへの対応が難しいのか? それは分かっていても、予想以上に嬉しい事や根本的に求めている事を付かれると、このアプローチにはまってしまう確率が高い「決定力」の鍵がこの点にある。
モテない男性諸君は、「女性のプライベートスペースにアプローチが決まるポイントをあることを知らない」、あるいは「アプローチの決まりやすいポイントを知りながらも、選択肢に含めていない」ということである。
実際に、ある男性に、アプローチを行ってもらった。
まず、何の助言も与えずに女性に声をかけてもらう。どうしたら良いのか分からないのに、絶対にうまく話さなければいけないというプレッシャーからか、アプローチが決まる確率が何とも低い。
これは完全に、私の予想通りのデータだ。だから、上記[3]のアプローチポイントをアドバイスしてみた。
すると相手の女性は、自分のプライベートゾーンにアプローチされた事で警戒心を増し、意識がより自分の体の近くへと傾く。ここで、さらにその逆を突く心理へアプローチを放つよう男性に指示を出した。
最初はアドバイスを踏まえも、女性にアプローチを断られていたが、その後もひたすらアプローチをし続けた事により、女性へのアプローチのコツを覚えたようだ。
私が彼らにかけた言葉は、「このタイミングでもアプローチポイントがある」という助言であり、「絶対にこうしろ!」という指示ではないということも補足しておこう。
選択肢を多く得た男は、上手く女性との駆け引きを制してアプローチ成功率を上げた。単に[3]のアプローチポイントの存在を知るだけで変化があるという考えは、彼のミスによって駆け引きの部分にまで昇華された。
この現象は、「決定力」の高さを説明するヒントにもなり得る。モテる男たちはより高い技術を有し、[3]のアプローチポイントを正確に射抜く技術を持っている。それはモテる男たちにとってあくまで選択肢のひとつでしかないのだが、女性にとっては話が別だ。
狙ったところに寸分の狂いもなくアプローチする技術に加え、選択肢の多さを用いて巧みに駆け引きを制す。それこそがモテる男の爆発的な「決定力」の秘密なのだ。
問題は、[3]の具体的なアプローチが存在するのを知ること。そして、それを選択肢のひとつに含め、駆け引きを優位に進めることができるかであろう。
モテない男によく聞かれる「テンパらないで冷静に落ち着いて!」などという曖昧な指示では、とてもではないがモテる許容値を上げることは望めない。「アプローチ不足」解消のヒントは、手の届く範囲にあるのかもしれない。